映画やドラマなどの動画配信サービス・Netflix(ネットフリックス)。2023年4月より国内で「広告つきスタンダード」プランが始まりましたが、そもそも「広告付きベーシック」が別途存在していたこともあって「料金プランには何通りあるのか」「料金プランを変更したい場合の対処法」などを把握できていない方も多いのでは?
この記事では、2023年最新の各プランの内容と価格、おすすめの選び方や変更方法をご紹介します。
プラン | 広告つきスタンダード | ベーシック | スタンダード | プレミアム |
月額料金 | 790円 | 990円 | 1,490円 | 1,980円 |
最大画質 | 1080p(フルHD) | 720p(HD) | 1080p(フルHD) | 4K+HDR |
同時視聴 | 2 | 1 | 2 | 4 |
ダウンロード可能なスマホの数 | 不可 | 1 | 2 | 4 |
広告の表示 | あり | なし | なし | なし |
Netflixの料金プランって結局どれがおすすめなの?
今回は記事制作にあたって、併せて自分に合ったNetflixのプランがすぐに分かるチャート図を作成してみました。どの料金プランが結局「自分にとっておすすめなのか」判断する助けにしてください。
【Netflixの月額料金プラン】4つのプランを比較
Netflixの料金プランは以下の4種類です。
(画像引用元:Netflix公式サイト)
ベーシック(990円・同時視聴数1 ):広告なしの最安プラン
ベーシックは、月額990円(税込)で利用できるシンプルなプランです。広告つきスタンダードよりも200円高いだけで、広告がなくなり、すべての作品が視聴可能になります。ダウンロードも可能です。同時視聴数は1人分で、画質はHD(優良画質)です。
広告つきスタンダード(790円・同時視聴数2):コスパ重視でシンプルに楽しみたい人向け
広告つきベーシックは、月額790円(税込)で利用できる最安のプランです。しかし、動画再生中に広告が流れることや、一部の作品が視聴できないことがデメリットです。ダウンロードもできません。同時視聴数は2人分で、画質はフルHD(高画質)です。
スタンダード(1,490円・同時視聴数2):フルHD画質と音質で満足したい人向け
スタンダードは、月額1,490円(税込)で利用できる一般的なプランです。ベーシックよりも500円高くなりますが、同時視聴数が2人分に増えます。また、画質がフルHD(高画質)です。
プレミアム(1,980円・同時視聴数4):最高品質で迫力満点な映像体験を求める人向け
プレミアムは、月額1,980円(税込)で利用できる最高品質のプランです。スタンダードよりも490円高くなりますが、同時視聴数が4人に増えます。また、画質がUHD 4K+HDR(最高画質)にアップし、音声もドルビーアトモス対応になります。
Netflixの料金プランの変更を検討すべき人とは?
Netflixの料金プランは、現在の画質に満足していない、月額料金を見直したい、同時視聴数を増やしたいといったタイミングで行うことが多いでしょう。
Netflix映画・ドラマの画質に満足していない人
先述した通り、Netflixはプランによって画質が異なります。たとえば月額990円(税込)のベーシックプランはHD (720p) ですが、それよりも安い月額790円の広告つきスタンダードはフルHD (1080p) となっています。さらにプレミアムはUHD 4KとHDRの最高画質で視聴可能。画質を重視する場合は、フルHD以上をおすすめします。
月額料金を見直したい人
Netflixの最安値は広告つきスタンダードの月額790円(税込)です。広告つきスタンダードは閲覧できない作品も出てきてしまうものの、料金を少しでも安くしたい場合におすすめです。
同時視聴数を増やしたい/減らしたい人
たとえば同居家族と別々の部屋で異なる作品を視聴したいとき、同居家族の出張が多い場合など、同時視聴者数を増やしたいこともあるでしょう。ベーシックプランでは同時に1台でしかNetflixを視聴できませんが、それ以外のプランであれば2台以上で視聴可能です。
Netflix料金プランの変更方法
Netflixの料金プランの変更方法を画像付きで解説します。
【ウェブの場合】Netflix料金プラン変更方法
ウェブからNetflixの料金を変更する方法は以下の通りです。
まずNetflixにアクセスし、ログインします。
【スマホの場合】Netflix料金プラン変更方法
Netflixはアプリ内ではプラン変更の手続きができません。スマホブラウザからNetflixの料金を変更する方法は以下の通りです。
まずNetflixにアクセスし、ログインします。
Netflixの主な支払い方法一覧
