「動画を編集するスキルがあったらな…」。YouTubeやInstagram、Facebookなどに投稿されるオシャレな動画を見て、憧れを抱いたことがある人もいるのでは。動画編集の仕事は撮影した映像などの素材を組み合わせたり加工したりしながら、1つの動画として完成させるためのスキルが必要。独学で学んだ人、スクールで学んだ人に、動画編集の勉強中に感じた「挫折」について聞いた。
今や花形職業? 動画編集初心者の知られざる悩みとは
時には案件に合わせて全体の企画・構成から担当する動画編集者。クライアントの目指すゴールに向かってヒアリングをしたり、提案を重ねたりしながら動画を制作していく。単に映像を切り貼りするだけではなく、テロップやエフェクトを入れたり、効果音(SE)や音楽(BGM)を選んで挿入したりと、全体の仕上がりをイメージしながら素材を調整。最後にレンダリングを行い、ファイルの形式を統合して整えた完成したデータをクライアントに納品。これが動画編集の主な仕事内容だ。
写真・動画に関する情報メディア「長谷川敬介 -カメラマン-」が、インターネットで300人に対して行った「動画編集の挫折」についてのアンケートでは、「行き詰まりや挫折を感じたことがある」と回答した人は296人で、全体の98.7%にのぼることが判明。複合的なスキルが必要になる動画編集。スキルの習得は容易ではないようだ。
さらに、「挫折を感じたときに『あったらよかった』ことは」という質問に対しては、「質問できる環境」と答えた人が全体の56%も。独学でも身につけることができるものの、やはり学習環境を整えた方が効率よく学習できそうだ。
拡大し続ける動画広告市場
サイバーエージェントが23年2月に発表した「2022年国内動画広告の市場調査」によると、22年の動画広告市場は昨年比133.2%の5601億円に到達。23年には7209億円、さらに26年には1兆2451億円に達することが見込まれている。これは「TVer」などテレビ番組の再放送を動画配信サービスで視聴するユーザーの増加など、動画配信サービスをコネクテッドテレビで視聴する生活様式が定着しつつあることが影響している。
さらに、近年はショート動画が若い層に爆発的に拡大した。大手広告プラットフォームでも、これに対応する新しい広告フォーマットの開発・提供が進んでいる。
途中で挫折を感じる人がほとんどという動画編集だが、今後は長いスパンで市場規模が広がり続けることは間違いない。とくに広告ではショート動画やスマホ視聴に特化した縦長動画のニーズが高まっているため、今からこれらに対応したスキルを身につけておくのもオススメだ。
出典元:動画編集オンラインスクール講座おすすめ10選比較!は→こちら
参照元:【デジタルハリウッド大学】
参照元:【株式会社サイバーエージェント】