「最古のキッズケータイ“F-03J”をAndroid端末として復活」 – まさに大人の自由研究!

携帯電話は時代とともに進化していく。現時点では最新のスマホも、いつかは型落ちになるものだ。しかし、そのような型落ちと呼ばれる古い機種を格安で手に入れ、自らの手で好きなように改造するというのは、ガジェット好きな人にとっては、なんとも言えないワクワク感とおもしろさがある。

2023年10月15日に投稿された、Kapper@Linuxガジェヲタ&異世界小説家&電子工作大好き@kapper1224さん「最古のキッズケータイスマホのF-03Jをメリカリで880円で入手。これは2017年発売なので当日の子供は卒業、3G回線で2026年停波が決まっており需要が無い。ので捨て値で買えるカメラ無しスマホ。工場勤務にも良馬場。眠らせるには惜しい名機」という書き込みには、懐かしのキッズケータイを撮影した写真が添えられていた。

今回は、こちらの投稿に関する詳細を皆さんにご紹介します。

キッズケータイを改造!? そんなことできるの?

 キッズケータイを改造

(画像は「Kapper@Linuxガジェヲタ&異世界小説家&電子工作大好き(@kapper1224)」さん提供)

投稿者のKapper@Linuxガジェヲタ&異世界小説家&電子工作大好きさんが改造したキッズケータイは、過去に富士通が開発を行ったドコモ向けのキッズケータイ「F-03J」だ。ポップな配色のボディカラーで、サイズは91 × 49 × 16.8 mmとなっており、昨今のスマホに比べると非常に小さい端末である。

さて、そのようなキッズケータイ「F-03J」は、Kapper@Linuxガジェヲタ&異世界小説家&電子工作大好きさんの手によって、一体どのように改造されたのだろうか。

本来であれば「F-03J」は通話専用の端末である。有害サイトの閲覧やトラブル回避のため、インターネットやゲーム非対応となっており、子どもの安心安全を守ることに特化したデバイスだ。

タッチパネルもなく、RAMの容量も非常に少ないため、一見パッとしないスペックとも思える「F-03J」だが、実は内部にAndroidが搭載されている。そのため、件の端末を出荷時の状態から、開発の段階に強制的に戻すデバッグモードに入ってしまえば、スマホとして中身を設定し直すことができるのだ。

ブラウザで、GoogleやYahooを閲覧することに成功

投稿者のKapper@Linuxガジェヲタ&異世界小説家&電子工作大好きさんは、「リカバリー済F-03Jを設定し開発者オプションとUSBデバッグ。ここまですればPCから操作出来るのでアプリ入れられる。特に障害は無し。キーボード操作のみでタッチ操作は無し。Good」と、先ほどの投稿に追記する形で述べ、実際に「F-03J」の開発モードへ接続できたことを報告している。

最終的には、今回のキッズケータイをUSBリバースデザリングでネットにつなぎ、ブラウザでGoogleやYahooを閲覧することにも成功したそうだ。

キッズケータイを改造してGoogleやYahooを閲覧することに成功1

(画像は「Kapper@Linuxガジェヲタ&異世界小説家&電子工作大好き(@kapper1224)」さん提供)

キッズケータイを改造してGoogleやYahooを閲覧することに成功2

(画像は「Kapper@Linuxガジェヲタ&異世界小説家&電子工作大好き(@kapper1224)」さん提供)

キッズケータイを改造してGoogleやYahooを閲覧することに成功3

(画像は「Kapper@Linuxガジェヲタ&異世界小説家&電子工作大好き(@kapper1224)」さん提供)

キッズケータイを改造してGoogleやYahooを閲覧することに成功4

(画像は「Kapper@Linuxガジェヲタ&異世界小説家&電子工作大好き(@kapper1224)」さん提供)

キッズケータイを改造してGoogleやYahooを閲覧することに成功5

(画像は「Kapper@Linuxガジェヲタ&異世界小説家&電子工作大好き(@kapper1224)」さん提供)

キッズケータイを改造してGoogleやYahooを閲覧することに成功6

(画像は「Kapper@Linuxガジェヲタ&異世界小説家&電子工作大好き(@kapper1224)」さん提供)

もちろんスマホとしては、使用できないアプリの方が圧倒的に多いのはたしかなので、あくまでキッズケータイの改造は”大人の自由研究”といった形にはなるのだが、なんとも楽しそうな投稿者の様子が投稿からひしひしと伝わってくる。

中身を自力で取り替えることによって、古のキッズケータイがAndroid端末として、それなりにきちんと動作するようになるというのは、なかなかおもしろい話ではないだろうか。

880円であればオモチャとしては最高!!

キッズケータイ「F-03J」を、小さなAndroid端末として復活させたというエピソードを紹介した今回の投稿。

筆者も10年ほど前、富士通が開発したARROWS Kiss 「F-03D」という超不人気機種のスマホを安価で手に入れてルート化(※ルート化=キャリアやハードウェア製造業者がデバイスに課した制限を回避し、開発モードの状態に変更すること)し、機能を拡張して遊んだ経験があるので、今回の投稿を読んでなんとも言えないワクワク感が胸に蘇った次第である。

使用したキッズケータイ「F-03J」は、メリカリにて880円で購入した品だとのことなので、万が一、改造に失敗して端末が文鎮化したとしても、さほど懐は痛まないだろう。さすがにこれをメインのスマホとして使うのは不可能だが、改造する過程を含めて、オモチャとしてみれば、880円でかなり楽しめそうである。

興味のある方は、改造の手順を解説してくれるサイトが、いくつかネットに上がっているので、チャレンジしてみてもおもしろいかもしれない。

※サムネイル画像(Image:「Kapper@Linuxガジェヲタ&異世界小説家&電子工作大好き(@kapper1224)」さん提供)

オトナライフ編集部
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