Netflixでは、クレジットカードやデビットカードだけでなく、プリペイドカードやスマホ決済なども利用できます。
主な支払い方法の特徴やメリット、デメリットなどは以下の通り。
クレジットカード・デビットカード
クレジットカードやデビットカードは、Netflixで最も一般的な支払い方法です。国際ブランドがついたVisa、MasterCard、American Express、JCB、ダイナースのカードなら登録可能です。ただし、自動引き落としに対応している必要があります。また銀聯カード(UnionPay)のクレジットカードは使えません。
PayPay
PayPayは2022年2月から利用可能になった新しい支払い方法です。PayPayはスマホ決済サービスで、Yahoo! JAPAN IDと連携しています。PayPayアカウントとNetflixアカウントを連携することで自動引き落としができます。
PayPayのメリットは、
・クレジットカードや銀行口座を登録しなくても使える
・PayPay残高から引き落とされるため手数料がかからない
・PayPayポイントが貯まる
Netflixプリペイド・ギフトカード
Netflixプリペイド・ギフトカードとは、Netflix専用の前払い式のカードです。
Netflixプリペイド・ギフトカードのメリットは以下です。
・クレジットカードや銀行口座を登録しなくても使える
・残高があれば自動的に引き落とされる
・ギフトとしてもらったり贈ったりできる
デメリットには、以下のような項目が挙げられます。
・残高不足にならないよう注意する必要がある
・返品や交換ができない
その他
Netflixでは、他社サービスと提携してお得な料金プランや請求方法を提供しています。たとえば、以下のようなサービスがあります。
・J:COM: J:COMの対象プランにNetflixをセットで申し込むと、ネット動画がテレビで見られるストリーミング端末、J:COM LINK mini(月額550円(税込))が無料でついてきます。
・au: 対象料金プランに新たに加入すると3カ月間月々1,100円(税込)割引で利用できる「au Netflix応援割」を実施しています。
・ソフトバンク: ソフトバンクパートナー課金を利用すれば、ソフトバンク携帯電話代と一緒に支払うことが可能。
これらのサービスはそれぞれ条件や手順が異なりますので、詳しくは各サービスの公式サイトやヘルプセンターをご確認ください。
Netflixは世界的に人気の動画配信サービスですが、日本では他にも多くのサービスがあります。U-NEXT、Amazonプライム・ビデオ、HuluなどはNetflixと同じように定額で見放題のサービスですが、それぞれ特徴や強みが異なります。比較してみましょう。
U-NEXTとNetflixの比較
一方、Netflixは作品数は非公開。ただし2023年のアカデミー賞を受賞した「西部戦線異状なし」などNetflixオリジナルの映画やドラマが多数公開されており、4K画質にも対応しています。一方でレンタルサービスや雑誌・漫画の読み放題はありません。
U-NEXTとNetflixの比較表(2023年8月時点)は以下の通りです。
項目 | U-NEXT | Netflix |
月額料金(税込) | 2,189円 | 790円~1,980円 |
無料期間 | 31日間 | なし |
見放題動画数 | 29万本以上 | 非公開 |
ポイント制度 | 毎月1,200円分付与 | なし |
レンタル作品 | ポイント利用もしくは都度課金で利用可能 | なし |
雑誌・漫画読み放題 | ○(190誌以上) | × |
U-NEXTは料金は高めですが、ポイントで最新作やレンタル作品を観られることや雑誌・漫画読み放題が魅力的です。最新映画やドラマに興味がある方や雑誌・漫画好きの方におすすめです。なお2023年2月、U-NEXTはParaviとの統合を発表。2023年6月30日にParaviはU-NEXT上に移管されました。これにより、公開作品数は36万本以上、有料会員数385万人以上の国内勢で最大の動画配信プラットフォームとなりました。
Netflixは料金は安めですが、オリジナル作品や海外ドラマ・映画に強みがあります。4K対応もしているので高画質で観たい方におすすめです。
Amazonプライム・ビデオとNetflixの比較
Amazonプライム・ビデオとNetflixの比較表は以下の通りです。なお見放題の作品本数はAmazonプライム・ビデオ、Netflixはともに非公開です。
項目 | Amazonプライム・ビデオ | Netflix |
月額料金(税込) | 月額500円または年間4,900円 | 790円~1,980円 |
