民放公式テレビ配信サービス「TVer」および、在京民間放送局5社(日本テレビ放送網、テレビ朝日、TBSテレビ、テレビ東京、フジテレビジョン)は、10月17日から関東地区のインターネットに接続されているテレビを対象に、「5局まとめて設定」の運用を開始する。これまで局ごとに必要だった「TVerリンク」の設定が一度にできるようになる。
これまでのわずらわしさから解放。1局TVerリンク設定すれば、他の局もまとめて設定完了
そもそも「TVerリンク」とは、インターネットに接続されたテレビと「TVer ID」の会員情報を連携させるサービスのこと。TVer自体は、TVer IDの登録不要で楽しめるが、TVer IDに登録することで、テレビやスマホ、パソコンなど異なるデバイス間で「お気に入り」機能や、「レジューム機能」の連携が可能になるなど、TVer活用の幅が広がるのだ。TVerリンクを利用すると、番組内での企画などに参加し、テレビリモコンを使ってプレゼントに応募したり、ポイントを貯めたりすることが可能となる。
しかし、これまでTVerリンクは放送局ごとに設定しなければならず、手間がかかった。それが10月17日以降、いずれかの局でTVerリンクの設定を行えば、自動的に5局すべての設定が完了する、というわけだ。
すでに、TVerリンクを設定しているテレビでは、データ放送のTVerリンク設定画面で「5局まとめて設定」に同意するだけで、簡単に5局のTVerリンクが完了する。また、設定だけでなく、設定の解除や視聴データの収集停止も同様。すでにいずれかの局で収集を停止しているテレビでは、民放5局で収集が停止する。なお、収集を停止してもテレビの視聴に影響はないそうだ。
「5局まとめて設定」運用後、TVer IDは1台のテレビにつきひとつに
注意点として挙げられるのは、10月17日以降、1台のテレビで登録できるTVer IDはひとつとなること。局ごとに違うTVer IDでTVerリンクしている場合、複数のTVer IDの中で最後に登録したものが有効となる。「5局まとめて設定」に変更する際は、確認を忘れずに。
なお、TVerと民放5局では今後、5局まとめて設定を活用した共同キャンペーンも実施する予定とのこと。家のテレビがインターネットにつながる状態で、TVerを使ったことがない、あるいは、TVer ID未登録という人は、これを機会に試してみるのもいいだろう。