神奈川・東京を中心に約40店舗を運営する書店「有隣堂」がYouTubeチャンネルを運営していることはご存じだろうか?実は有隣堂は、2020年にYouTubeチャンネル「有隣堂しか知らない世界」を開設し、現在その動画内容が「公式チャンネルでは異例」「独自路線を貫いている」などとして話題を呼んでいる。
企業の公式チャンネルといえば、プロモーションムービーや新商品説明など、少々お堅いイメージを持っている人もいるだろうが、「有隣堂」のYouTubeチャンネルは他企業とは一線を画しているという。
「有隣堂しか知らない世界」では、一体どんな動画がアップされているのだろうか。
忖度なし、フラットな商品紹介にハマる人が続出
2020年6月にリニューアルされ、週に1回の動画投稿を行ってきた「有隣堂」のYouTubeチャンネル。チャンネル登録者数は12.7万人(2022年1月20日時点、以下同)を誇り、一部では熱烈なファンがいるほど注目を集めている。「有隣堂しか知らない世界」の特徴は、なんといってもMCを務める公式キャラクター「R.B.ブッコロー」の存在だ。ミミズクの人形として動画に登場し、有隣堂社員とさまざまなテーマでトークを繰り広げたり、書店ならではの企画に挑戦したりと、幅広いコンテンツを配信している。
中でも話題を呼んだのが、2020年7月にアップされた動画「【飾りじゃないのよ】物理の力で文字を書く!ガラスペンの世界 ~有隣堂しか知らない世界002~」だ。この動画は72万回以上再生されるほどの人気を集めている。
動画内では有隣堂社員の岡崎さんが、ガラスペンの特徴を熱弁。しかしブッコローは「ぶっちゃけた話、Amazonで買った方が安くない?」と、まさかのAmazonでガラスペンを検索し始めてしまう。送料無料186円のガラスペンを発見すると、慌てた岡崎さんが「ガラスじゃないんじゃない?」「インクが出てこないのかも」など、どうにか購入を阻止しようとするも、ブッコローは「岡崎さんのその感覚が有隣堂の繁栄をストップさせてます」と一蹴し、視聴者の笑いを誘った。
毒舌なブッコローと独特なセンスの岡崎さん、息ぴったりのトークが人気
同動画は72万回再生を超え、ガラスペンの売れ行きに大きく貢献することとなった。このブッコローの毒舌ぶりや、フラットな目線での商品紹介が、コアなファンに刺ささる内容となっているようだ。そのほか、文具業界で有名な文房具プランナー・福島槙子さんとのコラボ動画「【業界で話題の人が登場】プロが愛用する厳選文房具の世界 ~有隣堂しか知らない世界019~」や、発売までの新商品を紹介する「【発売前に流出】弊社No.1バイヤーが選ぶ新作文房具の世界」など、話題性だけでなく実用面にも重点を置いた内容の動画もアップしている。
動画のコメント欄には、「岡崎さんいつもセンス独特、そのまま今後も出続けて欲しい!」「岡崎さんのセンスが私の文具心をわし掴みしてくる」「やっぱ岡崎さんなんだよな、面白すぎる」「2人でマツコの知らない世界に出てほしい」など、ブッコローだけでなく岡崎さんのファンまでいるようだ。
このまま人気が続けば、本家「マツコの知らない世界」(TBS系)への出演も夢ではなさそうだ。今後も相性抜群のブッコローと岡崎さんが繰り広げる忖度無しの動画に注目が集まる。
●YouTubeチャンネル「有隣堂しか知らない世界」は→こちら
●有隣堂は→こちら
※サムネイル画像は(Image:YouTube「有隣堂しかしらない世界」より引用)