花粉の季節がやってきた。今年は非常に多くのスギ花粉が飛散しているらしい。おかげで花粉症持ちの筆者は、まだ2月だというのに外を散歩するだけで涙が止まらない。家に帰れば空気清浄機があるのでいくらかマシだが、これから春にかけて、さらに悪化していくであろう花粉の飛散状況に、ウェザーニュースを見ながら日々、震えている。
2023年2月16日に投稿された、うえはらけいた|漫画家@ueharakeitaさんの「この空気清浄機3年くらい使ってるし、たまには中身の掃除でもするか〜」というツイートには、件の空気清浄機と内部フィルターを撮影した画像が添えられていた。この投稿にはなんと8.1万件以上の「いいね」がついており、ツイッター上で大きな話題となっている。
今回は、こちらのツイートに関する詳細を皆さんにご紹介します。
フィルターにビニール袋がついたまま!!
ツイートに添付された写真には、丸い形をしたオシャレな空気清浄機と、その内部フィルターが写っている。しかし、8.1万件もの大量の「いいね」の理由は、もちろん「この空気清浄機、スタイリッシュでいいね!」という意味ではない。
画像を見ると、なんと空気清浄機の核と言っても過言ではない中のフィルターに、ビニール袋がかかったままなのだ。つまり、投稿者のうえはらけいた|漫画家さんは、本来の機能をまったく発揮していない空気清浄機に、3年間ずっと電源を入れ続けていたのである。
最近の空気清浄機は、フィルター部分をビニールから取り出さずに運転すると、本体の内部温度が上昇し、安全回路が作動して停止するものもあるようだが、3年間もまったく気が付かなかったとなると、機械自体はご機嫌に動いていたのだろう。モノによっては、故障してしまう可能性もあるので、ご自宅に空気清浄機を置かれている皆さんは、今一度フィルターをビニール袋から出したかどうか、この機会にチェックしてほしい。
同じことをしたユーザーが続出!?
この投稿を見たツイッターユーザーたちからは、「う、うちのとおんなじ加湿器! そして私もそのあるあるやらかしたことあったので笑いました!」「同じのを最近購入していたので、まさか! と思って開けてみたら袋に入ったままでした…」「うちの人、10年そのままでした、、、、」と、自分も同じことをしたとの経験談や、「おそろしいなぁ笑プラシーボ効果はあったかもしれませんね」と、おそろしいとは言いつつも、妙にポジティブな意見を述べる声など、さまざまなコメントがリプライ欄には寄せられている。
中には「私はセラミックヒーターで同様のことをしてました。あまり暖かくならないなぁと思いながら、まさかフィルターにカバーがかかってるなど思いもせず…」と、別の家電製品におけるカバー外し忘れを報告する声などもあがっていた。このコメントを書いたユーザーが、早い段階で気がついて何よりである。
家電製品は何がきっかけで発火するかわからないので、取り扱いには十分注意しよう。
梱包方法がそもそもの原因?
3年間、うっかり内部フィルターをビニール袋から出し忘れたまま、空気清浄機を稼働していたという今回のツイート。空気清浄機には、いろいろな形のものがあるが、基本、どれも購入時にはフィルターにビニールがかかっているので、しっかり取り除いてから設置してほしい。
とはいえ、これだけ多くの人が「いいね」を押すということは、空気清浄機を使っている人にとっては、引っかかりがちな罠なのだろう。そうなってくると、本体にビニール袋のついたフィルターをセットした状態で、あたかも「このまますぐ使えますよ」といった風に梱包してしまっているのが、そもそもよくないのではないだろうか。
商品出荷時の段階で、メーカーがきちんとフィルターを外に出して梱包していれば、ユーザーは設置の時に必ずビニールを外すはずだ。
この記事を読んでいる空気清浄機メーカーの方がいらっしゃれば、社内会議でなんらかの対策を考えてほしいところである。
※サムネイル画像(Image:「うえはらけいた|漫画家(@ueharakeita)」さん提供)