3月も半ばに入り、世間は卒業シーズンのピークを迎えている。そんな季節に聴きたくなる「卒業ソング」は今、YouTubeでも視聴回数が伸びている。株式会社エビリーは3月9日、今年YouTubeで注目されている卒業ソングについて、日本国内でチャンネル登録者数1,000人以上のYouTubeチャンネルを、データ分析ツール「kamui tracker(カムイトラッカー)」を活用して調査した。その結果選ばれた10曲は以下の通り。お気に入りの曲はあっただろうか。
平成から受け継がれる定番の名曲はこの5曲
2004年にリリースされ、2000年代の卒業ソングと言えばコレ!という定番曲。しかし実は卒業をテーマにした楽曲ではなく、友人の結婚式を祝うために作られた曲だという話もファンの間では有名だ。
【栄光の架橋/ゆず】
こちらも2004年に発表された名曲。今までの日々を振り返りながら、未来へ背中を押してくれるようなストレートな歌詞が聞く人の心をつかむ、屈指の応援ソングと言っても過言ではないだろう。
【手紙 ~拝啓 十五の君へ~/アンジェラ・アキ】
2008年にNHK「みんなのうた」で発表され、合唱コンクールなどでも定番の楽曲。「十五の君へ」というところが中学卒業の青春のイメージを重なり、泣ける卒業ソングとして人気が高い。本人のMVの他にも合唱の動画が数多く公開されている。
【ありがとう/FUNKY MONKEY BABY’S】
2013年にリリースされ、MVやCDジャケットには「明石家さんま」さんを起用したことでも話題になった。ファンキーモンキーベイビーズが解散直前に発表された楽曲ということや、MVが卒業式をモチーフとしていることなどから、卒業シーズンの今よく見られているようだ。
【正解/RADWIMPS】
2018年にRADWIMPSと18歳の世代が1回限りの共演をしたイベント「RADWIMPS 18祭 2018」において制作された楽曲。卒業と未来への決意が描かれた歌詞とNHKの卒業特番で何度も取り上げられ、平成最後の卒業ソングとして人気が高い。
新定番から注目の新曲5曲も良い曲が揃いぶみ
2020年4月に音楽配信サービスからリリースされたyamaのデビュー曲。Z世代からの支持を多く集めているようで「卒業式に好きな人に告白する前聴いた」「エモい」との声が聞かれる。また「歌ってみた」などのカバーしている動画も多く、再生回数が伸びているのも選ばれた理由だと考えられる。「今どきの卒業ソング」注目ナンバーワンと言っても過言ではないだろう。
【ハルカ/YOASOBI】
2020年12月に発表されたこの曲は放送作家の鈴木おさむ氏の小説「月王子」とコラボした楽曲で、幅広い年代からも人気が高い。旅立ちの季節と今までの日々を感謝する歌詞は「卒業式の両想いソング」という解釈もされているようだ。
【ツキミソウ/Novelbright】
こちらも2020年12月にリリースされた楽曲。歌詞はラブバラードだが、ピアノソロから始まる切ないメロディーが卒業のイメージによく合うということでよく再生されているのだろう。
【桜が降る夜は/あいみょん】
2021年2月に配信限定シングルとしてリリースされ、Z世代を中心に人気の恋愛リアリティーショー「恋とオオカミには騙されない」(ABEMA)の主題歌に起用された。出会いと別れの季節である春を歌ったストレートな歌詞は新定番の卒業ソングになる可能性をじゅうぶんに秘めている。
【沈丁花/DISH//】
2021年11月に中学受験をテーマにしたドラマ「二月の勝者-絶対合格の教室-」(日本テレビ系)の主題歌に使用された楽曲。ドラマを見ていた人も多いだろう。受験の先にある感謝や卒業のイメージによく合う歌詞は、今の時期まで再生回数が伸びているのが選出の理由だと考えられる。
平成後期の名曲からここ数年の新曲まで、紹介した10曲はどれもこの時期に注目度の高い楽曲だ。卒業ソングは切ない別れと新しい出会いや希望が入り混じった、複雑な気持ちをうたった歌詞に共感できるものが多い。懐かしい青春の1ページを思い出すのも良し、新たな出会いの春への期待感を膨らませるのも良し、この時期ならではの楽曲に耳を傾けてみてはいかがだろうか。
出典元:株式会社エビリーは→こちら
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