人が必ず毎日使う場所、それがトイレである。トイレは生きている限り、誰しも例外なく、お世話になる空間であるにもかかわらず、いつの時代も汚い・臭い・オバケが出るといった悪い印象がついてまわっている。過去には、香りの強いキンモクセイの花を周囲に植えるなどして、トイレの臭い対策、およびイメージアップ作戦が図られたわけだが、やり過ぎた結果、キンモクセイの匂いを嗅ぐとトイレを思い出すといった者まで出現し、キンモクセイにとってはいい迷惑としか言えない結果に終わった。
しかし、最近では駅や百貨店などの公共のトイレ事情も、一昔前とはまるで様変わりし、オシャレで洗練された空間のトイレが増えてきている。
2023年10月10日に投稿された、よしぞうmaro’@yosizoさんの「昨日、JR目白駅で見た多機能トイレは、ボタンを押すと半円筒形のドアがぐるりと回転して、その間に内側の個室に入る方式でちょっとSF風味を感じた(^ ^;」という書き込みには、なんともオシャレなSFっぽいデザインの多機能トイレを撮影した画像が添えられていた。この投稿には、なんと1.2万件を超える「いいね」がついており、インターネット上で大きな話題となっている。
今回は、こちらの投稿に関する詳細を皆さんにご紹介します。
昨日、JR目白駅で見た多機能トイレは、ボタンを押すと半円筒形のドアがぐるりと回転して、その間に内側の個室に入る方式でちょっとSF風味を感じた(^ ^; pic.twitter.com/eBAJSOXWqm
— よしぞうmaro’ (@yosizo) October 10, 2023
JR目白駅に設置された多機能トイレが話題!
画像のトイレは、都内を走るJR山手線の目白駅に設置された多機能トイレなのだそう。
男性用と女性用のトイレの真ん中に位置するこちらの多機能トイレは、足形マークの部分に立つと、センサーが反応して自動で扉が閉まるシステムのようだ。
こうして見ると、まるでSF映画に登場する転送装置のような風貌のトイレだが、間違って、うっかり閉じ込められてしまったりはしないのだろうか。トイレ入口に貼られている注意書きをよく読むと、「入室から30分以上が経過すると、手動での開閉に切り替わります」といった旨が書いてあった。さすがは、最新式の多機能トイレ。万が一、中で倒れてしまったり、なんらかのアクシデントがあった場合にも、すぐに対応してもらえるような、安心かつ安全な設計となっているようだ。
多機能トイレだけでなく、目白駅は男女別のトイレもきちんと清掃が行き届いたキレイで新しいトイレなので、多くの人にとって気持ちよく利用することができるのではないだろうか。
前を通っただけでワクワクしてしまいそう
この投稿を読んだネットユーザーたちからは、「こういうシステム、パリでよく見た記憶があります。こういうのはワクワクしますね!」と、国によっては、わりと一般的な形状のトイレであるとの声や「こういうかっこいいデザイン好き。」「異世界転移できそう」といった、斬新なデザインに興味を示す声など、さまざまなコメントが返信欄には寄せられている。
たしかに、思わず目を奪われるような近代的なデザインなので、トイレの前を通っただけでも、ワクワクしてしまう人は多いかもしれない。目白駅にあるこの多機能トイレは、恐らく中も最新のバリアフリーで設計されているトイレなのだろう。
こうしたキレイで使いやすそうなトイレが、公共の場にもっと増えることを願うばかりである。
多目的トイレは誰が使ってもいいけれど……
JR目白駅に設置された多機能トイレの洗練されたデザインに、『思わずSFっぽさを感じた』という今回の投稿。
こうした、おもしろいトイレを見かけたら、つい中に入ってみたくなるものだが、多機能トイレは小さな子ども連れの方や車椅子の方、オストメイトの方に優先して使ってもらうための設備が搭載された、言わば特別仕様のトイレである。基本的には誰が使ってもかまわないトイレではあるが、予期せぬ緊急事態などを除けば、譲り合いの精神でできる限り通常のトイレを使うよう心掛けよう。
今のところ、都内の山手線に設置されているSFタイプの多機能トイレは、目白駅の一カ所のみのようだが、もしかすると、皆さんの地元やお住まいの地域にも、こうした素敵なデザインのトイレが存在するかもしれない。
※サムネイル画像(Image:「よしぞうmaro’(@yosizo)」さん提供)