インフルエンサーに商材の魅力を紹介してもらう「タイアップ動画」。インフルエンサーといえばSNSが多いが、人気YouTuberにタイアップを依頼するケースも多い。今回は「YouTuberタイアップ」に関する調査結果を紹介。プロモーションに悩む方は参考にしてみるとよいかもしれない。
タイアップで、人気は「美容系」「キッズ」「料理」など
株式会社エビリーが国内最大級のYouTubeデータ分析ツール「kamui tracker(カムイトラッカー)」を用いて、企業とYouTuberのタイアップ動画について調査を実施。YouTuberとのタイアップする企業は年々、増加しており、とくにコロナ禍の巣ごもり需要によりYouTubeの視聴機会が増えたことで、2020年以降は急増している。
タイアップ実績を動画のカテゴリ別に見ると、「ビューティー(美容系)」が最も多く、ついで「キッズ」や「料理とグルメ」が並んだ。やはり、コロナ禍の影響で子どもと一緒に楽しめる動画や、家で視聴者が挑戦できるような内容のコンテンツが企業から注目されているのだろう。
とくに、美容系YouTuberはタイアップ前からその企業の商品を使用しているケースも多々あり、商品紹介の実績と影響力の大きさが相まって、特定のチャンネルに人気が集中することもあるようだ。
タイアップ動画では、各カテゴリで求められているものが違う?
続いて「ゲーム」「美容」「食品」の3カテゴリで、kamui trackerが測定する視聴評価(動画の視聴回数を、そのチャンネルの動画1本あたりの推定視聴回数で割った数値)が高いタイアップ動画を多く投稿している、YouTuberについて解説していく。
ゲームカテゴリでは、「にじさんじ」に所属するVTuberや「ニューポテトパーティー」など、エンタメ動画を投稿しているYouTuberがピックアップ。根強いファンの多さやゲームに対するリアクションのよさなどが求められるようだ。
美容カテゴリでは、ショート動画を活用している投稿者が多い。短い時間で商品の魅力を伝え、視聴者の購買意欲を高める必要があるため、高いPR能力と編集技術が求められるだろう。美容商品は、使用してすぐに効果を発揮されるものではないものも多く、性能を視聴者に伝えづらいため、美容はとりわけ視聴者からの信用が重要となるカテゴリだといえる。
最後に食品カテゴリでは、料理やグルメ系以外のYouTuberが多数選出。食品は普段の生活や企画の一部として紹介しやすいため、さまざまなジャンルのコンテンツを投稿し、自然に商品を訴求できるクリエイターがタイアップ動画の視聴回数を伸ばしているようだ。
2020年以降、YouTuberの企業タイアップ動画の投稿本数は大きく増加しているが、今後はショート動画を中心にさらに多様化していくだろう。動画の内容だけでなく企業の商材も幅広くなり、タイアップ動画市場はより白熱することが予想される。
もし、YouTuberに自社の商品やサービスのPRを依頼することになった場合は、YouTuberのカテゴリや視聴者の特性を見極め、商材にマッチしたタイアップを狙っていきたい。
出典元:【株式会社エビリー/PR TIMES】
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