突然だが、皆さんは「日本語」についてどのように感じているだろうか。当たり前のように毎日、公用語として使っているものの、ひらがな・カタカナ・漢字と時々アルファベットも織り交ぜて使う日本語は、冷静に考えるとなかなか難易度が高い言語である。アルファベットが26文字であるのに対して、ひらがなだけでも46文字。しかも漢字にいたっては、ウン十年生きていても、まだまだ知らないものに出会い「なんて読むんだ……?」と頭をひねることがしばしばある。
複雑な文字を組み合わせて作られた言葉も非常に奥が深く、社会に出てからも未知の単語や言い回し、慣用句に出会いながらもなんとか日本語を扱うわれわれであるが、実は使いこなしているつもりの日本語に、実は続きがある言葉があると話題になっているのだ。かっこよく日本語を使いこなしているつもりが、実は言葉の裏にさらに奥深い意味が込められていることがわかると、「やはり日本語って難しい……!!」と、感じてしまうこと間違いなしである。
安全第一。では第二・第三は?
今回話題になっているX(旧Twitter)のポストは、けんたろ@kenlife202010さんが教えてくれる「実は続きがあった言葉のまとめ」である。
何気なく毎日使っている言葉だが、実は言語というものは時代に合わせて若干、変化をしながら紡がれてきたものだ。とくに言葉を短く縮める、いわゆる「略語」の概念は、日本語のみならず世界中の言語において共通している傾向だ。
今回、ご紹介するけんたろ@kenlife202010さんのポストを見ていると「続きが知られていない状態で世の中になじみすぎだろ……」と、つっこみ満載の言い回しが次々と紹介されており、まだまだ日本語について未知であることを思い知らされる。
たとえば、多くの方が四字熟語として認識しているであろう「安全第一」という言葉。工事現場の表記で見られたり、時には仕事の指示としても出されたりする安全第一という言葉だが、実は第二に大事にすべきこと、第三に大事にすべきことが「安全第一」の後に続いている。言われてみれば、安全以外にも大事なものは数多くあるが、一体なにが第二・第三に重要視すべき事柄なのか、皆さんは思いつくだろうか。答えがわかった人も、わからなかった人も、ぜひけんたろ@kenlife202010さんのポストで正解を確認してほしい。
短縮することで、意味が変わってしまった言葉も?
実は続きが隠されている言葉のなかでも、とくに注意をしておきたいのが、先ほどご紹介した「安全第一」の言い回しのように文章が省略されることで、意味量が少なくなるのではなく、省略されることによって言葉の意味そのものが変化しているパターンである。
同じく、けんたろ@kenlife202010さんのポストで紹介されている「天は人の上に人を造らず 人の下に人を造らず」という、福沢諭吉の著書における有名な書き出しの言葉。実はこの言葉は、続きの方が重要な意味を持っていることをご存じだろうか。「あること」に勤しんだ人は金持ちになり、そうでない人は金持ちにはなることができない、という福沢諭吉の教えは、けんたろ@kenlife202010さんのポストで必ずチェックしておくべき、続きが隠された言葉だ。
今回、ご紹介した2つの言葉以外にも、けんたろ@kenlife202010さんのXにはさまざまな言葉の続きが紹介されている。リプライ欄にもまだまだ続きを知らない日本語の情報が寄せられているので、読書の秋に少し日本語の見聞を深めてみると、楽しいかもしれない。
※サムネイル画像(Image:「けんたろ(@kenlife202010)」さん提供)