日本の夏の虫除け対策と言えば、誰もが最初に思い浮かべるのは「蚊取り線香」ではないだろうか。最近では、シュッとひと吹きするだけの手軽な虫除けスプレーなども市場に多く出回っているが、キャンプやBBQのように一定の場所にとどまるアウトドアが趣味の方にとっては、蚊取り線香はなくてはならない存在とも言えるだろう。オトナライフでは今回、そのような蚊取り線香に関するライフハックを入手したので、ぜひ読者の皆さんに共有したい。
2023年8月14日に投稿された、警視庁警備部災害対策課@MPD_bousaiさんの「いまの季節に活躍する蚊取り線香。この線香にちょっとしたタイマー機能を付けられることをご存じでしょうか?用意するものはホッチキスの針。燃焼したい時間を目安にその針を線香に被せるだけ。すると針の位置で自動消火します。また線香はDVDケースにすっぽり収まるんです。夏の「気付き」でした。」という書き込みには、蚊取り線香にホッチキスの針を装着する手順を解説した画像が添えられていた。この投稿には、なんと1万件を超える「いいね」がついており、インターネット上で大きな話題となっている。
今回は、こちらの投稿に関する詳細を皆さんにご紹介します。
蚊取り線香は、普通に使うと何時間もつの?
蚊取り線香は、緑色をした渦巻型の線香を燃やすことで、人間にとって害のある虫を除虫するという昔ながらの商品だ。蚊取り線香の原材料には、除虫菊と呼ばれるキク科の多年生植物が使用されており、蚊だけでなく、ダンゴムシやクモ、ムカデ、ゲジゲジなどの虫も駆除することができるようになっている。
日本の夏の定番商品とも言える蚊取り線香は、レギュラーサイズ1巻で7時間ほど燃焼するのだそうだ。7時間と言えば、夜寝る前に蚊取り線香に火を付ければ、朝方にはちょうど燃えきっているぐらいのイメージだが、短時間だけ蚊取り線香を使用したい人も中にはいるはずである。
警視庁警備部災害対策課の公式ツイッターによると、ホッチキスの針を使えば、使いたい時間に合わせて、蚊取り線香の燃焼をストップさせることができるらしい。では、その具体的な方法について、さっそく詳しく見ていこう。
ホッチキスの針は束にして利用しよう
先ほど蚊取り線香は、大体1巻で7時間ほど燃焼すると述べたが、まずは頭の中で自分が使いたい時間数で燃え尽きるであろう線香の位置にあたりをつけてみてほしい。後はそこに、ホッチキスの針を被せるだけでOKだ。
注意点として、利用するホッチキスの針は一本ではなく、5~10本ぐらいが束になっている状態が好ましい。そうすれば、針を置いた位置で蚊取り線香は自動的に鎮火するそうだ。
この方法、かなりアナログではあるのだが、放っておいても自動で火が消えるという意味では、まさにタイマー機能のようである。数時間や数分だけ蚊取り線香を使いたい時には、非常に役立つライフハックなのではないだろうか。
上記のライフハックを実行するにあたって、警視庁警備部災害対策課の公式ツイッターでは、「※(火が)消えた後は熱くなっているので、火傷や火事に十分注意してください。」と呼び掛けている。
ホッチキスの針がない場合、アルミホイルでも同様の効果がある!
この投稿を見たネットユーザーたちからは、「細く切ったアルミホイルで巻いても同様の効果があります。ホチキスでできるなら、巻かないで載せるか、細く畳んで挟むだけでもよさそうですね」と、ホッチキスの針が手元にない場合にはアルミホイルでも代用できるとの声や、「折ればいいって言う人多いけど、いい具合に折れない時もあるし、火を付けた後から、途中で消したいなって思った時に使えるライフハックだと思えば、充分活用できるのでは?」と、途中で消せるのが良いといった声など、さまざまなコメントがリプライ欄には寄せられていた。
上記に加え、警視庁警備部災害対策課の公式ツイッターでは、蚊取り線香を持ち運ぶ際には、不要になったDVDケースが使えるとの情報も発信している。
この夏、さっそく役立ちそうな今回のライフハック。皆さんもぜひ、蚊取り線香を使う機会があれば、ホッチキスの針で燃焼時間を調整する裏技を試してみてはいかがだろうか。
※サムネイル画像(Image:「警視庁警備部災害対策課(@MPD_bousai)」さん提供)