無料期間 | 30日間 | なし |
レンタル・購入作品 | 都度課金で視聴可能 | × |
オリジナル作品 | 「ロード・オブ・ザ・リング: 力の指輪」など多数 | 「西部戦線異状なし」など多数 |
独占配信作品 | 「ONE PIECE FILM RED」など多数 | 「ストレンジャー・シングス 未知の世界」など多数 |
画質 | 「標準画質」「高画質」「最高画質」の3種類 | HD/フルHD/4K(料金プランによる) |
同時視聴台数 | 3台まで | 1~4台(料金プランによる) |
動画以外のサービス | Amazon Music、Amazon Photos、お急ぎ便など | × |
Amazonプライム・ビデオは料金が安く、Amazonの配送の「お急ぎ便」など動画以外のサービスも充実しています。またAmazonオリジナル作品としては「ロード・オブ・ザ・リング: 力の指輪」、独占配信作品としては「ONE PIECE FILM RED」など話題作もさまざま。Netflixは料金が高めですが、すべての作品が見放題で、オリジナル作品や海外ドラマ・映画に強みがあります。
HuluとNetflixの比較
HuluとNetflixを料金プラン、配信作品数、オリジナル作品などの観点から比較してみました。
項目 | Hulu | Netflix |
月額料金(税込) | 1,026円 | 790円~1,980円 |
無料期間 | 2週間 ※2023年8月30日(水)午前9:59をもって終了 |
なし |
見放題動画数 | 10万本以上 | 非公開 |
レンタル・購入作品 | ○(Huluストアで別途料金) | × |
オリジナル作品 | 「君と世界が終わる日に」「THE HEAD」など多数 | 「西部戦線異状なし」など多数 |
独占配信作品 | 「YOSHIKI SUPERSTAR PROJECT X」など多数 | 「ストレンジャー・シングス 未知の世界」など多数 |
画質 | フルHD(1080p)および4K(一部作品のみ) | HD/フルHD/4K(料金プランによる) |
同時視聴台数 | 不可(※複数デバイスでの利用自体は可) | 1~4台(料金プランによる) |
Huluは日テレ系の作品が充実しており、見逃し配信や過去作品を観ることができます。また巨人戦を中心とするプロ野球中継もNetflixにはない「Hulu」ならではの魅力。また「Huluプレミア」では日本未公開の海外ドラマの最速配信も行っています。一方でオリジナル作品のラインナップはやや手薄です。
Netflixは、Huluと比較すると「広告つきスタンダード」プランではより安価に配信を楽しめます。また画質や同時視聴台数の幅が広いことは魅力。加えてアカデミー賞を受賞した「西部戦線異状なし」や、国内で非常に高い評価を獲得した「First Love 初恋」などオリジナル作品の充実度や評価の高さでは優位性があると言えるでしょう。
Netflixの料金プランについてよくある質問
最後にNetflixの料金プランについてよくある質問と回答をご紹介します。
よりNetflixの料金を安くする裏ワザはある?
VPNを経由して海外版のNetflixに登録し、日本国内から利用するという手があります。
VPNの具体的な利用方法は、以下の記事で解説しています。
Netflixの広告付きプランでNHKの作品は視聴可能?
NHKは公共放送として、受信料で運営されています。そのためNetflixの広告プランの開始に伴い、NHKのドラマや番組の配信が停止されるのではないかという見解が一部でありました。事実として、2022年11月にはNHKはNetflixに対して配信停止請求をしています。
ただし、筆者が確認した限り「NHKの作品が全面的に配信停止される」という状態にはなっていません。
筆者の個人的な見解として、Netflixの広告付きプランにおいても「NHKの作品には広告が入らない」という例外処理を順次加えつつ、今後の対応は協議中であると推測されます。
まとめ
Netflixでは、同一世帯内でのアカウント共有を基本とし、それ以外のアカウント共有を禁止しています。しかし、アカウント名とパスワードを教えてしまえばアカウントが共有できてしまうため、離れて暮らす家族や恋人、友人などとアカウントを共有するという事態が横行していました。
しかし2023年7月になり、Netflixは日本でも同居以外のアカウント共有の禁止を強化。これにより、アカウント共有をやめて新規登録したり、プランの変更を考える人も多くなったのではないでしょうか。
本記事を参考に、あらためて自身に合ったプランを選択してください。
※サムネイル画像は(Image:「Netflix」公式サイトより引用)