自閉症の兄を支えながら愛を拒否して生きる精神病棟の保護士の男性と、愛を知らない人気童話作家の女性が紡ぐヒーリングストーリー『サイコだけど大丈夫』。
(画像はNetflix公式より引用)
主演2人のロマンスはもちろん、童話作家のコ・ムニョンの母親をめぐるサスペンス要素など、恋愛ドラマにとらわれない面白さや練り込まれた構成が魅力です。本記事では、そんな『サイコだけど大丈夫』のあらすじと登場人物、見どころをご紹介します!
『サイコだけど大丈夫』あらすじ | 愛を知らない童話作家と、精神病棟で働く男のラブストーリー
韓国ドラマ『サイコだけど大丈夫』は、愛を知らない女性と愛を拒否する男性のラブストーリーです。
(画像はNetflix公式より引用)
『サイコだけど大丈夫』の主要な登場人物
『サイコだけど大丈夫』の主要な登場人物をご紹介します。
ムン・ガンテ | 自閉症の兄の世話をする精神病棟保護士
自閉症の兄ムニョンの世話をする精神病棟の保護士。人生のすべてを兄のために捧げ、自分の人生を生きることを断念。やがて「愛」を拒絶するようになりました。
コ・ムニョン | 愛を知らない人気童話作家
「魂の香り」とも呼ばれる「愛情」がない人気童話作家。いわゆる「サイコパス」で、本能の赴くまま自由奔放に生きていますが、ガンテとの出会いで変化が訪れます。
ムン・サンテ | 暗記力と美術の才能に長けたガンテの兄
ガンテの兄で高機能自閉症を抱えています。暗記力と美術の才能に長けており、童話作家コ・ムニョンの大ファン。純粋でまっすぐな性格で、弟思いのところもあります。
ナム・ジュリ | ガンテに片思いする看護師
精神科病院勤務7年目の看護師で、同郷出身のガンテに片思いをしています。ムニョンのトラウマを友人として心配するなど、優しい心を持っています。
『サイコだけど大丈夫』の見どころ | 「美しさ」と「奥深さ」
『サイコだけど大丈夫』の見どころは、登場人物や物語の美しさと奥深さです。本作の登場人物は、それぞれが心に傷や苦悩を抱えており、人とのつながりによって治癒されていきます。そのストーリー展開が秀逸で、見ていて勇気をもらえるような作品です。
ガンテとムニョンの美しさ | 心を閉ざす二人がふと見せる笑顔が魅力的
ガンテとムニョンは、どちらも「愛」からは遠く離れた存在です。しかし、心を閉ざした二人がふと見せる笑顔が、とても魅力的で美しいのです。
(画像はNetflix公式より引用)
自閉症の兄・サンテを巡る兄弟愛と切ないストーリー
ガンテとサンテの兄弟愛と、ガンテとムニョンの愛、さらに三人の関係性の変化が切ないことも本作の魅力です。
(画像はNetflix公式より引用)
ムニョンの母親をめぐるサスペンス展開も目が離せない
ムニョンの母親をめぐる描写からも目が離せません。娘をまるで自分のモノのように操ろうとし、共感性がまったくなく、人の苦しみを喜ぶ様子はまさにサイコパス。そんな母親は突然姿を消しますが、背後には恐ろしい計画が…。そんなサスペンス展開も本作の魅力です。
まとめ | 筆者は特に第一話「悪夢を食べて育った少年」の構成に奥深さを感じました
「サイコだけど大丈夫」では毎話ごとにタイトル名の童話が流れ、その内容に沿ってストーリーが展開します。たとえば第一話の冒頭で、ムニョンの母親が「誰も寄り付かないわ。なぜならあなたは怪物だから」と言うシーンには、このドラマの構成の独特さを感じます。
また、ガンテと病院で出会ったシーンで、ムニョンは「運命って信じる?運命が何さ、別に特別じゃないわ。必要な時に現れる人のことよ」と言い放ちます。こうした登場人物の思想を表すセリフまわしがちりばめられており、脚本のセンスの良さを感じました。筆者は本作に思わず惹き込まれ、非常に印象的な作品となりました。
※サムネイル画像は(Image:「Netflix」公式サイトより引用)※画像は一部編集部で加工しています