買ってはいけないブルーレイレコーダー3選と失敗しない選び方、おすすめ機種

ブルーレイレコーダーは3万円~高いものでは数十万円前後の予算が目安となる買い物。だからこそ、意外と難しいのが「選び方」です。

買ってはいけないブルーレイレコーダー3選と失敗しない選び方、購入のポイント1

たとえば同時間帯に放送されている、別の放送局の番組を家族それぞれが見たいという場合もあるでしょう。そうした場合、「3番組同時録画モデル」でないと3番組同時録画を行うことはできません。現在はTVerや動画サブスクなどで番組の配信がありますが、配信のない情報番組やニュース番組の場合、見たい番組が見られなくなってしまいます

参考元:ソニー公式サイト

つまりブルーレイレコーダーを買う際には「自分の用途にマッチしているか」が非常に重要。前述のような「チューナー数」だけでなく、たとえば4K番組を録画するならば「4Kチューナー」も必要。
そこで今回は「買ってはいけないブルーレイレコーダー」の特徴や具体的なモデルを解説。また逆に「おすすめのブルーレイレコーダー」も紹介します。

買ってはいけないブルーレイレコーダーとは?

レコーダーを選ぶ最重要ポイントはチューナーの数だといえるでしょう。逆にいえば、チューナー数が少ないブルーレイレコーダーはあまりおすすめしません。

買ってはいけないブルーレイレコーダーとは?1

パナソニックが公開している調査結果によると、レコーダーで困っていることの第2位が「チューナー不足」とのこと。その原因はレコーダーを「家族で使っていたから」。家族が増えるとチューナーの数が不足してしまい、見たい番組が見られなくなってしまいます

参考元:パナソニック公式サイト

また、詳しくは後述しますが、今後4Kテレビが普及していくことも考えると、4Kチューナーの入っていないレコーダーもおすすめできません。

【詳細】買ってはいけないブルーレイレコーダーの特徴

買ってはいけないブルーレイレコーダーの特徴を詳細に解説します。

チューナーの数が少ない

先述した通り、チューナーの数はブルーレイレコーダーを選ぶ上でもっとも重要となります。チューナーとは、テレビ放送を受信するための装置で、その数が少ないということは、同時に録画できる番組の数が少なくなります。

たとえば、チューナーが1つしかないブルーレイレコーダーでは、録画中に他の番組を見ることができません。また、チューナーが2つしかない場合でも、同時刻に3つ以上の番組を録画できません。

チューナーは後付けできないため、購入段階でのチューナーの数の検討は最重要ポイントといえるでしょう。

4Kチューナーを搭載していない

4Kチューナーとは、4K放送を受信するためのチューナー。4K放送とは、従来のフルハイビジョン放送よりも約4倍の解像度を持つ高画質な放送です。

4Kチューナーを搭載していない1(Image:Petr Toman / Shutterstock.com)

2021年の東京オリンピックをきっかけに、高画質な4K放送が一気に普及。現在、BS各局で4K放送は定着しています。しかし、当然ながら機器が4Kに対応していなければ番組を視聴できません。また、テレビが4Kに対応していても、レコーダーに4Kチューナーがなければ、視聴はできても録画はできないという状態になります

データの移管が面倒くさい

大切な録画データはHDDへの保存が一般的。しかし、データの移管が面倒くさい機種を購入してしまうと余計な手間や時間が掛かったり、移管手順に失敗して録画データが消えてしまったりすることもあります。

データ移行機能が搭載されている機種や、LANケーブルで簡単に移し替えることのできる機種を購入しましょう。

HDD/BDドライブの性能や品質が低い

HDD/BDドライブの性能が低いと、容量がすぐにいっぱいになり、録画した番組をこまめに消さなければならない羽目になります。また、品質が低いせいで録画した番組の画質が低くなってしまうことも。

レコーダーの寿命な安定性にも直結するのでHDD/BDドライブの性能や品質が低い機種は避けましょう。

【4K対応を重視する場合】買ってはいけないブルーレイレコーダーの具体例

画質や同時録画数をさほど重視しないのであれば、国内の主要メーカーのブルーレイレコーダーを選べばおおむね満足度の高い製品を購入できるでしょう。

一方で画質などにこだわりがある場合、やはり「避けるべき製品」は存在します。特に、先述した通り「4K番組」は重要なポイント。先述した通り、東京五輪で4K放送は一般化しましたが、2023年時点でブルーレイレコーダーを買うならば2024年に控えているパリ五輪は避けて通れないでしょう。4Kや8Kでの積極的な中継が予測されるため、少なくとも4Kチューナーを搭載しているレコーダーを選ぶべきでしょう。

