“ライバー”という職業をご存じだろうか。YouTuberと並んで、今、若い世代を中心に注目を集めている職業で、YouTubeなどの配信サービスを使いライブ配信を行う人のことをいう。広告収入が主な収入源となるYouTuberに対して、ライバーは視聴者からの“投げ銭(スパチャ)”が主な収入源となっている。そこで、今回ここでは「ライブ配信への投げ銭」に関するアンケートを紹介していく。
投げ銭したことがある人は意外と少ない?
株式会社NEXERが運営する日本トレンドリサーチは株式会社filmentsと共同で、全国の男女2,530人を対象に「ライブ配信への投げ銭に関するアンケート」を実施した。
まず、どれくらいの人がライブ配信を視聴中に投げ銭をしたことがあるのだろうか。YouTubeやそのほか配信サービスなどで投げ銭をしたことがあるか、という問いに対して6.6%の人が「ある」、93.4%の人が「ない」と回答した。
さまざまなライブ配信サービスがあるが、投げ銭をしたことがあると回答した人たちに投げ銭をしたことがあるサービスを聞いたところ、62.0%の人が「YouTube」と回答。ついで「17LIVE」が8.4%、「ツイキャス」が6.0%となり、YouTubeが圧倒的に多いことがわかった。
YouTubeのライブ配信には「スーパーチャット」、いわゆる“スパチャ”と呼ばれる投げ銭機能があり、100円から1円単位で1日最大50,000円まで、視聴者は配信者にお金を送ることができるようになっている。ライブ配信中にスパチャをすると、高額になるほど自分が送ったコメントが長く残るシステムのため、配信者の目にも止まりやすくなるのだ。
1回の投げ銭額は控えめな人が多い? 最高額は?
では、一体どれくらいの額を投げ銭として使っているのだろうか?「投げ銭1回の最高額は?」という質問への回答で最も多かったのは「100円〜300円未満」で21.7%、ついで「500円〜1000円未満」が19.3%、「1円〜100円未満」が18.1%、「300円〜500円未満」が15.1%という結果だった。1,000円未満という人が全体の74.2%を占める一方で、「10,000円以上」と回答した人は4.8%存在し、そのなかには50,000円と回答した人もいたという。
以上、ライブ配信への投げ銭に関するアンケートを紹介した。最近では、芸能人やアイドルなどさまざまな人がライブ配信を行っていて、“推しを応援したい”という気持ちから投げ銭をする人も増えているようだ。また先述したとおり高額な投げ銭をすることで、コメントを目立たせて配信者とコミュニケーションを取りたい、という理由から投げ銭する人も多いようだ。
動画の編集技術が必要なYouTuberとは異なり、スマホひとつで簡単にはじめられるライバーという新しい職業。ダンスや歌、ヨガやストレッチ、ゲーム中継、料理など内容はさまざまだ。特技を披露するだけでなく、共通の趣味の会話を楽しんだり、お悩み相談といったものも。簡単にはじめられるため、副業としてはじめる人も増えているという。なかには月に100万円以上の投げ銭をもらっている人気ライバーもいる。
まだまだこれから、さまざまな分野での人気ライバーが増えていって、今回のアンケートではまだ1割に満たなかった投げ銭ユーザーも今後はさらに増えていくことになるのかもしれない。
出典元:【ライブ配信への“投げ銭”】経験がある方のうち4.8%が「1回で1万円以上投げ銭したことがある」【日本トレンドリサーチ】
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