子どもから「YouTuber/TikTokerになりたい」20~30代の親は賛成、その理由は?【Mチーム調べ】

近年の小学生がなりたい職業ランキングで上位に入る「YouTuber」や、若年層に多大な影響を与えている「TikToker」。これらは自分の才能や個性を表現し、視聴者にハマれば大きな収入を稼ぐことができる。しかし、実際に成功しているのは、ほんの一握りであり、炎上などのトラブルも付きものだが、子どもたちは夢のような職業だと思うだろう。もし、わが子がYouTuberやTikTokerになりたいと言い出したとき、現代の親はどのように感じるのだろうか。

賛成理由は「子どもの夢を応援したい」、反対理由は「収入が安定しない」

もしも、わが子が「YouTuber/TikToker」になりたいと言ったら、どう思う?

40~50代の親は「やや反対する」「反対する」と答えたのは50.9%。一方、20~30代の親は計77.7%が賛成的な回答(「AtoOne」調べ)

株式会社AtoOneは40~50代の親と20~30代の親を対象に、子どものYouTuberやTikTokerに関する調査をおこなった。「子どもがYouTuberやTikTokerになりたいといったらどう思うか」と質問すると、40~50代で「賛成する」「やや賛成する」と回答したのは34.5%、「やや反対する」「反対する」と答えたのは50.9%と、反対する声の方が多く寄せられた。一方、20~30代の親は計77.7%が賛成的な回答を示しており、YouTuberやTikTokerに対する印象は世代間で大きくわかれているようだ。

わが子の「YouTuber/TikTokerになりたい」という意見に賛成する理由を教えてください

「本人の自由」「やる前に否定したくない」といった回答も(「AtoOne」調べ)

賛成派の理由を聞いたところ、どちらの世代でも最も多かったのは「子どもの夢を応援したいから」。どのような形であれ、子どもが憧れや目標を持ち、そこに向けて真剣に取り組むことを嬉しく思うのかもしれない。ついで「今は一つの職業として認められているから」という意見も多く、世間で認められた“仕事”であるならば問題ない、という考えから賛成しているようだ。ほかにも「表現や説明することを学べるから」「世間の厳しさを学べるから」といった、なんらかの形で子どもの成長につながることを期待する声も挙げられた。

わが子の「YouTuberやTikTokerになりたい」という意見に反対する理由を教えてください

一時的な憧れで仕事として選んでほしくないという親心が垣間見える結果に(「AtoOne」調べ)

反対派の意見としては「収入が安定しないから」「専業で稼ぐのは難しいと思うから」と、収入面を危惧する声が多い。また、誹謗中傷や個人情報の流出などを心配する人も。SNSや動画配信での炎上は現在でも世間を騒がせているため、そういったトラブルを恐れるのは無理もないだろう。「現実を知らない一時的な気持ちだと思うから」と冷静な意見も多く、一時的な憧れで仕事として選んでほしくないという親心が垣間見える。

半数以上の親が子どもから「YouTuberやTikTokerになりたい」といわれた経験あり

実際に、わが子から「YouTuberやTikTokerになりたい」と言われたことがありますか?

約半数以上の子どもが配信や動画投稿に興味を示している(「AtoOne」調べ)

子どもがYouTuberやTikTokerに影響を受けるのは仕方がないが、もし、本当になりたいといわれた場合は賛否の声が挙がるようだ。しかし、たとえではなく、実際に40~50代では37.2%、20~30代では73.6%が、子どもから「YouTuberやTikTokerなりたい」といわれたことがあるという。冗談半分のものや一過性の憧れから口にしたものもあるだろうが、いずれにせよ、約半数以上の子どもが配信や動画投稿に興味を示していることがわかった。

子どもが興味を持っているジャンルは「おもしろ・ネタ系」「ダンス・踊ってみた系」が多い(「AtoOne」調べ)

では、子どもたちがどのような動画を見ているのかというと、「おもしろ・ネタ系」「ダンス・踊ってみた系」が多いようだ。学校で話題になるような動画や、真似をしたくなるようなジャンルが人気だと考えられる。

わが子とYouTubeやTikTokの動画をきっかけに、話をすることがありますか?

YouTubeやTikTokの動画をきっかけに親子の会話が生まれることも多いようだ(「AtoOne」調べ)

また、そういったYouTubeやTikTokの動画をきっかけに親子の会話が生まれることも多く、40~50代の5割、20~30代の8割以上が子どもと動画について話したことがあると回答した。

「YouTubeやTikTok」にどのようなイメージがありますか?

YouTuberやTikTokerで成功しているのは、ほんの一握りであるため、才能や続ける努力は必須になるだろう(「AtoOne」調べ)

最後に、YouTuberやTikTokerに対するイメージを聞くと、40~50代の親は「おもしろい企画を出し続けるのが大変そう」「メンタルが強い」などの声が多く、仕事としてのハードルの高さを感じているように見える。20~30代の親は「才能にあふれている」「夢を持って頑張っている」といった敬意を感じられるようなコメントが目立った。若年層の親にとっては、自分と近い年齢層のYouTuberやTikTokerが活躍しているため、親近感からその才能や努力を素直に称賛する人が多いのかもしれない。

YouTuberやTikTokerは、最近台頭してきた職業であるため、とくに40~50代のなかには抵抗のある人は少なくない。しかし「子どもの夢を応援したい」という気持ちを多くの親が抱えているのは間違いないだろう。子どもが真剣に取り組んでいるようであればサポートしてあげることで、大きな学びや親子の信頼につながるのではないだろうか。

出典元:【Mチーム
出典元:【AtoOne / PR TIMES

※サムネイル画像(Image:Koshiro K / Shutterstock.com)

オトナライフ編集部
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