皆さんは、普段からタバコを吸われるだろうか。巷では「最近の若者は、タバコ吸わない人が多くなった」という話をよく耳にするが、タバコはこれまでにも度重なる値上げが行われているため、単純に「令和の若者には、買うお金がないだけではないか?」というのが、平成生まれの筆者の持論である。
2023年1月31日に投稿された、とりにく㌠@dounidemo_naareさんの「もともとタバコ吸えないけどこのアプリ入れて得した気持ちになってる」というツイートには、とある1枚の画像が添えられていた。この投稿には、なんと12.6万件の「いいね」がついており、ツイッター上で大きな話題となっている。
今回は、こちらのツイートに関する詳細と、リプライ欄に寄せられたさまざまな意見をご紹介します。
もともとタバコ吸えないけどこのアプリ入れて得した気持ちになってる pic.twitter.com/GVALZqfgAU
— とりにく㌠ (@dounidemo_naare) January 31, 2023
ヘルスケアアプリ「禁煙ウォッチ」
投稿者のとりにく㌠さんがツイートに添付した画像は、「禁煙ウォッチ」というスマホ用のヘルスケアアプリの画面スクショだ。「禁煙ウォッチ」は、App Storeで4.6もの高評価を獲得する人気のアプリで、日々の禁煙の成果を分かりやすく可視化してくれるという優れものである。
では、「禁煙ウォッチ」について、もう少し詳しく見ていこう。
アプリでは「あなたの禁煙時間」「禁煙できた本数」「節約できた金額」「延びた寿命」といった4つの項目をチェックすることができる。いざ、禁煙をスタートした人にとって、数値でわかる成果というのは、力強い味方となるはずだ。
しかし、このアプリ、まったくタバコを吸わない人でも、登録してみるとなかなかおもしろいのである。とりにく㌠さんも、普段タバコは吸わないそうだが、吸わないことで節約できた金額や延びた寿命の日数などを見ると、なんだかお得感があるとのこと。
添付された画像によると、とりにく㌠さんは禁煙によって「281,350円」もの節約をしている計算となっており、たしかに金額を見ると、誰もが「吸わなくて良かった!」と思うだろう。
人間とは不思議なもので、それが実際に自分の手元にあろうとなかろうと、よい意味で日々加算されていくものに関しては、どうも集めずにはいられないらしい。
「浮いたお金でパチンコ行きましょう」
この投稿を見たツイッターユーザーたちからは、「生まれた時から禁煙してる設定にしてるので、凄いことになってますw禁煙継続中!・禁煙時間:8866日07:06:13・禁煙できた本数:177,325本・節約できた金額:3,546,500円・延びた寿命:677日6時間47分」と、アプリに人生単位の禁煙を設定してお得感を楽しんでいるとの声や、「その浮いたお金でパチンコ行きましょう」といった、もはや悪魔のささやきとおぼしき意見など、さまざまなコメントがリプライ欄には寄せられている。
こうして見ると、タバコを吸う人も吸わない人も、このアプリを存分に楽しんでいるようだ。
今回のツイートに予想以上の反響があったことから、投稿者のとりにく㌠さんは、オトナライフの取材に対して以下のように語っている。
「私がタバコ吸えないだけで友人は横で吸いますし、禁煙しなさいよって考えも持っていないです。タバコを吸う人も吸わない人もお互いにルールや節度を守って共存できるのが理想かなと思います」
父親がタバコの吸い過ぎで喀血
タバコを吸うこと自体は個人の趣味なので、基本的には本人が納得していればそれでいい。しかし、筆者は幼少期に、実の父親がタバコの吸い過ぎで気管支拡張症を患い、洗面器に溢れんばかりの血を吐いた現場に、たまたま居合わせてしまったことがある。身近な人の喀血を目撃するというのは、日常においては超ド級のトラウマだ。
悲鳴を聞きつけ、部屋に飛んで来た祖母は、あまりの現場の惨状に「これは結核かも知れない!!」と大騒ぎし、幼い筆者を安全な離れへと即隔離。父親は病名がハッキリするまで、娘である私と接触禁止にされてしまった。
今となっては笑い話だが、思い出としての絵面は今もなお最悪である。愛煙家の皆さんも、過剰摂取にだけはどうか気を付けてほしい。
健康増進法にともなって、2020年4月からは、飲食店でも「分煙化」が義務化されるようになった。これをきっかけに「禁煙しよう!」と思い立った方も多いと思うが、長年吸ってきたタバコをやめるのは、なかなか難しいものである。
まずは、本数だけでも減らしたいという方は、今回ご紹介した「禁煙ウォッチ」のアプリをインストールして、自分の禁煙を可視化することから、はじめてみてはいかがだろうか。
※サムネイル画像(Image:「とりにく㌠(@dounidemo_naare)」さん提供)