全国の10〜60代男女を対象(有効回答数3,000)に、2022年11月4日〜11月5日の期間に実施された「メディアに関する信頼度実態調査」の結果が公開された。スマートフォンやインターネットの普及にともない、「テレビ離れ」という言葉もよく耳にするようになってきた昨今だが、テレビの信頼度がいまだ健在であることを裏付けるような調査結果となっている。
情報源の信頼度、1位は「テレビ」
株式会社えびラーメンとチョコレートモンブランが食べたい(トリッキーな名前だが、広報・PR活動を支援する、れっきとした企業だ)が実施した同調査によると、情報収集ツールの1位は「テレビ」であるとのことだった。テレビの利用率は全体で61.8%、約3人に2人がテレビを利用しているということになる。2位は利用率53.5%の「WEB(ニュース)」、3位は利用率37.8%の「家族・友人・知人」という結果となった。
また、情報収集に活用しているツールで、一番信頼しているメディアを問う質問でも1位は同じく「テレビ」で、30.6%の人が回答している。ついで2位は、20.1%の人が回答した「家族・友人・知人」、3位は18.5%の人が回答した「WEB(ニュース)」。最も高いポイントを獲得したのは60代以上で40%、ついで50代の33.8%、40代の29.2%…と、年代が上になるほどテレビの信頼度が高くなる。
SNSでは「Twitter」が人気
さらに同調査では、情報収集に利用するツールは「SNS」と回答した36.87%の人へ向け、製品購入やサービス提供を受ける前に最も利用するサービスもたずねている。その他ツールを引き離し、圧倒的1位に輝いたのは「Twitter」。Twitterは、20代(50.4%)・30代(58.5%)・40代(56.5%)・50代(41.3%)で1位、10代(39.4%)・60代以上(28.3%)で2位、と全世代で愛用されていることがわかる。
なお、10代の1位は「Instagram」、60代以上の1位は「YouTube」であった。
個人的に気になった点は、情報収集に活用しているツールの選択理由や、信頼しているツールを選んだ理由を問う質問に対して、全年代で最も多かった回答は、両質問ともに「とくに理由はない」だったことだ。「以前からの習慣」と回答した人も多い。
起きたらとりあえずテレビを点ける、帰り着いたらテレビを点ける、観たい番組がなくともなんとなくテレビをずっと流し続けている、なんて方も中にはいるのではないだろうか。ネットに比べればテレビの歴史は非常に長く、そのためテレビは余りにも生活になじみすぎてしまっている。ネットやSNSがわれわれにとって、今よりさらに当たり前の存在になった時、同じ調査をすればまた違った結果が生まれることだろう。
出典元:メディアに関する信頼度実態調査【株式会社えびラーメンとチョコレートモンブランが食べたい】