YouTubeは現地時間の5月17日、スキップできない30秒間の広告を導入すると発表した。まずは、コネクネットテレビ向けYouTubeで表示される。これにより、従来の15秒間の広告よりも、ストーリーのある広告を伝えられるとしている。また、一時停止した場合にも広告が流されるようになり、広告認知や行動を高められるとしている。
YouTube コネクネットテレビ向けにスキップできない30秒広告を流すことに
YouTubeは、広告・メディア関係者向けのイベントUpfronts2023において、スキップできない30秒間の広告を導入すると発表した。まずは、コネクテッドテレビ向け「YouTube Select」で表示される。ただ、この30秒広告は登録者数や視聴者数などが多く、かつ有害なコンテンツを配信していない上位5%の優良チャンネルを対象にしているので、そこまでこの長い広告を目にすることはないのかもしれない。過去にもYouTubeはスキップできない30秒間の動画を流していたが、2018年に廃止されている。また、同じくコネクテッドテレビ向けに導入されるのが、動画を一時停止すると広告が流されるというもの。
30秒のノンスキップ広告 今後は短い動画視聴の合間にも流されるのだろうか
YouTubeを視聴している側としては、15秒から30秒に伸びた広告はかなりストレスを感じるかもしれない。今回の発表は、ドラマのように比較的長い動画を対象に30秒の広告が流れるようで、数分の動画をいくつも見るといった視聴の仕方では目にすることはなさそうだが、個人的にはそういった動画の合間にもはさみこんでほしい思う。というのも、際限なくYouTubeを見続ける子どもに対しての歯止めになるかも…という親の立場としては、歓迎できる面もあるかもしれないからだ。
実際、筆者の子どもも、視聴をやめるように言ってもなかなか素直に止められないことが多く、次から次へと興味のある動画が出てきて、15秒の広告をはさみはするものの、こちらからすると、息つく間もなしに食い入るように見ているように思える。
筆者が子どものころは、「30分放送されるアニメを見終わったら」とか、「次のCMまでで終わりにしよう」といった区切りが決められたが、怒涛のように流れてくる魅力ある動画を前に、子どもたちが自らYouTubeを切ることは難しい。そのような時に30秒という広告がはさまれたら、少しでも気が逸れないだろうか。考えが甘いだろうか。また、目を少し休める時間とか、アップテンポで作成された動画を見続けていた脳を休める時間にできないだろうか。
引用元:【YouTube Official Blog】