ツイッターには、さまざまな隠れ仕様が存在する。厳密に言えば、運営は隠しているつもりはないのかも知れないが、仕様と言うのはユーザーが気付かないうちに、いつの間にか追加されていたりするものだ。それらは、ユーザーが安心安全にツイッターを使い続けて欲しいという願いから導入されているものばかりだが、投稿したツイートに対する分析は、自動でのチェックが主なので、時折よくわからない判定をされることもある。
2023年5月12日に投稿された、北野セツ@KitanoSetsuさんの「Twitterの検索で「from:自分のID -filter:safe」ってやると自分のツイートの中でセーフ判定されなかったツイートが見れるのでやってみてほしい!結構面白いよ 私はなぜか食べ物関連の話してるときセーフじゃない扱いされてた」というツイートには、実際のツイッター画面をスクショした画像が添えられていた。この投稿には、なんと3.3万件以上の「いいね」がついており、ツイッター上で大きな話題となっている。
今回は、こちらのツイートに関する詳細と、リプライ欄に寄せられたさまざまな意見をご紹介します。
ツイッターの「セーフ判定」って、一体なに?
そもそもツイッターにおける「セーフ判定」とは、一体なんなのか…からご説明していこう。まず、このセーフ判定に引っかかったからと言って、ただちにアカウントが停止されたり、運営からなんらかの警告が送られてきたりするわけではないので安心してほしい。
セーフ判定とは、ツイッターが独自の判断で安全だと判定した投稿のことだ。しかし、まったく問題のない内容のツイートでも、どういうわけか特定のワードに引っかかることで、セーフ判定にならないことがあるらしい。
ツイート内で紹介された「from:自分のID -filter:safe」を検索すれば、セーフ判定を通過できなかった投稿があぶり出されるのだが、これはあくまで「安全じゃない投稿の可能性があるよ」程度のものだ。実際に、投稿者の北野セツさんがセーフ判定されなかったツイート一覧は、カップヌードルとフルーツみつ豆に関する食レポ的な内容ばかりで、一見問題はなさそうである。
正直、ユーザーとしては気を付けようがない
このツイートを見たツイッターユーザーたちからは、「カップ「ヌード」ルがセーフじゃないかも」「試してみた結果、「イエロー」「フェラーリ」「バイブス」などが引っかかっていますね。どうやら、Twitterは小中学男子が運営している可能性がありそうです……」など、性に関する内容の単語が含まれるとセーフ判定にならないようだとの声や、「自分のツイートで見ていたんですが、この辺が相当シビアな判定していますね。『“ばか”り』や『してく“ださい”』も摘発されているので、TLの間引き問題って、多分、このアルゴリズムが改善されないと相当に厳しいですね。」と、誹謗中傷に関する単語も含まれているとアウトだったとの声など、さまざまなコメントがリプライ欄には寄せられていた。
どうやらパッと見ではまったく問題ないように感じる投稿でも、チェック機能がツイート内の文章の一部を勝手に切り出して、単語として見た場合にセーフ判定に引っかかっているらしい。こうなるともう、正直ユーザーとしては気を付けようがないので、ツイッターの投稿をパトロールしている内部の機能のアップデートを願うのみである。
「セーフ判定」と「センシティブ判定」はまったく関係ない
先ほどのツイートに追記する形で、投稿者の北野セツさんは、「補足! この検索で何もヒットしなかったときは、自分のIDの後にスペースが入っているか確認してください。ちゃんとスペースがあるのに何も出てこないなら、あなたのツイートは本当にセーフそのものということです」と、述べている。
なお、念のためお伝えしておくと「セーフ判定」と「センシティブ判定」はまったく関係のない別物なので、読者の皆さんはそこも心配しないでほしい。
ツイッターで「from:自分のID -filter:safe」を検索すると、セーフ判定を通過できなかった投稿がわかるという今回のツイート。わかったところで改善のしようはないのだが、実際にやってみると意外とおもしろいので、ツイッターアカウントをお持ちの皆さんは、時間のある時にチェックしてみてはいかがだろうか。
※サムネイル画像(Image:「北野セツ(@KitanoSetsu)」さん提供)