4Kに非対応のレコーダーの例は以下の通りです。

【SHARP】2B-C20ET1:4Kチューナー非搭載

【SHARP】2B-C20ET1:4Kチューナー非搭載1

2B-C20ET1は、シャープのブルーレイレコーダー。2TBのHDDを搭載し、3番組を同時に録画できます。2番組を録画しながら、別の番組をリアルタイムで外部出力で視聴したり、PCやモバイル機器で見るといったことも可能になります。予約なしで連続ドラマを4週間分自動録画するといった機能を備えています

(画像は「SHARP公式サイト」より引用)

ただし、2B-C20ET1は、4Kチューナーを搭載していない2K対応のブルーレイディスクレコーダーのため、4K放送の視聴や録画には対応していません。

【東芝】DBR-M4008:4Kチューナー非搭載

【東芝】DBR-M3009:4Kチューナー非搭載1

DBR-M4008は、東芝のブルーレイディスクレコーダー。タイムシフトマシンを搭載しており、事前に設定しておくだけで好きなチャンネルを録画予約不要で自動録画し、古い番組から自動で削除してくれます。また、4TBの大容量で、3チューナーを搭載しています。また、「おまかせ保存」機能も搭載しており、録画した番組を内蔵ハードディスクや USBハードディスク、ブルーレイディスク、スマートフォンなどに保存できます

(画像は「REGZA公式サイト」より引用)

ただしDBR-M3009 は、東芝の3TBレグザブルーレイタイムシフトマシンです。4Kチューナーは搭載していません

【パナソニック】DMR-2W102 :SeeQVault搭載(※)

【パナソニック】DMR-2W102 :SeeQVault搭載(※)1

DMR-2W102は、2023年3月に発売されたパナソニックの最新ブルーレイ/DVDレコーダー。1TBのHDDを搭載し、2番組を同時に録画できます。また、ドラマやアニメを約90日間自動録画し、消去する「ドラマ・アニメ1クール自動録画」機能を搭載。スマホアプリ「どこでもディーガ」で、自宅や外出先からスマホで録画番組を見ることができます

(画像は「Panasonic公式サイト」より引用)

また、本機種はSeeQVaultには対応していますが、4Kには対応していません。たとえテレビが4Kに対応していても、4Kの番組は録画不可。4K技術とSeeQVaultのかみ合わせは悪いといえます。

【パナソニック】DMR-2W102 :SeeQVault搭載(※)2

SeeQVaultは、記録メディア(HDD、SDカード、USBメモリなど)にHD映像を記録する際に使用される著作権保護技術。簡単に説明すると、SeeQVaultを搭載したブルーレイレコーダーでは、録画した番組を他のデバイスに移動させることができません

つまり4Kの録画をSDカードなどに移す際は4Kの恩恵を受けられません。4Kでダビングしたいならば、SeeQVaultは必ずしも必要ではないので、SeeQVault非対応の機種で十分という面があります。
SeeQvalut搭載機種を選ぶかどうかは慎重に検討すると良いでしょう。

SeeQVault非搭載機種を選ぶかどうかは「要検討」

前述したように、SeeQVaultを搭載したブルーレイレコーダーでは、録画した番組の自由度が低くなります。しかし、SeeQVaultを搭載していないブルーレイレコーダーも一概におすすめとは言えません。SeeQVault非搭載機種を選ぶかどうかは、「要検討」です。

SeeQVault非搭載機種を選ぶメリット

SeeQVault非搭載機種を選ぶメリットは、録画した番組を他のデバイスに移動させることができること。そのため、自分の好きなデバイスで録画番組を視聴でき、録画した番組の管理や整理もしやすくなります。

SeeQVault非搭載機種を選ぶデメリット

SeeQVault非搭載機種では、録画した番組を他のデバイスに移動させることができますが、その際には著作権に注意しなければなりません。録画した番組は、個人的な視聴目的でのみ使用可能で、ネット上にアップロードしたり、他人に配布したりすることは違法です。

また録画した番組を移動させるとデータの圧縮や変換が行われることがありますが、その場合は録画した番組の画質が低下する可能性があります。

ブルーレイレコーダーを買うなら逆にどれがおすすめ?

