みなさんの中で「ネットで動画をまったく見ない」という人は、ほとんどいないのではないだろうか。映画やドラマの配信サービスから、YouTuberが投稿する多種多様な動画まで、あらゆるジャンルのエンタメにあふれる動画コンテンツだが、世代によって利用差があることに間違いはない。
しかし、シニアの動画サービス利用に関する調査では、意外な結果が明らかになった。
シニアの4人に1人は「動画サービスを利用」
KADOKAWAグループが発行する月刊誌「毎日が発見」が、50~90代の男女400人を対象にシニアの動画サービスについての利用調査を行った。調査方法は雑誌とじこみのはがきによる郵送回答だ。
「動画サービスを利用されていますか?」という質問に対しては、全体の25%が「はい」と回答。4人に1人がネット上で動画を見ていることが明らかになった。若い世代に比べると少ない割合だが、「意外と多い」という印象を受ける人もいるのではないだろうか。
「はい」と答えた人に年齢の偏りはなく、50代から90代まで幅広かったという。
利用者は一体どんな動画を見ているのだろうか。「利用しているサービスは何ですか?」という質問で、トップになったのは、80%以上が利用していると回答した「YouTube」。続いて30%弱が「Amazon Prime」、次が「Netflix」となった。他には「FOD」「Paravi」「NHKオンデマンド」などの名前も挙がっていた。
好きなジャンルは「ドラマ」「音楽」がトップ2
「定額制動画サービスには抵抗がある」「子どもに設定してもらった」など、利用者のすべてがインターネット環境に明るいわけではない。しかし、若干の障害をクリアして、シニアに動画サービスがこれだけ浸透しているというのは、少し前では考えられなかったのではないだろうか。
動画サービスで楽しんでいるジャンルを問うと、80%越えの圧倒的支持を集めたのが「ドラマ(日・韓・海外)」だった。とくに国内ドラマや韓国ドラマの人気は高い。新しい作品を楽しむほかに、過去の作品を見返していますという意見も見られた。
ドラマに負けず劣らない、70%越えの支持を集めたのは「音楽」。こちらもドラマと同じく、新旧のさまざまな音楽が聴けるということだろう。このトップ2に、「旅」や「映画」が続く結果となった。
楽しむ作品の幅が広がったり、好きな作品をさらに深く味わったり。動画配信サービスを利用することは、人生にとってプラスの面が大きいのではないだろうか。
若い頃にはなかった新しいサービスに手を出すことは、シニアにとって挑戦だが、やみくもに苦手意識を持たないことが、アクティブなシニアライフを送る鍵となるのかもしれない。
出典元:毎日が発見ネット→こちら
※サムネイル画像(Image:Poetra.RH / Shutterstock.com)