YouTubeで公開されている解説動画などにおいて、今やなくてはならない存在となった、音声読み上げソフト。『東方 Project』のキャラクターを用いた二次創作「ゆっくり解説」シリーズなどでは、動画内で使用されている音声読み上げソフトの声が、ファンの間で「ゆっくりボイス」と呼ばれ親しまれている。
2023年8月27日に投稿された、ひろみつ@bakueikozoさんの「饒舌に読み上げていたのにコード決済しようとすると急にゆっくりになるレジなんだぜ」という書き込みには、とあるレジの決済シーンを撮影した動画が添えられていた。こちらの投稿には、2.2万件を超える「いいね」がついており、インターネット上で大きな話題となっている。
今回は、こちらの投稿に関する詳細を皆さんにご紹介します。
突然、変わるレジの音声にビックリ!
「饒舌に読み上げていたのにコード決済しようとすると急にゆっくりになるレジ」とは、一体、どのようなレジなのだろうか。
添付された動画を確認してみると、レジでアイスコーヒーのバーコードをかざし、支払い方法を選択するところまでは、流暢な女性の声でタッチパネルの操作手順を説明する音声が流れている。しかし、投稿者のひろみつさんがレジで「コード決済」を選択した瞬間、操作手順を説明する音声が、急に機械的な声に変わってしまったのだ。
なぜ急に、決済方法を選択するタイミングで音声が切り変わるのかはまったくもって謎だが、驚くのはそれだけではない。なんと「コード決済」を選択した際に流れる機械的な音声が、誰もが一度は聞いたことのある「ゆっくりボイス」と同じなのである。
『東方 Project』の二次創作動画における、「ゆっくり霊夢です」からの「ゆっくり魔理沙だぜ」 といった挨拶の流れは、もはや様式美と言っても過言ではないが、同じ声がレジの端末から突然、流れてくるというのは、なかなかシュールな光景だ。
投稿者のひろみつさんも、これには思わず「コード決済しようとすると急にゆっくりになるレジなんだぜ」と、投稿内で述べている。
不意打ちで流れると笑ってしまうかも!?
この投稿を読んだネットユーザーたちからは、「今日はQRコード決済について解説していくぜ」と、そのまま魔理沙風にコード決済の解説をはじめようとする書き込みや、「唐突に商品の解説しそう」「茶番劇がはじまりそう」などの声、また「ゆっくり決済していってね」といった同シリーズのキメ台詞を決済とかけて書き込む者など、さまざまなコメントが返信欄には寄せられていた。
「ゆっくりになる」と聞くと、決済になると急に動きが鈍くなるレジなのかと思いきや、突然「ゆっくり解説」風の音声に切り替わるレジだったとは、不意を突かれた人も多いのではないだろうか。
普段からYouTubeで、ゆっくり解説系の動画を観ている人にとっては、あまりに聞き慣れた声なので、不意打ちで流れると思わずクスっと笑ってしまうはずだ。件の饅頭のようなキャラクターたちが、まるでレジ係として働いているようである。
フリーソフト「SofTalk」で「ゆっくりボイス」は作れる!
ファンから「ゆっくりボイス」と呼ばれて親しまれている今回の声は、実は無料の「SofTalk」というソフトを使って作れる音声だ。ゆっくり解説動画のオリジナルボイスではないため、レジのような思いがけない場所で、この声に遭遇することも意外となくはないのである。
「SofTalk」には、声・音量・速度・音程のプリセットが、男女3パターンずつと、ロボットボイスで2パターン用意されており、「女性01」という声が、実際に「ゆっくりボイス」として使われている音声だ。速度や音程には、何も変更を加えていないデフォルトのままで「ゆっくりボイス」となるので、もしも、この記事をお読みの皆さんの中に、この音声を使ってみたいという方がいらっしゃれば、上記を参考に作ってみてほしい。
買い物をした際に、レジでコード決済を選択すると、急に操作をアシストする音声が「ゆっくりボイス」に変わって驚いたという今回の投稿。YouTubeのゆっくり解説シリーズがお好きな方は、身近な場所で「ゆっくりボイス」が採用された機械を探してみるとおもしろいかもしれない。
※サムネイル画像(Image:「ひろみつ(@bakueikozo)」さん提供)