2024年からNISAの新制度がスタートする。新NISAでは従来の「一般NISA」と「つみたてNISA」が合併し、非課税保有期間が無期限となるそうだ。この機会にNISAを始めてみようかと考えている方も多いはずだが、中には「投資」と聞くと、何となくハードルが高く感じる方もいらっしゃるのではいだろうか。
2023年8月7日に投稿された、ねこみち|毎日図解でお金を学ぶ@Tomojidienさんの「投資が難しく感じるのは「英語の用語が分からない」があると思います。新NISAを始める前に押さえておきたい重要用語です。」という書き込みには、新NISAの特徴と重要用語を解説した画像が添えられていた。この投稿には、1000件を超える「いいね」がついており、インターネット上で大きな話題となっている。
今回は、こちらの投稿に関する詳細と、リプライ欄に寄せられた様々な意見をご紹介します。
新NISAの特徴と、覚えておきたい用語を解説!
冒頭でも軽く触れたが、新NISAにはどういった特徴があるのかを、最初に詳しく見ていこう。
まず、新NISAの仕組みとして、現在の一般NISAの枠組みが「成長投資枠」となり、つみたてNISAの枠組みは「積み立て投資枠」となる。新NISAでは、これら2つの枠組みが一体化されるとのことだ。
それに伴い年間の投資上限額にも大幅な改定が行われており、「積み立て投資枠」では現行のつみたてNISAの3倍となる120万円に、「成長投資枠」では一般NISAの2倍となる240万円に増えている。
では、次に新NISAで覚えておきたい重要用語を解説していこう。
最初にご紹介するのは、株価収益率を表す「PER」と、株価純資産倍率を示す「PBR」だ。簡単に言えば、PERとは株価が利益の何倍の価値になっているかを示す用語で、PBRは株価が資産に対して何倍まで買われているかを示す用語である。
すでにややこしいが、これら2つの用語は、株価が割安か割高かを判断する重要な指標になるので、まずはじめにきっちりと抑えておいて欲しい。
REITとETFって何?メリットは?
続いては、一株当たりの純利益を示す「EPS」と、一株当たりの純資産を示す「BPS」についてだ。これら2つの用語はまさに読んで字のごとくだが、EPSは企業の稼ぐ力がわかる指標で、BPSは企業の安全性がわかる指標として覚えておくと分かりやすい。
現時点で会社がどういう状況にあり、それに対して株価は割高なのか、それとも割安なのかを判断するために必要な判断材料となる。
最後にご紹介するのは、不動産投資信託「REIT」と上場投資信託「ETF」だ。REITは不動産を投資の対象とする投資信託のことで、比較的安定した配当が期待できるのが特徴である。ETFは、株と同じようにリアルタイムで売買できる投資信託のことで、比較的投資コストが低いことがメリットだ。
上記のほかにも、新NISAの重要用語として、ねこみち|毎日図解でお金を学ぶさんさんは冒頭のツイートに追記する形で、覚えておきたい用語の解説を行っている。追加分は上記でご紹介したような、妙に分かりにくいアルファベットの略語ではないので、すでにご存じの方も多いかもしれない。
この投稿をみたネットユーザーたちの声
この投稿を見たネットユーザーたちからは、「僕も株式投資で最初にぶつかった壁が株式投資英語専門用語でした」と、投資初心者にとって一番の難所が用語の把握であることに共感する声や、「やらなければ知る事もなかったので専門用語って最初はハードル感じますよね。音楽とかアートとか言葉さっぱりです笑」と、どのような専門用語も最初はハードルが高いものだと述べる声など、様々なコメントがリプライ欄には寄せられていた。
株式投資初心者がつまずきがちな、英語表記の専門用語を分かりやすく解説した今回の投稿。
株価収益率を表す「PER」、株価純資産倍率を示す「PBR」、一株当たりの純利益を示す「EPS」、一株当たりの純資産を示す「BPS」、不動産投資信託を示す「REIT」、上場投資信託を示す「ETF」、皆さんは上記6つの用語のうち、いくつご存じだっただろうか。
初見だと、アルファベットで書かれた用語はどうしても難しく感じてしまうものだが、一度内容を理解してしまえばなんてことはない。新NISAに興味がある方も、ない方も、ぜひこの機会に今回紹介した専門用語を覚えておけば、株式投資を始める際のハードルがグッと低くなるはずだ。
※サムネイル画像(Image:「ねこみち|毎日図解でお金を学ぶ(@Tomojidien)」さん提供)