買ってはいけないブルーレイレコーダーの特徴や具体例を紹介しました。一方、逆におすすめのブルーレイレコーダーの特徴をご紹介します。

では、これらの特徴に合致するおすすめのブルーレイレコーダーの具体例を3つ紹介します。

【パナソニック】DMR-4X602

【パナソニック】DMR-4X6021

DMR-4X602は、4Kチューナーを内蔵した全自動ブルーレイレコーダーです。自動録画と消去機能により、ネット動画のようにテレビ番組を楽しむことができます。また、この機種は2基の4K衛星放送対応チューナーを搭載。AIが好みを分析して、見たい番組をおすすめする「おすすめ録画一覧」機能もあります

(画像は「Panasonic公式サイト」より引用)

【ソニー】BDZ-ZW1800

【ソニー】BDZ-ZW18001

BDZ-ZW1800は、ソニーの1TBブルーレイディスクレコーダー。2つのチューナーを備えており、最大2番組を同時に録画できます。また、ソニーのアプリ「Video&TV SideView」を使用すれば、放送中の番組や録画した番組をスマホを使って好きな場所で視聴可能。さらにドラマの初回や最終回だけ放送延長されても、追跡して録画できます

(画像は「SONY公式サイト」より引用)

【SHARP】4B-C20DT3

【SHARP】4B-C20DT31

4B-C20DT3は、シャープのAQUOS 4K レコーダー。2TBのハードディスクを搭載しており、4K放送2番組を含む3番組を同時に長時間録画できます。また、シャープ独自の画像処理回路「5upコンバーターPRO」を搭載しており、地上デジタル放送も 4K 放送級の美しさで楽しむことができます。さらに高画質圧縮技術「HEVC」により、4K 放送を4K 解像度のまま長時間録画・ダビングできます

(画像は「SHARP公式サイト」より引用)

【詳細】ブルーレイレコーダーを購入するときのポイント

おすすめのブルーレイレコーダーの特徴や具体例を紹介しましたが、それでもまだ迷ってしまう場合もあるかもしれません。そこで、ブルーレイレコーダーを購入するときに注意すべきポイントを5つ紹介します。

【1】HDD容量

HDD容量とは、ブルーレイレコーダー内に搭載されているハードディスクドライブ(HDD)の容量のことです。HDD容量が大きいほど、録画した番組を多く保存できます。

一般的には、HDD容量が1TBあれば約300時間の4K番組や約600時間のフルハイビジョン番組を録画できます。しかし、録画した番組を長期間保存したい場合や、多くの番組を録画したい場合は、HDD容量が2TB以上のブルーレイレコーダーを選ぶことをおすすめします。

【2】チューナー数

冒頭でもご紹介した通り、チューナー数は家族の人数分以上がベター。一方、チューナー数が多いほど、価格も高くなります。そのため、自分の視聴の嗜好や予算に合わせて、必要なチューナー数を見極めることが大切です。

【3】録画用の圧縮技術は搭載されているか

録画用の圧縮技術とは、録画した番組の画質を落とさずにデータサイズを小さくする技術のこと。録画用の圧縮技術が搭載されているブルーレイレコーダーでは、HDD容量を節約できます。

一般的には、録画用の圧縮技術としてHEVC(High Efficiency Video Coding)という技術が用いられ、従来の圧縮技術よりも約半分のデータサイズで同じ画質となります。たとえば、HEVCを搭載したブルーレイレコーダーでは、1時間分の4K番組を約10GBで録画可能。しかし、HEVCを搭載していないブルーレイレコーダーでは、1時間分の4K番組を約20GBで録画する必要があります。

【4】全自動録画に対応しているか

全自動録画とは、複数のチャンネルを自動ですべて録画する機能。たとえば筆者が自宅で使用しているレコーダーは最大6チャンネルを自動録画してくれるという機種で、録画は7日間保存され、自動で消去されます。

録画のし忘れの心配がなく、見たい番組は7日間であれば確実に見られるという大きなメリットがあります。

【5】4Kチューナー搭載か

先述した通り、4Kチューナー搭載かどうかはブルーレイレコーダーを選ぶ際の重要なポイント。4Kチューナー搭載のブルーレイレコーダーでは、4K放送を録画したり再生したりできます。

まとめ

買ってはいけないブルーレイレコーダーと、おすすめの機種、さらにレコーダーを購入する際のポイントをご紹介しました。しかし、当然ながらレコーダーは便利な機能が増えれば増えるほど高くなってしまいます。そのため、自分が何を重視するかを考え、不要な機能は削ることもおすすめ。

たとえば筆者は録画忘れを絶対に避けたかったため、チューナー数が7つあり、HDDが2TBの全自動録画機能がある機種を使用しています。なお、HEVCも搭載されています。しかし、高画質にはさほど興味がないため、4Kは非対応。価格は6万円ほどでした。

高価な買い物になるため、買ってはいけないポイントと必要な機能をしっかりと見極めてブルーレイレコーダーを選びましょう。

※サムネイル画像は(Image:​「ソニー」公式サイトより引用)

オトナライフ編集部
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