たとえば自らのお店でYouTubeを運用していたり、個人でチャンネルを運営していてそれをアピールしたいときには「YouTubeのロゴを名刺などに使用すれば相手に伝えやすいのでは!」と思ったことはありませんか?
しかし正式な許可申請の手順を飛ばして、YouTubeのロゴを名刺などに載せるのは「ロゴの無断使用」に該当し、Googleの商標権を侵害することとなります。この記事では、無断使用した場合のリスクと、正式な許可申請について解説します。
YouTubeのロゴを申請なしで無断使用すると「商標権侵害」の可能性
YouTubeのロゴはGoogle LLCの商標または登録商標として商標登録されており、無断使用は商標権侵害となる可能性があります。
商標権とは、特定の商品やサービスを他と区別するためのマークに対する権利であり、その権利者は商標の不正使用を防ぐための法的手段を講じることもできます。つまり最悪の場合、訴訟を起こされ、損害賠償を請求される可能性すら考えられるでしょう。
YouTubeのロゴ使用の許可申請には「見本」が必要
YouTubeのロゴ使用を正式に行うには「許可申請」が必要です。そして申請をするには、事前準備として「どのように使うのか」の見本が必要です。
たとえば出版物にYouTubeのロゴを使用したい場合、「どの部分にどのように掲載するか」具体的なデザインイメージの提出が求められます。申請の前に、画像またはPDFのファイル形式で、下準備として用意しておきましょう。
なお、YouTubeの正式なロゴマークは、ブランドリソースのページからダウンロード可能です。
なお、公式ロゴのダウンロードはリンクをクリックするだけで自動で完了します。Windows PCの場合、ダウンロードが完了するとデフォルト設定ではダウンロードフォルダに保存されるため解凍して利用しましょう。
YouTubeロゴマークの不適切な使用例にも注意
ブランドリソースページには不適切な使用例についても明記されています。使用の際には、以下の項目に注意しましょう。
・ロゴそのものの改変
・フレーズまたは文章の中でロゴを使用すること
・ロゴの周りの余白がアイコンの三角形のサイズ以下となっている
・デジタルメディアに使用する場合、ロゴの高さが20dp(20ピクセル)以下となっている
・印刷の場合、高さが0.125インチ(3.1 mm)以下となっている
【画像付き】YouTubeのロゴマークの使用許諾の正式な申請方法
YouTubeのロゴマークの使用許諾の申請は、公式の「リクエストフォーム」から英語で行う必要があります。入力すべき内容は以下のとおり。
【コピペで使える】申請時の記入例
先ほどはフォームでの入力方法が分かるように、主に画像で申請方法を解説しましたが「コピペするだけで使える、フォームに入力する英文の例も欲しい」という方もいるでしょう。
そこで申請時の記入例を、テキストでもご紹介します。
・Please describe how and why you plan to use the YouTube brand in English
訳)YouTubeブランドロゴをどのように使用するのか、またその理由についても英語で記入してください。
【例1】I would like to put a link to my YouTube channel on my website.
訳)ウェブサイト上に自身のYouTubeチャンネルへのリンクを配置したい。
【例2】I work as an individual writer and own a YouTube channel to introduce my writing activities. So I’d like to include the YouTube logo on my business card.
→自身のライター活動を紹介するYouTubeチャンネルを運営しているため、名刺にロゴマークを掲載したい。
YouTubeのロゴ使用時の注意点 | 申請を却下されるケースも多い
YouTubeのロゴ申請時、以下の禁止事項に該当する場合には申請が却下されるケースがあります。ダウンロードしたロゴマークは、レイアウトやカラーを変更せず「そのまま」使いましょう。
・ロゴと「YouTube」文字の間隔を変更する
・ロゴの色を変更する
・ロゴの高さを20dpより小さくする
申請に対するYouTubeからの返信は、最大1週間ほどで送られてきます。申請が却下された場合は、見本を修正した上で再申請を行いましょう。
※サムネイル画像(Image:rafastockbr / Shutterstock.com)