株式会社エビリーが、Vtuberのトレンド推移について調査を実施した。国内最大級のYouTubeデータ分析ツール「kamui tracker」を用いて独自にデータを集計したものを公開している。同調査の結果を見ていくことで、Vtuberの最新トレンド事情に併せてVtuberのバズるポイントなどもわかっていくかもしれない。
実際、Vtuberはどれくらい人気?
Vtuberの始まりは、2016年12月に活動を始めた「キズナアイ」だと言われている。同年2016年には198のチャンネルが開設しており、Vtuberのチャンネル開設自体のピークは2018年の2,066件だ。しかし2022年10月現在では52件と、徐々に落ち着いてきている。
一方で、Vtuber関連動画数は2016年の218件から2022年10月現在ではなんと359,971件。2022年末には474,330件に上る見込みがされている。
また、Vtuberを活用した企業のプロモーション事例も、大幅に増加傾向にある。最近では、ゲームやWebアプリジャンルに留まらず、食品、化粧品、アパレル、観光業…といった企業とのタイアップ事例も見受けられている。視聴者のみならず、企業からの注目も高まっているようだ。業種問わずタイアップの可能性を持つVtuberだからこその結果だろう。
さらに2022年のVtuber関連動画のタイトルを調査してみたところ、2年ほど前から盛んな「切り抜き」というコンテンツや、そのコンテンツの延長にある「手描き」と呼ばれるVtuberアニメーションが人気らしい。
もう一つ、「あおぎり高校」チャンネルが生み出した人気企画、「Vtuberあるある」もショート動画などで再生回数を伸ばしている。
他にも、Vtuberのビジネスに関して話す「ひろゆき」氏の動画であったり、特徴的な声や雰囲気を活かした癒し系ASMRコンテンツであったりも支持されている。、Vtuberのライブ配信の多さから、先述の「切り抜き」や「まとめ動画」も比例して多くなっている。
同社は、「親近感」や「共感性」の要素を含んだコンテンツがVtuberのバズる秘訣なのかもしれない、と述べた。理由として、“本当のお嬢様に憧れる一般女性”というキャラクターのVtuber「壱百万天原サロメ」がウケていることや、あるあるネタの人気さなどを挙げている。Vtuberは、バーチャルであるゆえに、見た目はある程度かわいい/かっこいいものであるように思う。となれば、「かわいい/かっこいい見た目、なのに、変に気取っていない(=親近感がある、共感を呼ぶ)」という部分でウケるのかもしれない。
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※サムネイル画像は(Image:「株式会社エビリー」プレスリリースより引用)