どこまでも推しを追い求めるための遠征や、久しぶりに制限のない旅行、数年ぶりの帰省の際にわれわれがお世話になる存在といえば、ロッカーだ。大きな荷物や邪魔になる荷物をロッカーに預けて、観光やライブを楽しみたい人の強い味方である。
もともとは、小銭を準備しておく必要があった駅のコインロッカーだが、SuicaをはじめとするICカードの普及によって、タッチで荷物が預けられるようになった日の感動を覚えている仲間はいるだろうか。わざわざ財布を取り出したり、近隣の店舗に両替を頼む必要がなくなり、とにかく「ICカード万歳! 駅のロッカー万歳!!」と、感じていた人も多いはずだ。
ところが、令和になって早5年。駅のロッカーの便利さが退化しているとの情報が、S@BLTplzさんから寄せられ、SNSで衝撃を巻き起こしているのだ。
決済手段の増加で、紙文化の復活!?
今回話題となっているS@BLTplzさんのポストがこちらである。
これまでのロッカーでは、利用がICカードに制限されるものの、預けるのも引き取るのも同じICカードのタッチだけで完結するという便利さが売りであった。駅という場所柄、ほとんどの人がICカードを所有している環境なので、ユーザーとしても非常に使いやすい設計であったといえる。
しかしながら、この度登場が確認されたロッカーは、タッチ決済やQRコード決済にも対応している。キャッシュレス時代、ポイ活時代に対応することでユーザーの支払い方法における選択肢を増やしてくれる、ありがたい進化のように思うが、なんとこのキャッシュレス対応によって「預入時に発行される紙がないと開けられない」という決まりになってしまったのだ。
リプライ欄には「これはうっかり紛失しかねないなぁ……」や「かえって不便になっちゃいましたね」、「残念すぎる」といった声が寄せられているが、まったく筆者も同感である。
1枚のレシートを守り抜くミッション。あなたは成功できそう!?
とにもかくにもロッカー側が進化した以上、われわれユーザーもロッカーを利用するときには必ず1枚のレシートを守り抜かねばなるまい。手持ちの鞄の内ポケット、ジーンズの右ポケット、はたまたスマホの本体とケースの間など、とにかく1枚のレシートをなくしてはいけないのだ。
リプライ欄に寄せられているように「薄い紙1枚は物理キーよりなくしやすい」のだ。しっかりと意識をもっておき、心配な場合はスマホのメモに「ロッカー用レシートは財布のなか」などと記録しておくと、安心することができるだろう。
また同じくリプライ欄に寄せられているアイディアとして「レシートの画像をスマホで撮影しておけば、有効なのではないか」という意見もある。この方法に関しては安全性の確認が取れていないが、万が一のときに備えてレシートの写真を記録しておくだけでも、精神的に落ち着くはずだ。
今後もさまざまな変化に要注意!
今回はS@BLTplzさんから寄せられた駅のロッカーの変化についてご紹介したが「今後はICカードを持たない外国人旅行者の増加などにあわせて、改札機がQRコードに対応するかもしれないらしい」との情報も、リプライ欄に寄せられている。キャッシュレス決済やQRコード決済が広く普及していくアフターコロナの世の中では、当たり前に利用していたサービスが突然、仕様変更になることが予想される。
いつも通りのつもりで説明書きなどをよく読まないでいると、思わぬトラブルに発展する可能性もあるので、新技術に対してはアンテナを高く生きていきたい所存である。
※サムネイル画像(Image:「S(@BLTplz)」さん提供)