コロナ禍により生まれたおうち時間を充実させるため、今や多くの人が家庭で動画配信サービスを楽しんでいる。「アマプラ」の愛称でも知られる「Amazonプライムビデオ」や「YouTube」など、有料のサービスもあれば無料で視聴できるものもあり、動画視聴に興味がある人は有料サービスを複数契約していることもあるようだ。
しかし果たして各サービスの利用率はどれほどなのだろうか。各動画配信サービスはそれぞれ特徴があるものの、どれを選べばいいのかわからないという人も多いだろう。そんな人は今回ご紹介する結果が参考になるかもしれない。
有料動画配信サービスで利用率を大幅に伸長したAmazonプライム・ビデオ
フィールドワークスと映像メディア総合研究所が実施した「映像メディアユーザー実態調査2022」。2022年で11年目となるこの調査は、全国13歳~69歳の男女5,024人に映像視聴メディア・サービス利用者の利用実態についてアンケートに回答してもらったもの。この中で有料動画配信サービスの利用率の結果を見ていこう。
有料動画配信サービス利用率5位を獲得したのは「Hulu」で8.8%(有料動画配信利用者における利用人数の比率、以下同)。前年調査では12.0%であったことを考えると、若干シェアが下がる形となった。Huluは海外ドラマやアニメ、邦画、日テレ系のドラマやバラエティなどが強いサービス。幅広く動画を楽しみたい人におススメのサービスである。
4位は「U-NEXT」で9.2%。前回は8.4%だったため、Huluとは逆に若干のシェア拡大に成功している。月額は2,189円と若干お高く感じるかもしれないが、動画に加えて電子書籍も利用できる点が人気の要因かもしれない。
3位は「YouTube映画と番組」で14.6%。前年は5.6%と低かったが大きく躍進している。こちらは観たいタイトルを選んで購入またはレンタルする仕組みなので、頻繁に動画を見ないという人から支持されているようだ。
利用率1位は絶対王者・Amazonプライム・ビデオ!
続いて2位は「Netflix」で24.5%。約4人に1人が選んでいるという結果となった。前回は20.2%であったため、こちらもシェアの拡大傾向にある。海外コンテンツやオリジナル作品も多く、世界中から人気のサービスだ。ここでしか見ることができないオリジナル作品も多く、「アレが見たいからネトフリに入る」というユーザーも多い。
栄えある1位は「Amazonプライム・ビデオ」で73.5%。前年の56.8%から大幅にシェアを拡大している。もはや敵なし、といえるほど断トツの利用率だ。Amazonプライム・ビデオはそもそも、アマゾンの便利な配送特典などが利用できるプライム会員向けのサービス。会費も年間4,900円、または月額500円と他サービスに比べて安く、有料動画配信サービスを始めて利用する人にとってはお手軽に感じるだろう。
加えてネット通販で「お急ぎ便無料」が利用できるなどプライム会員特典も利用できるとあれば、コロナ禍でネットショッピングが当たり前になった今の世の中では、入らない理由がないといえるかもしれない。
もし初めて有料の動画配信サービスを選ぶというなら、今回の結果を参考にしてみてはいかがだろうか。
出典元:映像メディア総合研究所は→こちら