マイナンバーカードを健康保険証として利用する「マイナ保険証」。のんびり屋な筆者も、先月ようやく「マイナ保険証」の利用手続きを行ったところである。「マイナ保険証」を利用するには、まずマイナンバーカードを取得してから、健康保険証として使うための申請を別途行わなければいけない。手続きは若干、面倒だが、実は「マイナ保険証」にはさまざまなメリットがあるのをご存じだろうか。
2023年4月13日に投稿された、かに@kanikun_comさんの「おどろきだけど、4月から『マイナ保険証』がないと、医療費が上がってることを知らない人が多すぎる。マイナ保険証は初診6円、再診0円なのに、従来の保険証だと初診18円、再診6円。3倍以上負担するハメに。政府はマイナ保険証導入をゴリゴリ進めてる。「大した額じゃないし無視」って人は大損かも…↓」というツイートには、従来の保険証とマイナ保険証の医療費を比較した画像が添えられていた。この投稿には400件を超える「いいね」がついており、ツイッター上で話題となっている。
今回は、こちらのツイートに関する詳細と、リプライ欄に寄せられたさまざまな意見をご紹介します。
おどろきだけど、4月から『マイナ保険証』がないと、医療費が上がってることを知らない人が多すぎる。マイナ保険証は初診6円、再診0円なのに、従来の保険証だと初診18円、再診6円。3倍以上負担するハメに。政府はマイナ保険証導入をゴリゴリ進めてる。「大した額じゃないし無視」って人は大損かも…↓ pic.twitter.com/AQTYEwuR2L
— かに (@kanikun_com) April 12, 2023
従来の保険証と、マイナ保険証の医療費の差は3倍以上!!
ツイートによると、従来の保険証だと4月までは初診が12円、再診が0円だったのに対し、マイナ保険証をお持ちの方は初診が6円で再診が0円だったようだ。この時点ですでに差額が開いていたのだが、4月以降は従来の保険証の場合、初診が18円で再診は6円となり、マイナ保険証は額の引き上げがない。
政府としては、やはり、現行の健康保険証をさっさと廃止にしたいという考えがあるのだろう。マイナ保険証への切り替えを促すための施策として、こうした窓口負担額の増加が導入されたのだと思うが、それにしても差があり過ぎである。
少額ではあるが、実質3倍以上だと思うとかなりの差なので、この機会にマイナ保険証への切り替えを視野に入れた方も多いのではないだろうか。
投稿者のかにさんは、マイナ保険証のメリットとして「ひも付けで7,500円貰える」「確定申告の”医療費控除”が簡単に」「就職、結婚、引っ越ししても使える」「窓口での限度額一時支払いが不要」と、先ほどのツイートに追記する形で述べている。
マイナ保険証を申請するなら早めがオススメ!
このツイートを見たツイッターユーザーたちからは、「うっかり、これまでの保険証を出すと損しますね! 気をつけなきゃ」と、病院の窓口で提出する際に気を付けたいとの声や、「こういう細かいところまで、気にすることができるかどうかが人生のわかれ道になるのではと思います」と、金額としては微々たる差ではあるが、人生を俯瞰で見ればこうしたことにも気を配れるかが大事といった声など、さまざまなコメントがリプライ欄には寄せられていた。
どのようなに小さなことでも積み重ねで大きくなるという意味の「塵も積もれば山となる」といったことわざがあるが、医療費の差額というのは生きている限り積み重なるものなので、まさに、この言葉の通りである。下手すると、これからさらに差額が広がるかもしれないので、最終的にマイナ保険証を取得する予定がある方は、申請するなら早い方がよいだろう。
マイナ保険証のデメリットとは?
では、マイナ保険証を利用することでデメリットはないのかと言えば、そうではない。すでに、皆さんもお気づきかもしれないが、マイナンバーカードを健康保険証として持ち歩くことで、紛失したり、盗難にあったりするリスクが高くなってしまうのだ。マイナンバーカードとしてだけ活用するのであれば、基本的に家から持ち出すことは少ないはずだが、保険証として利用するとなると、そうはいかない。
なんらかの拍子に12桁のマイナンバーと、自分で設定した4桁の数字や暗証番号などが漏れてしまうと、マイナポータルへの不正ログインが行われる可能性もある。そうなると、個人の所得や納税の情報が第三者に閲覧されてしまうので、マイナ保険証は外出時に携帯する際の取り扱いに、かなりの注意が必要だ。
従来の保険証とマイナ保険証の医療費の差を比較した今回のツイート。何かとメリットの多いマイナ保険証だが、取り扱い時に起きる可能性のあるリスクも把握した上で、利用手続きを行うようにしよう。