日本でも大人気の「Netflix」だが、どうやらユーザーのおよそ4人に1人が2022年中の退会を考えているらしい。退会が検討されている理由とはなんなのか? それを踏まえてNetflix側はどう出るのか? Netflixが、数多ある動画ストリーミングサービスの中で、引き続き圧倒的な存在でい続けることはできそうなのか? 気になるところだ。
Netflixからユーザーが大移動?
動画ストリーミングサービスとして、絶大な人気を誇っているNetflix。だが、Netflixユーザーのおよそ4人に1人が、今年2022年中にNetflixの退会を検討しているという調査結果が出たのだ。消費者の動向調査を行う「Reviews.org」が2022年に1,000人のアメリカ人を対象としてストリーミングの利用状況に関する調査を行った。
Reviews.orgによると、平均的なアメリカ人は4つのストリーミングプラットフォームに加入しているというが、中でも最も人気があるのは77%の人が登録しているNetflixだ。そのような Netflixからおよそ4人に1人が離れていくかもしれないというのだから驚きだ。そして、退会検討の理由には「サブスクリプションの値上げ」がやはり大きいようだった。理由としてサブスクの値上げを挙げた人は40.49%におよぶ。
退会検討の理由は「値上げ」だけではない
とはいえ、たとえ利用料金の値上げが行われたとしても、Netflix内のコンテンツが充実していれば退会を検討することもないのではないか?と思うのだが…。そのような思いを裏付けるかのように、退会検討の理由として「サブスクリプションの値上げ」の次に多かったのは、「魅力的な作品が欠けている」という点であった。
この2点の合わせ技によって、ユーザーは退会を検討しているのではないかと推察できる。3番目・4番目に多かった理由は、「インフレによるコストの上昇」や「Netflixの他に、より頻繁に利用しているストリーミングサービスがある」という結果だったのだが、これらを回答したユーザーは、遅かれ早かれNetflixから離れてしまっていたのではないか、と思うからだ。
筆者には、コンテンツ不足にやや不満を抱えていたユーザーに、利用料金の値上げで退会のきっかけを与えてしまった形に見える。
だが、Netflix側もユーザーを引き止める対策を立てているようだ。2022年11月に、より低コストのプランをリリース予定だという。廉価プランのリリースによって、新規のユーザーも増える可能性もある。動画ストリーミングサービス競争の行方は、まだまだ、Netflixが廉価プランをリリースした後のユーザーの動向次第なのかもしれない。
引用元:【REVIEWS.org】
引用元:【9TO5Mac】
※サムネイル画像(Image:kamarulzamanganu / Shutterstock.com)