ありとあらゆる物が売られている大手ネットショッピングサイト「Amazon」。欲しい商品が翌日には手元に届くという手軽さから、筆者も普段からよくAmazonでの買い物を楽しんでいる。Amazonでは、個人のお店が商品を出品することも出来るのだが、ここ最近、Amazonの返品システムを逆手に取った悪質な詐欺が流行しているらしい。
2023年6月4日に投稿された、嵯峨 駿介 shunsuke saga@SAxGAさんの「Amazonを通して販売した約3万円の機材、中身が抜かれて返品されてきた。悪質過ぎる。この手法流行ってるらしいな。ちなみにこれ、我々は販売の履歴から犯人の名前がわかる。調べたら某所でレッスンしたりバンド活動したりしていることも、Facebookのアカウントも共通の友人もわかる(例えです)。」というツイートには、実際に中の商品が抜かれた状態で返品された段ボール箱の写真が添えられていた。この投稿には、9200件を超える「いいね」がついており、ツイッター上で大きな話題となっている。
今回は、こちらのツイートに関する詳細と、リプライ欄に寄せられたさまざまな意見をご紹介します。
Amazonで悪質な返品トラブルが多発!
ツイートによると、ある日、Amazonを通して販売した3万円の機材が、出品者である嵯峨 駿介 shunsuke sagaさんの元へと返品されてきたそうだ。ここまでなら、よくある話かもしれないが、なんと返品された商品の箱には、中身が入っていなかったというのである。
つまり購入者は、意図的に中の商品だけを抜き取り、Amazonの返金対応を受け、タダで品物だけを奪い取ったということだ。これが予期せぬ入れ忘れでなければ、由々しき事態ではないだろうか。
投稿者の嵯峨 駿介 shunsuke sagaさんは、過去にもAmazonで商品を出品した際に、以下のようなことがあったらしい。
「Amazonは他にも色々ある。約30万円のマルチエフェクター 、音がしょぼいと返品されて、時間が経っている上に購入者都合だと満額で返金できないですけどいいですかと伝えたら返品の理由が音が出ないに変わった。 Amazonは満額返品を認めて手元には付属品がなくなった中古の高級エフェクターが残った。」
個人の出品者側が、泣き寝入りをせざるを得ない事案がこうも立て続けに起きているというのは、Amazon側もなんらかの対策をすべきなのではないだろうか。
Amazonの返品システムに不信感を抱く声も!
このツイートを見たツイッターユーザーたちからは、「Amazon って 付属品が足らなくても返品受けちゃうんですか?」と、Amazonのシステムに不信感を抱く声や、「せまい業界でこんな事してもすぐにバレるのにねぇ…もう人前で演奏できなくなるよ。」と、被害に合った商品が音楽関連の機材だったことから、本人特定もあっという間だという声など、さまざまなコメントがリプライ欄には寄せられていた。
コメントの中には、「FBAでしたら、テクサポに連絡して補てんの申請をしましょう。抜き取りが明確であれば補てんして貰えるはずです。」と言ったアドバイスもあったが、これに対して嵯峨 駿介 shunsuke sagaさんは、「fbaです!もちろん連絡してます!が!この手の補填はされた試しがないです。customer damagedの販売不可在庫とか、理不尽すぎて毎回泣きます」と、出品者側の苦悩を綴っている。
Amazonは出品者に対してもフォローをしてほしい
今回の件が意図的に商品だけを抜いたのだとしたら、これはもう立派な犯罪行為だ。筆者は法律の専門家ではないので、何罪になるのかは詳しくわからないが、こうして被害者がおり、購入者の身元も割れている以上、最終的に商品だけを抜き取った人は警察のお世話になるであろうことは間違いない。
Amazonで販売した商品が、中身を抜かれた状態で返品されてきたという、今回のツイート。Amazonは最近、購入者に対して返品が簡単なことを売りにしているが、その陰で出品者側がこうした苦労をしていることについても、しっかり把握しておいてもらいたい。アマゾンマーケットプレイスの出品者も、Amazonを利用するユーザーのひとりなのだから、何かあった時はすぐ間に入って手厚くフォローするよう、根本的なシステムの改善から見直してほしいところである。
※サムネイル画像(Image:「嵯峨 駿介 shunsuke saga(@SAxGA)」さん提供)