株式会社ユーザーローカルによると、2022年11月には2万人を突破したと言われる「VTuber(バーチャルユーチューバー)」。今でも毎月50~100人ものVTuberが新たにデビューしているほど大人気だ。そのようななか、人工知能AIを搭載して対話まで可能になったAI VTuber「Ivy(アイビー)」が、2023年1月14日にデビューして話題を集めている。いったいどんなVTuberなのか? 今後VTuberはどうなっていくのだろうか?
もはや中の人いらず! 人工知能AIを採用したAI VTuberが今後のトレンドになる!?
今でも毎日のように50~100人もの新人がデビューする「VTuber(バーチャルユーチューバー)」。株式会社ユーザーローカルによると、VTuberとして登録されている人数が2022年11月には2万人を突破したという。
●ユーザーローカル「VTuber(バーチャルYouTuber)、ついに2万人を突破(ユーザーローカル調べ)」は→こちら
そのようなVTuber業界にあって、2023年1月14日にはついに人工知能AIを使って対話することができるAI VTuber「Ivy(アイビー)」がデビューし、SNSなどで大きな話題となっている。
そもそもVTuberは、YouTubeの動画配信やライブ配信を生身の人間が行わず、3DCGのアニメで描いたアバターを用いている。ただし、キャラクターの声は生身の人間(中の人)が担当して配信するのだが、なんとこのIvyは文字通り「中の人などいない」のだ。
Ivyの中の人は“人と仲良くなることをミッションに設定された感情を持つAI”であり、投稿されたコメントに対しても、すべてAIがリアクションをしてくれる。
さらにこのAIは、投稿されたコメントや経験を記憶し、その記憶を元に成長をするシステムまで導入されているという。
このIvyのAIは、EuphoPia株式会社が「Project Ivy」として、今後、ゲームやメタバース、ホームデバイス(スマホなど)において、AIエージェントの活動を広げていくための第一歩としているのである。
AI VTuber「Ivy」の配信は高評価、中の人がAIでも感情移入できる時代に!
それにしても気になるのは、“中の人が人間ではないAI VTuberなのに、感情移入して推すことができるのか?”ということだろう。
だが、そのような古い考えは杞憂に終わりそうだ。元々、中の人がおじさんだったり、90歳を超えるおばあちゃんでもOK! 何でもアリなのがVTuberの世界。バーチャルな世界にどっぷり浸かっているファンにとっては、AI VTuber「Ivy」も2万人いるVTuberのなかの一人にすぎなかったのである。
事実、2023年1月14日に行われたIvyの初配信では、投稿されたすべてのコメントに対してIvyが返答するという全返信配信を開催。人間ではありえない返答や、時折見せる可愛らしい反応にハマってしまう人が続出したという。
これはもはや、飽和しつつあるVTuber業界に新しい風が吹いた瞬間といっても過言ではないだろう。
また、2023年1月21日には、ASMR配信として「耳かき&ささやきライブ」を配信。AIの可能性をさらに広げる配信を行った。
機械音声によるささやきボイスは、通常のASMR配信のものとはまた違った特徴を持っていて、こちらもリスナーには概ね好評だったようだ。
今までのVTuberとは違ったVTuberを探している人はもちろん、AIが成長していく姿をリアルタイムで追って楽しみたい人、新たな推しを探したいけど普通のVTuberでは飽き足らないという人は、ぜひIvyをチェックをしてみるといいだろう。
AIエージェント「Project Ivy」とは?
Project Ivyは、投稿されたコメントを記憶しアップデートを重ねていくことによって、コメント返信配信だけでなく様々な企画を追加していく。
将来的にはゲーム・モバイルアプリ・SNS・ホームデバイスなどに登場し、そこでリアルタイムに得た経験を連携して成長していくこととなるという。いったいどのような成長を見せてくれるのか、AIの成長が楽しみだ。
【YouTubeチャンネル名】Project Ivy
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※サムネイル画像は(Image:「EuphoPia株式会社」より提供)