インターネットなしでは生きていけないこの時代に、我々が常に気にしている存在が「データ容量」だ。特にスマホ1台で動画や音楽、読書といった娯楽がなんでも楽しめるご時世だからこそ、月末が近づくにつれてデータ容量を気にしながら過ごしている人も多いのではないだろうか。
実は今、データ容量を気にしながら過ごす人が急増しているからこそ起きたオモシロ現象を紹介するあるポストに、Xが大盛り上がりを見せているのでご紹介したい。
そもそも「データ容量」って?
まず話題のポストをご紹介する前に、改めてデータ容量について確認しておこう。
今回ご紹介するデータ容量とは、契約している通信事業者の回線で通信できるデータの大きさを意味する。例えば月の上限が10GBの料金プランでスマホを使用している場合、1kカ月に10GB分のデータを送受信するまでは通信制限がかからず、Wi-Fiのない環境下であっても気軽にネット回線を用いる操作が可能になる。10GBを超えてしまった場合は通信速度に制限が生じるためネットになかなかつながらず、イライラしてしまう人も多いことだろう。
ちなみにGB(ギガバイト)は、データ容量を表す単位だ。
ミリメートル・センチメートル・メートル……という長さを表す単位と同じように、データ容量を表す単位は、1024倍ごとにB(バイト)→KB(キロバイト)→MB(メガバイト)→GB(ギガバイト)→TB(テラバイト)と繰り上がる仕組みになっている。
目安としてはYouTubeを高画質で30分程度視聴すると、1GB程度のデータ容量が必要になる計算だ。
ギガがギガ進化で概念化!?
データ容量に関する基本知識をおさらいしたところでチェックしていただきたいのが、きりん@kirin_nicoさんによるXnoポストである。
添付された画像をよく見てみると、中ほどに「『ギガ』300MB」という一文が確認できる。先ほどご紹介した通り、GBは単位の一種であり、1024MB=1GBのはずだ。しかしながらこの画像ではきりん@kirin_nicoさんが思わずポストしてしまったように、「ギガ」が「データ容量」を意味する単語として使われているようだ。
あまりにもギガという概念が我々の日常生活に根ざしてしまったことから、ギガという言葉という言葉が新たな意味を持って進化している様が見て取れると、Xでは話題騒然状態となっている。
他にもある!?単位が進化したシン日本語
きりん@kirin_nicoさんの発見を受けて、リプライ欄では「草」や「ギガワロスwww」と、この新しい日本語の概念が爆誕したことに驚きのリプライが多く寄せられている。
また「「充電」って言葉も問題だと思う。電気を入れる作業のことなのに、入れた電気を指す言葉として、「充電切れ」などと使われている時がある。」、「単位が名称に転じたという点では「マイル」のような先例と同じだから、事業者が使いはじめたらもうそのうち一般化すると思う。」というように、これまでに新たな日本語の概念が生まれてきた瞬間に立ち会ってきた先人からのリプライも見受けられる。確かに航空会社のポイントを意味する「マイル」は、そもそも距離を表す言葉であった。しかしながら飛行機を使った旅行が普及をするとともにいわゆるポイ活のようなムーブメントが生まれ、マイルという言葉はポイント数そのものの単位として、広く使われている。
「こりゃ広辞苑に載る日も近いなw」というリプライも寄せられているように、ギガという言葉も数年後には、単位を表す言葉として普及しているのだろうか。もしかしたら我々は新語が生まれる瞬間に立ち会っているのかもしれない。
※サムネイル画像(Image:「きりん(@kirin_nico)」さん提供)※画像は一部編集部で加工しています