スマホの普及により、人類にとって娯楽の1つに加わったのがSNSである。いつでも友達や見知らぬ人と共通の話題で盛り上がったり、ニュースをシェアすることのできるSNSが心の拠り所となっている人も多いのではないだろうか。
しかしながら、SNSでのコミュニケーションは、相手の顔を見ることができない。現実世界ですでに友人関係や知り合いとしての関係が構築されている場合は文字だけを介したコミュニケーションも阿吽の呼吸で乗り越えることができるが、問題はSNS上でしか知らない相手との関係性である。相手の考え方やスタンスがまったくわからない手探りの状態で関係性を築くなかで、「あー! ミスったー!!」と、失敗した経験を誰しもが抱えているのではないだろうか。それも1度や2度ではなく。
そのようなTwitter(現X)ユーザーであれば、誰もが「あるある」と共感できる、フォロワーとの距離感や温度感で悩む気持ちや葛藤を漫画で表現した漫画が話題となっている。
「えー? なんで??」貴重なフォロワーさんを失う瞬間に共感の嵐
その漫画がこちらである。
かときち@「推し嫁ルンバ」ダ・ヴィンチWEBで連載中@katokichさんのポストで紹介されている漫画。なぜかフォローを外されたり、ブロックされるという衝撃の事態を経験したことのある人は、自分以外にも存在しているという安心感がある。と同時に、漫画の主人公のショックな気持ちを慮ると、なんとも言えない悲しい気持ちになってくる。
人はなぜ、フォローされると逃げたくなるのだろうか。人はなぜ、フォロバされるとブロックしたくなるのであろうか。
「相手に気付かれた」という羞恥心?
Twitter(現X)の日本におけるアクティブユーザー数は、2022年1月時点で約5,800万人と発表されている。日本の人口が1億2,000万人と考えると、約半数の人がTwitterを楽しんでいる計算になり、日本で最も人気の高いSNSのひとつと言えるだろう。
また、さまざまなSNSで当然のように使われているハッシュタグも、Twitter発祥の文化だ。興味のあるニュースや出来事をハッシュタグで調べることができるほか、同じ趣味や考え方を持つ人と知り合うきっかけにもつながる。SNS上で見知らぬ人とフォローしあっている人がいる場合、このハッシュタグがきっかけで、自分好みのアカウントを見つけたり、いいねを押したくなるアカウントに出会えることが、Twitterの最大の魅力である。
ところが、だ。自分が密かにファン心を抱いているアカウントや、一方的に楽しませてもらっているアカウントからフォローされているとすると「ひょっとして、好きな気持ちがバレていた!? 恥ずかしい!!」と感じる人も多いのではないだろうか。少なくとも筆者はそうだ。自分が今までいいねを押し続けてきたことや、リツイート(リポスト)で拡散し続けてきた想いを相手に気付かれると、途端に恥ずかしくなって、気おくれしてしまうのである。
安全策としては、相手のプロフ確認?
もちろん気恥ずかしさ以外にも、さまざまな理由から「急に推しからフォロバされた」「急に好きなアカウントからいいねされた」という時に、ブロックやフォロー外しという行動をとってしまう人が一定数、存在する。
一番いい策としては、悲しいけれど気にしないということだろう。また筆者は、ガラスのハートを持つ傷つきたくない派の人間なので、相手のプロフィールを確認して「フォロバ大歓迎」「相互さん募集中」のような一文があると、安心してフォローしている。
なにより、SNSは現実世界から少し離れてコミュニケーションを楽しむことのできる娯楽の場だ。フォロワーとの距離感や温度感に戸惑いながらも、ポジティブに楽しむ気持ちを強く持って今日もつぶやいていこう。
※サムネイル画像(Image:「かときち@「推し嫁ルンバ」ダ・ヴィンチWEBで連載中(@katokich)」さん提供)