誰もがスマホ一つでライブ配信ができる昨今。特別なスキルや準備が必要なく、簡単にはじめられることから、学生から社会人まで幅広い世代の方が配信活動を行っている。主な収入源は“投げ銭”だが、投げ銭が支払われるかどうかは視聴者の自由意志によるため、安定した収益を得るのは難しいと考えられる。そこで、暮らしに関する情報メディア「さぶらいぶ」を運営する株式会社レビューは、「ライブ配信だけで一カ月で得ている大体の収入」について調査を実施。今回はライブ配信者の収入帯のランキングと、回答者の声をまとめた。
ライブ配信者の約3分の1は、1,000円の収入にも一苦労
今回の調査で最も多かったのは「1,000円以下」。「まだまだ知名度が低いため、まとまった金額を得ることは非常に難しいと思っている」といった声が寄せられており、視聴者数の少なく、大きな金額を得ることが難しいという意見や、そもそもまだ収益化で来ていないという回答も多くあった。
第2位は「約5千円」。回答者からは「YouTubeでライブをしても配信者の飽和状態なので、人が集まりません」と、ライブ配信者の多すぎるあまり、なかなか人気を獲得するのが難しい様子。一方で、「本当にお小遣い程度しか稼げませんが、その日1日あった事を笑って話したりできて、楽しいです」と、好きなことをしてお小遣いを稼げることに喜びを感じている人もいるようだ。
昼間に本業の仕事をし、帰宅後の配信で3万円~5万円稼ぐ人も
第3位~5位は、それぞれ「約1万円」「約3万円」「約5万円」。本業としてやっていくには難しいが、副業や趣味の一環としてはそれなりの稼ぎだといえるだろう。実際に「会社に属しているので副業としての位置付けで活動をするようにしています」などの声が多く挙がり、日中は本職の仕事を行い、帰宅後の空き時間で配信を行う人が多いようだ。これらの収入帯ではファンが少しずつ定着しはじめており、数万円程度であれば安定して稼げているのかもしれない。
「15万円以上」と「約10万円」がそれぞれ2名、残りの1名が「約7万円」と回答。本職としてはまだ不安が残る金額だが、副業としてはかなり大きな収入源だといえる。ただ配信をしているだけでなく、イベントなどに積極的に参加して知名度向上を図っている人もおり、ある程度の収益を稼ぐためには、配信のおもしろさや継続的な配信はもちろんのこと、イベント参加やSNSによる告知など、多方面に力を入れる必要があるだろう。
今回の調査では、ライブ配信者の過半数が月に1万円を稼ぐことにも苦労しており、ほとんどの人が趣味の延長や、空き時間に副業として活動していることがわかった。配信者は飽和状態といえるほど人数が多く、安定した収入を得るには根気強く配信を続けていく必要がある。しかし、動画投稿とは異なり編集などの手間はなく、ちょっとした時間でも活動できるため、話すのが好きな人は試してみるのもよいかもしれない。
出典元:【さぶらいぶ】