どのようなものにもはじまりがあれば終わりもある。それは、かつて一世を風靡したサービスであっても例外ではない。現在30代のサラリーマンたちが青春時代を謳歌している頃に全盛期を迎えたニコニコ(ニコニコ動画)でも、ニンテンドー3DS版のサービスの終了が発表された。
今回は、そのようなニコニコの件についてお伝えしていきたい。
3DS版のニコニコ動画が来春サービス終了
ニコニコは8月1日、公式ページ上で「ニンテンドー3DS「ニコニコ」ソフトサービスを終了します【2023年3月末】」と題したニュースを公開。ニンテンドー3DSでニコニコ動画を利用可能なサービスの終了を告げた。同サービスのスタートは2014年で、9年間にわたる役目を終えた。
同じゲーム機では、現在もNintendo Switchでニコニコ動画を楽しむことができるという。時代に合わせて対応しているゲームハードも進化していった結果、という言い方もできるだろう。
「ニンテンドー3DS版ニコニコ動画終了」のニュースはSNSでも大きな話題となり、Twitterのニコニコ窓口担当(@nico_nico_talk)が8月1日に投稿した終了報告ツイートにも2,100回以上のリツイート、4,000件近くのいいねが寄せられている(どちらも8月2日時点)。
ユーザーからは「お疲れ様でした」「思い出をありがとう!!」「自分がネットの文化を知った原点」など多くのねぎらいの言葉や思い出を語るユーザーたちが集まっている。また、「3DS起動する理由がなくなるーーー」「いまだに3DSでニコニコ見ているんだけど」「3DS版に慣れているとスマホ版扱いにくいからなぁ」といった今なお現役で使っていると思われるユーザーの声も多く聞こえてきていた。彼らには早々に移住をオススメしたいところだ。
ニコニコ動画はかつての勢いを取り戻すことができるか
ニコニコ・ニコニコ動画といえば、2021年12月で15周年を迎えた歴史あるコンテンツだ。動画配信サービスであるニコニコ動画は、全盛期である2010年前後にはさまざまな流行がニコニコ動画から誕生するなど、ネット文化の中心地として多くのユーザーが利用していた。
「歌ってみた」や「踊ってみた」など、現在の動画投稿でも人気のジャンルを生み出したのもニコニコ動画だ。
現在はYouTubeをはじめライブ配信や動画投稿はさまざまなプラットフォームが存在しており、その中でニコニコ動画は残念ながら少々劣勢と言わざるを得ない。しかし、今回の終了はサービスの衰退による縮小ではなく、3DSからNintendo Switchへと移行するプラットフォームの刷新だ。
これまで3DS版に割いていた人員を他の開発に回すことで、ここから“新たなニコニコ”が誕生するきっかけとなる可能性だってあるだろう。これからのニコニコ動画の巻き返しにも期待していきたい。
引用元:ニンテンドー3DS「ニコニコ」ソフトサービスを終了します【2023年3月末】【ニコニコインフォ】
※サムネイル画像は(Image:「ニコニコ」サイトより引用)