コロナウイルスの流行により、生活形態に大きな変化が生じたといわれる現代。とくに外出する人が少なくなった影響から、動画配信サービスの需要が非常に高まったといえるだろう。映画・ドラマ・アニメ・バラエティなどさまざまなコンテンツが楽しめる動画配信サービスは、10代~60代まで幅広い層に利用されている。動画配信サービス限定の作品も世間で話題になることが増えており、生活の一部として認識される日もくるのではないかと思える。しかし実際のところ、動画配信サービスを利用している人はどれほどいるのであろうか。
衝撃! 50%以上の人が動画配信サービスを「利用していない」!?
最新アニメや視聴方法の情報発信コンテンツ「アニメのお時間です!」は2023年3月6日、20代~60代の男女2408人に対し、「動画配信サービスの利用に関するアンケート調査」を行った。まずは「どの動画配信サービスを利用していますか?」と質問したところ、意外にも「利用していない」と答えた人が最も多く、その回答率は53.2%と半数以上になっていた。
昨今の動画配信サービスの人気ぶりをみると驚きの結果といえる。回答者の世代によってはテレビ番組をよく視聴する層も考えられるため、納得の結果ともいえるだろう。
動画配信サービスの中で利用者が一番多かったものは「Amazonプライム・ビデオ(32%)」。500円とリーズナブルな価格である点と、電子書籍サービスや音楽サービスも利用できる点が評価を集めた理由だと考えられる。2番目に多いものは「Netflix(15.1%)」。海外のドラマや映画が多数配信されているほか、オリジナル作品も多く、幅広い世代に利用されている動画配信サービスといえるだろう。3番目は「U-NEXT(6.4%)」。動画配信数の多さから評価の高い動画配信サービスとなっており、国内作品も多数配信している。
その後のランキングは「Hulu(6.2%)」、「Disney+(5.8%)」、「その他のサービス(4.5%)」となっていた。どれも耳にしたことのある動画配信サービスだが、これらを抑えて一番多い回答が「利用していない」であることは、やはり衝撃的だといえるだろう。
動画配信サービスを選ぶときは、「配信作品数の充実」さがポイント
続いて、「利用する動画配信サービスを選ぶ理由、または選んだ理由はなんですか」といった質問結果をみていこう。一番多い回答は「今後も利用するつもりがない(43.7%)」と、やはり動画配信サービスの非利用者の票数が目立つ結果となった。しかし「利用していない」の回答より約10%票数が下がっているところをみると、利用してみたいと考えている人は少なくないといえるだろう。
動画配信サービス利用者の中で一番多い回答といえるのは、次点で票数を集めていた「配信作品数の充実(27.8%)」だろう。2番目に多い「オリジナルや独占配信で観たいものがあるから(19.1%)」も、作品数の充実具合に関わる内容といえる。せっかく利用するのであれば、さまざまな作品を楽しめる動画配信サービスを選んでいる人が多いということが伺えるだろう。
他にも「無料のトライアルを試してみてよかったから(13.2%)」という声も上がっており、どの配信サービスを利用するべきか自分でしっかりと見極めようと努力する人が多いといえる。しかし一方で、「家族が利用しているものを一緒に使っている」という意見もランクインしていた。動画配信サービス利用者の中には、こだわりをもたず利用している人も少なからずいるということがいえるだろう。
世間に普及していると感じていた動画配信サービスだが、テレビのように世間で当たり前に使われる日はまだ遠いのかもしれない。
出典元:【アニメのお時間です!】
※サムネイル画像(Image:Diego Thomazini / Shutterstock.com)