サラリーマンの6割が仕事目的でYouTubeを視聴したことがあることが明らかになった。YouTubeといえば「テレビの代わりとしてエンタメ目的で見る」というイメージも強いが、最近はビジネス目的で視聴するサラリーマンも少なくないようだ。視聴した回答者の46.4%から、スキルアップやキャリアアップにつながったと高評価を得ている。
今回はビジネスパーソンのYouTube視聴についてお伝えしていきたい。
6割のビジネスパーソンが仕事目的でのYouTube視聴あり
株式会社GO TO MARKETが運営する比較メディア・Utillyの発表によると、サラリーマンの6割が仕事目的でYouTubeを視聴したことがあることが明らかになった。同社が2022年6月に、全国330人の20歳以上のサラリーマンに調査したところ、サラリーマンの91.6%にYouTubeの視聴経験があったという。
さらに、YouTube視聴経験があるサラリーマンの59.9%は、「仕事の知識向上、ビジネスのスキルアップやキャリアアップを目的としてYouTubeを視聴した」と回答している。スキルアップ・キャリアアップの目的でチャンネル登録しているYouTubeチャンネルの数は、「1チャンネル以上5チャンネル未満」が43.1%と最も多い結果となっている。
また、ビジネス目的でYouTubeを視聴したサラリーマンのじつに46.4%が、スキルアップ・キャリアアップにつながったと回答。実際にサラリーマンのビジネススキルを向上させている様子がうかがえる。
視聴者の半数近くが、スキルアップ・キャリアアップの効果を実感
YouTuberが流行した初期には、エンタメ系のイメージも強かったが、いまやサラリーマンの間では、YouTube視聴によって仕事知識やスキルを身につける、という習慣が定着しつつあることが伝わってくる。
「ビジネス系YouTuber」も市民権を得て、中田敦彦さん、サラタメさん、両学長などに代表されるビジネス系YouTubeチャンネルの登録者数はうなぎ上りだ。2022年1月に実施された日本トレンドリサーチと株式会社filmentsによるビジネス系YouTuberに関する調査の結果、ビジネス系YouTuberの中でも「投資系」や「副業系」、「自己啓発系」など、収入アップやキャリアアップにつながる種類の動画が人気を博していることが判明している。こうした動画を視聴しながら、自らの成長につなげているのかもしれない。
2022年4月に日本FP協会が発表した、2021年の小学生「将来なりたい職業」ランキングで「ユーチューバー」がはじめて男子のトップ5入りを果たしたことが話題となった。今やYouTubeはサラリーマンにとっても、情報収集や仕事のスキル向上に欠かせない存在となりつつある。サラリーマンの視聴目的が明確化されたことで、ますますコンテンツの充実度アップが期待される、今後のYouTubeの動向から目が離せない。
出典元:ビジネスパーソンのYouTube視聴習慣に関するアンケート調査 | 6割が仕事目的で視聴経験あり【Utilly】
※サムネイル画像(Image:Jirapong Manustrong / Shutterstock.com)