高度経済成長期を経て、日本人の暮らしは物質的な面で非常に豊かになった。しかし、日頃から多くの物に囲まれて暮らしていると、使いたい時に必要な物がすぐ見つからないといったデメリットもある。家のどこかにはあるはずなのに、該当の品を発見することができず、慌てて同じ物を新たに買いに走ったという経験が、誰しも一度はあるのではないだろうか。
腹の立つことに、新しい物を買った後から、探していた物がひょっこり出てくるなんてことは、わりと日常茶飯事だ。
2023年9月6日に投稿された、もじゃクッキー@mojacookieさんの「「失くしたと思って新しく買ったら古いのも出てきた」シリーズ、2023年ver.です。」という書き込みには、とある1枚の写真が添えられていた。この投稿には、なんと11.9万件を超える「いいね」がついており、インターネット上で大きな話題となっている。
今回は、こちらの投稿に関する詳細を皆さんにご紹介します。
「失くしたと思って新しく買ったら古いのも出てきた」シリーズ、2023年ver.です。 pic.twitter.com/P73ibi1jgg
— もじゃクッキー (@mojacookie) September 6, 2023
うっかり失くしたと思って新しく買ったら、後から古いのも出てきた!
添付された写真には、ホチキス4台と爪切り6台、リップクリーム8本、毛抜き3本、USBコンセント9個に体温計3台が綺麗に並べられて写っている。まるで、警察の押収物陳列を彷彿とさせるこの画像、写真に写るこれらの日用品は、一体なんなのだろうか。
投稿者のもじゃクッキーさん曰く、画像はうっかり失くしたと思って新しく買ったら、後から出てきた日用品を並べたものだという。もじゃクッキーさんによると、この写真は「2023年ver.」だとのこと。現在は2023年9月なので、今年も残り3カ月半を残して、すでにこの量である。
もじゃクッキーさんのお宅では、結構な数の日用品が神隠しにあってしまったようだが、体温計などはそれなりに高額商品なので、買い直すのにも勇気がいったに違いない。3本中2本が同じ型番のものであることを考えると、もう出てこないだろうと、一度は完全に諦めた形跡がうかがえる。
ネットでは投稿者に共感の声が相次ぐ
この投稿を読んだネットユーザーたちからは、「このなかではピンセット、少ないね」と、どうにかポジティブな側面を探し出そうとする声や、「あー! コンセントのやつ家にもたくさんある。」と、USBコンセントの紛失に共感を叫ぶ声など、さまざまなコメントが返信欄には寄せられていた。
中には、「もうすぐなくなると思って買った、マヨネーズが4つになってたことあります(笑)」と、冷蔵庫のような閉鎖された空間の中でも、こういった事態が起きたという報告も上がっている。食料品のように賞味期限がない分、ホッチキスなどの日用品の方が増殖バグには強そうだが、使っても使っても減らない上に、被っても捨てるのが忍びないといった感情から、ある意味、増える一方なのが悩ましいところだ。
投稿者のもじゃクッキーさんは、定期的に「失くしたと思って新しく買ったら古いものも出てきた」シリーズを写真で記録しており、2021年ver.の画像に比べると「あったはずのものがなかったり、なかったものが増えていたりして、自分が怖いです。」と述べている。
なくされてしまった日用品をモチーフにしたイラスト『なくされっこ』
失くしたと思って新しいものを買ったら、古いものが出てきたという経験を画像で紹介した今回の投稿。
もじゃクッキーさんは「よかったら絵も見ていってください」と、最後に、自身が描いた”なくされてしまった日用品たち”をモチーフとした『なくされっこ』のイラストを紹介してくれた。
『なくされっこ』では、優しいタッチで描かれた片方だけの靴下やリップクリーム、ビニール傘などをモチーフにしたキャラクターたちが「ぼくたちのこと、だいじにしてくれよ」と、困り顔で訴えかけている。
これらのキャラクターたちは、もじゃクッキーさんの罪悪感から生まれたのだろうか。何はともあれ、転んでもタダじゃ起きないところが、もじゃクッキーさんの素敵なところだ。失くしたものも、最終的にはちゃんと出てきているところを見ると、物持ちはよい方だと言えるかもしれない。
ぜひ、2024年は、”なくされっこたち”を一つも失くさないよう、ちょっぴり気を付けて管理してあげてほしいところだ。
※サムネイル画像(Image:もじゃクッキー(@mojacookiee)」さん提供)