ふるさと納税「10月からルール変更」を知ってた!? 変更点のまとめと対策を解説

現在の居住地に関係なく、自分が応援したい自治体を納税先に選ぶことができる「ふるさと納税」。寄付額に応じて嬉しい返礼品がもらえるほか、集まった寄付金の使い道も各自治体のHPで詳しく紹介されている場合が多いので、ふるさと納税はわれわれ納税者にとって、メリットが盛りだくさんの制度である。利用者が多いことでも有名なふるさと納税だが、今年の10 月からは返礼品におけるルールの改定が行われるらしい。

2023年7月4日に投稿された、ねこみち|毎日図解でお金を学ぶ@Tomojidienさん「全く話題になってないですが、”ふるさと納税”が10月から変わります。」というツイートには、10月から変更されるふるさと納税の具体的な内容を説明した画像が添付されていた。この投稿には、4000件の「いいね」がついており、ツイッター上で大きな話題となっている。

今回は、こちらのツイートに関する詳細と、リプライ欄に寄せられたさまざまな意見をご紹介します。

ルールの変更で「ふるさと納税」はどう変わる!?

では、10月からのルール変更で、ふるさと納税は具体的にどう変わるのだろうか。

(画像は「ねこみち|毎日図解でお金を学ぶ(@Tomojidien)」さん提供)

まず、一つ目の変更点として、各自治体が用意する返礼品に地場産品限定というルールが追加される。わかりやすく言うと、返礼品として送る品物は、原材料が寄付した自治体と同じ都道府県産のものに限られるようになるのだそうだ。現在は、他の都道府県や海外から原材料を購入して、加工のみを地元で行った商品も、返礼品としてラインナップに加えられているが、10月からはそれが出来なくなる。

年々、ふるさと納税の返礼品に関する規制は厳しくなっているが、上記の改定で返礼品の種類が格段に減ってしまうかもしれない。

(画像は「ねこみち|毎日図解でお金を学ぶ(@Tomojidien)」さん提供)

続いて、二つ目の変更点は、経費の範囲が拡大するそうである。今までは返礼品に使えるお金が4億円だったのに対し、10月からは3億円へと縮小されるので、同じ額を寄付しても、もらえる商品のレベルが下がってしまうのだ。

「お気に入りの返礼品がなくなりませんように」との声も

このツイートを見たツイッターユーザーたちからは、「今月中にやります! 教えてくださってありがとうございます」と、ルールが改定される前に納税を行いたいという声や、「お気に入りの返礼品がなくなりませんように」と、今までよく頼んでいた品が消えないことを祈る声など、さまざまなコメントがリプライ欄には寄せられていた。

ふるさと納税の返礼品は、一般的に肉や魚、果物などの食品をチョイスする人が多い。そのため、一気に届いても保管場所や消費スピードに悩む可能性は高いが、ルールの改定によって、今までと大きな差が生まれてしまうのであれば、10月までに納付しておくに越したことはない。

皆さんも今年のふるさと納税は、年末の締め切りまで手続きを放置せず、なるべく早めに自分が応援したい自治体を選んでおこう。

返礼品の選定ルールは年々、厳しくなっている

10月から改定されるふるさと納税のルールをわかりやすく画像で説明した今回のツイート。

筆者がはじめて、ふるさと納税をした新卒時代の2012年当時に比べると、返礼品のルールは年々厳しくなっている。以前よりも返礼品を選ぶワクワク感がなくなってしまったという人は、かなり多いのではないだろうか。そもそも、筆者の回りでは「ふるさと納税」とは名ばかりで、自分の生まれ育ったふるさとの自治体に貢献したいという本来の心意気で納付している人は、かなり少数派の印象だ。

多くの一般サラリーマンは、お得な返礼品目当てで寄付を行っているはずなので、今後も制度が厳しく変更されるたびに、ふるさと納税に興味を失う人は増えてしまうだろう。そうならないギリギリのラインで改定されていくルールと、そのたびに返礼品の選定に頭を悩ませる地方自治体の職員さんとの攻防は、この先いつまで続くのだろうか。

※サムネイル画像(Image:「ねこみち|毎日図解でお金を学ぶ(@Tomojidien)」さん提供)

オトナライフ編集部
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