市区町村の集配郵便局別に割り当てられた7桁の郵便番号。実は、条件さえクリアすれば、個人でも郵便番号を取得できるのをご存じだろうか? ここでは、その条件と郵便番号の申請方法を紹介しよう。
自分だけの専用郵便番号を作る条件は?
(Image:Ned Snowman / Shutterstock.com)
1998年(平成10年)に郵便番号が7桁になったことにより、都道府県や市・区まで書かなくても、郵便物はちゃんと届くようになっている。そんな便利な郵便番号だが、ある条件を満たしていれば個人でも取得できるのだ。
郵便番号を取得するためには、2つの条件をクリアする必要がある。まず、該当地区の郵便局に空き番号があること。当たり前のことだが、大都市では配達エリアが多く、空き番号が数個しかない地域もあるらしい。次に、1日に50通以上の郵便が毎日届くこと。地域によっては50通以上が基準になる場合もあるそうだが、いずれにせよ、個人でこの条件をクリアできる人はほとんどいないだろう。とはいえ、この2つの条件をクリアできれば、個人でも郵便番号を取得できる可能性はある。
■郵便番号を取得するための条件
(1)該当地区の郵便局に空き番号があること
(2)1日に50通以上の郵便が毎日届くこと
1日に50通以上郵便物が届くなら、個人でも専用郵便番号を取得することができる
大口事業所個別番号は住所を書かなくても郵便が届く
そもそも、1990年頃から郵便物の取り扱いが多い大企業やテレビ番組のクイズの宛先などは、専用の郵便番号が割り当てられるようになっていた。それが「大口事業所個別番号」である。「大口事業所個別番号」とあるので、大企業しか申請できないように思うのは当然だが、実は個人でも申請は可能である。「大口事業所個別番号」を取得すれば、住所を書かなくても郵便番号だけで郵便物が届くようになるのだ。
なお、郵便番号割り当ての申請は地域を統括する「本局」でのみ受け付けており、郵便番号が詐欺などの犯罪に使用されないように、しっかり審査されることになっている。
●日本郵便「大口事業所個別番号データの説明」は→こちら