物価の高騰に伴い、家計にもさまざまな面で影響が出ている今日この頃。多くの電力会社が4月から規制料金プランの値上げを発表したことで、電気料金の高さにもしばらく頭を抱える日々が続きそうである。日々の暮らしの中で少しでも電気代を節約する、何かいい方法はないだろうか。
東京23区を中心に一律報酬の賃貸仲介サービス「ichikari（イチカリ）」の運営やWebメディア「お部屋探しの教科書」で賃貸暮らしに関する情報を発信している、なかゆーさん(@ichikaritokyo）の「電気代が高くて困ってる人へ。アンペア数の変更すると安くなるかも。一般的な電気の使用量まとめ↓」というツイートには、各種家電製品の消費電力を一覧にした画像が添えられていた。この投稿には780件を超える「いいね」がついており、ツイッター上で話題となっている。
今回は、こちらのツイートに関する詳細を皆さんにご紹介します。
電気代が高くて困ってる人へ。アンペア数の変更すると安くなるかも。一般的な電気の使用量まとめ↓ pic.twitter.com/PJDn8LvT3s
— なかゆー🏡お部屋探しの人(東京/神奈川) (@ichikaritokyo) April 5, 2023
アンペア数を下げることで電気代の節約に！
契約アンペア数を変更すると、電気の基本料金が変わることをご存じだろうか
まずは中学の理科で習った、電力（ワット）と電流（アンペア）の違いから簡単におさらいしていこう。
ワットとは、ツイートの画像にも記載されている、家電製品の消費電力のことだ。一方、アンペアは電流の計量単位のことであり、電力会社と契約しているアンペア数が高いほど、複数の家電を同時に利用することができる。たとえば、電力会社と15アンペアの契約を行っている場合、何ワットまで同時に使えるかというと、「15A×100V(一般的な電圧)＝1500W」という式で計算するできる。
ここで本題だが、契約アンペア数を変更すると、電気の基本料金が変わるというのを皆さんはご存じだろうか。もしも、同時に使う家電などがあまりないのであれば、必要な数字を計算してアンペア数を下げることで電気料金の節約が可能だと、投稿者のなかゆーさんはツイート内で述べている。なお、アンペア数の変更は、契約している電力会社に連絡すれば、無料で行うことができるそうだ。
東京電力の場合、50Aから40Aに変更すると年間で約3,400円の節約に、50Aから30Ａに変更した場合は、なんと年間で約6,900円もの節約になるらしい。
アンペア数を下げる際は家族で相談を！
アンペア数を下げる際の注意点として、無理に下げ過ぎるとブレーカーが落ちるので、多少の余裕は残して計算するようにしてほしいとのこと。アンペア数は年単位での契約になるため、夏場や冬場のエアコンをフル稼働する時期のことも考えておくのがオススメだ。気候がちょうどいい今の時期を基準にしてアンペア数を下げてしまうと、大変なことになるので気を付けよう。
また、アンペア数を下げると、一度に使える電気の量が減るので、電子レンジや炊飯器などの消費電力が大きい調理家電の同時使いが難しくなる場合もある。自炊派の場合は料理の段取りが悪くなり、意外とストレスになるかもしれない。
普段からあまり家で料理をしない、一人暮らしの方であれば個人の判断でアンペア数を下げてもまったく問題ないが、同居している方がいらっしゃる場合は、勝手に下げると家族関係に亀裂が入る可能性もなくはないので、きちんと話し合ってから変更するようにしよう。
消費電力ランキング一位はIHクッキングヒーター！
家電製品の消費電力一覧表で、よく使う家電の電気消費量を確認してみよう（画像は「なかゆー お部屋探しの人(東京/神奈川)（@ichikaritokyo）」さん提供）
ツイートに添付されている家電製品の消費電力一覧表では、IHクッキングヒーターが一番電力を使うと記されている。IHクッキングヒーターのワット数は3000Wで、ぶっちぎりの第一位だ。個人的に一番消費電力が大きそうだと思っていたハロゲンヒーターは、意外にも温水洗浄便座と同じ1200Wだったので、見た目では判断できないものである。この他、パソコンが45Wしか電力を消費しないことにもビックリしてしまった。
アンペア数の変更を行うことで、電気代を下げるという節約術を紹介した今回のツイート。さまざまな節約ライフハックが世の中には溢れているが、なかなか電気代を削るというのは難しいので、こうして契約から見直すというのも一つの手かもしれない。
※サムネイル画像は（Image:「photoAC」より）
