TVerは40〜50代からも人気!利用率はYouTubeについで2位 – 【モバイル社会研究所調べ】

コロナ禍以降、動画配信サービスの利用が増加している。なかでも、広告付きの動画サービスは一部を除いて無料で動画見放題なため、若者を中心に人気を博しているようだ。そのような無料動画サービスの一つが「TVer」だ。TVerは、民法各局が共同出資した誕生した公式サービスで、民放で放送されたドラマ・バラエティ・アニメなどの番組を視聴できる。過去の人気作品だけでなく、放送中の番組の見逃し配信や、一部番組のリアルタイム配信にも対応している。今回はTVerの認知と利用についての調査を紹介しよう。

TVerの認知率は第3位だが、利用率は第2位という結果に

(Image:play.google.com)

2022年7月には累計アプリダウンロード数が5,000万を突破

NTTドコモ モバイル社会研究所は、2022年1月にスマホや携帯電話所有者の動画サービス利用とTVerの利用動向について調査を実施。全国の15~79歳の男女6,587名を対象としている。

「無料動画のサービス認知率・利用率調査」では「YouTube」が認知率96.2%、利用率(月に1回以上使用する人の割合)も65.2%と、圧倒的な第1位を記録。認知率で見ると、第2位は79%で「ニコニコ動画」、第3位が72%でTVerという結果に。そのほか「GYAO!」や「ABEMA」も約70%の認知率を誇り、主要的な無料動画サービスはある程度、周知されているようだ。

無料動画サービス認知率・利用率調査

(「モバイル社会研究所」調べ)

それでは、利用率はどうだろうか。YouTubeについで利用率が高いのは16.4%でTVer。第3位以降はABEMA、GYAO!、ニコニコ動画という順番で、YouTubeと、TVer以外の利用率は10%にも満たない結果となった。人気ドラマやバラエティ番組の見逃し配信を無料で視聴できる点が、利用率につながっているのかもしれない。

10代女性の3割がTVerを利用!?

(Image:tver.jp/app)

人気番組の見逃し配信をスマホやタブレットで楽しめる

TVerの認知率と利用率の推移を見ていこう。2019年のTVerの認知率は46.4%と、その名前を知っている人すら半分にも満たなかった。しかし、CMやコロナ禍による動画配信サービスの需要が増加したことの影響もあってか、2020年は56.2%、2021年は67.5%と着実に認知を拡大。利用率も2019年の8.2%から、1年に2~3%ほど増加し、現在は16.4%まで向上した。

Tverの認知率・利用率(2019~2022年)調査

(「モバイル社会研究所」調べ)

性年代別の利用率では、10代女性が30.3%で最も高いことが判明。20代女性が22.4%、30代女性が19.3%であり、さらに40代~50代女性も18%以上と、若年層に限らず、幅広い年代の女性の約2割がTVerを利用しているようだ。やはり、ドラマの見逃し配信を見られるのがポイントになるのかもしれない。

男性は10代が20.9%と比較的高いが、20代、30代はそこまで伸びず。しかし、40代と50代は17%以上という結果に。比較的時間があり、テレビ好きな世代の利用が多い印象だ。

性年代別Tver認知率・利用率

(「モバイル社会研究所」調べ)

“若者のテレビ離れ”といわれている昨今だが、10代のTVer利用率を見ると、視聴メディアがテレビではないというだけで、テレビ局が制作する番組そのものが不人気というわけではないのかもしれない。仕事が忙しくて、最近テレビを見ていないという人も、TVerでは完全無料で利用できるため、久々にテレビ番組に熱中するのもおもしろいだろう。

出典元:TVer認知率7割超え、利用率16.4%:10代女性は3割が利用【モバイル社会研究所

オトナライフ編集部
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