イタリアのマフィアの顧問弁護士が、ベテランの悪徳弁護士たちと巨悪に立ち向かう、異色のダークヒーロー物語『ヴィンチェンツォ』。目的のためには手段を選ばない、主人公ヴィンチェンツォのハードボイルドな言動が魅力。
(画像はNetflix公式より引用)
単純な勧善懲悪ではなく、「悪に悪で対峙する」というハードボイルドさがある一方、要所で挟まれるコメディシーンも見どころ。本記事では、『ヴィンチェンツォ』のあらすじと登場人物、見どころをご紹介します!
『ヴィンチェンツォ』あらすじ | ダークヒーローが巨悪に立ち向かうハードボイルド異色作
『ヴィンチェンツォ』は、イタリアのマフィアに裏切られた主人公ヴィンチェンツォが、祖国韓国で巨悪に立ち向かうハードボイルド物語です。
(画像はNetflix公式より引用)
『ヴィンチェンツォ』を楽しむために知っておきたい「舞台」と「人間関係」
『ヴィンチェンツォ』を楽しむために、まず「舞台設定」と「人間関係」について、大まかに整理しておきましょう。本作は登場人物が多いため、もし混乱してしまいそうなときは、「基本的な舞台は以下3つ」と整理しておくと分かりやすくなります!
・クムガ・プラザ
・バベルグループ
・ウサン法律事務所
(画像はNetflix公式より引用)
クムガ・プラザ | バベルグループと対立するソウル市内の雑居ビル
ヴィンチェンツォが金塊を手に入れるために訪れる雑居ビル。悪徳企業「バベルグループ」がバペルタワーを建てるために取り壊しを決定し、住人たちに立ち退きを迫ります。ヴィンチェンツォは個性的な住民たちと協力し、バベルグループに対抗します。クムガ・プラザは、本作のコメディーシーンの主な舞台でもあり、互いに協力し合う姿が微笑ましいです。
バベルグループ | ウサン法律事務所と共謀しグループを拡大
さまざまな不正行為や犯罪に手を染め、グループの拡大を目指す強大な悪徳企業です。
(画像はNetflix公式より引用)
ウサン法律事務所 | バベルグループの顧問にして韓国最大の法律事務所
バベルグループの顧問となり、数々の不祥事をもみ消してきた韓国最大の法律事務所。
(画像はNetflix公式より引用)
『ヴィンチェンツォ』の主要な登場人物
『ヴィンチェンツォ』の主要な登場人物をご紹介します。
ヴィンチェンツォ・カサノ | 冷酷非道な元マフィアの顧問弁護士
イタリアマフィアの顧問弁護士でしたが、組織の裏切りで祖国に帰国。クムガ・プラザに隠した金塊を手に入れるため、「マフィア流」で悪をもって悪に立ち向かいます。
ホン・チャヨン | ウサンの弁護士でバベル側弁護を担当
ウサン法律事務所に所属する敏腕弁護士。ある出来事がきっかけでウサンを去り、ヴィンチェンツォと協力してバベルグループに立ち向かうことになります。
チャン・ジュヌ | ウサンのインターンでチャヨンのアシスタント
ウサン法律事務所のインターンで、チャヨンの部下として働いています。間の抜けたところがありますが、意外なところで物語を動かす重要人物でもあります。
チャン・ハンソ | バベルグループの表向きの社長
バベルグループの表向きの会長ですが、利発的ではないためヴィンチェンツォに「ボスではない」と見抜かれます。実際、ある人物に操られているのですが、その黒幕とは…?
クムガ・プラザの住民たち
弁護士、質屋、イタリア料理店の店主、ピアノの先生など個性豊かな人物たち。ヴィンチェンツォと金塊の秘密を共有し、悪徳企業バベルグループに立ち向かうことになります。
ヴィンチェンツォの見どころ | ヴィンチェンツォの人間性と緻密な伏線
『ヴィンチェンツォ』の見どころは、主人公の人間性です。彼は大切な人を傷つけた相手には容赦しませんが、クムガ・プラザの住民たちはその「善良さ」に惹かれていきます。本作のストーリーはサスペンス色も強く、緻密に練られた伏線も見どころのひとつです。また、本作は「シリアス」と「コメディ」のメリハリが秀逸なので、視聴者を飽きさせません!
まとめ | 筆者は「ダークヒーロー」と「コメディ」のギャップが楽しめました!
『ヴィンチェンツォ』は、悪をもって悪を制す異色のハードボイルド作品。筆者は本作が単純な勧善懲悪ではないことや、ヴィンチェンツォの人間性に強く惹かれました。さらに、ヴィンチェンツォはシリアスとコメディのメリハリがはっきりしています。まるでジェットコースターのように飽きることがなく、筆者は本作を「名作」だと感じました!
※サムネイル画像は(Image:「Netflix」公式サイトより引用)