サブスクリプションサービスの定額制動画配信は、いまや社会に広く普及するエンタメツールだ。コロナ禍のステイホームを背景に知られた存在となり、2023年も各サービスで新作が続々と登場、この3連休も利用するユーザーも多いはずだ。国内外のサービスがひしめく定額制動画配信業界において、いま人気があるのはなんだろうか。
新たなサービスを探している、これからサブスクをはじめる人の参考になるランキングが発表された。総合1位に輝いたのは「Netflix」となった。
使いやすさ、動画の見やすさ、手続きのしやすさ…「Netflix」が4項目で1位
11月1日、実際のサービス利用者を対象に第三者の立場で顧客満足度調査を実施するoricon MEは「『定額制動画配信』についての満足度調査」の結果を発表した。上位に名を知られた有名サービスが並ぶなか、トップに立ったのは「Netflix」だ。
全5項目のうち、「手続きのしやすさ」「アプリ・サイトの使いやすさ」「動画の見やすさ」「利用料金」の4項目で1位となり、総合得点が77.3ポイントと、2位のDisney+に1ポイント以上の差をつける結果となった。
DisneyやAmazonなど世界的にブランド力を発揮する企業と比較すると、新興企業に位置づけられるNetflix。それが世間に知られ、評価される原動力としてイメージするのはコンテンツ力だろう。『愛の不時着』、『梨泰院クラス』、『イカゲーム』など韓国発のドラマは日本でも大きな話題を呼び、一大ムーブメントを巻き起こした。「『梨泰院クラス』って、おもしろいの?」「『イカゲーム』って何?」という興味が未利用ユーザーを動かし、利用層を広げていった。
今回のランキングは、主に加入後の満足度を示すものといっていいだろう。作品がいかに優れていてもアプリが使いにくく、動画が見にくければ、解約につながりかねない。顧客満足度No.1になったという事実は、Netflixが表向きのコンテンツ力だけでなく、動画視聴を支えるベースサービスの品質も優れていることを如実に表している。
「Netflix」は利用料金でも高評価、さまざまな料金プランで利用者を獲得
「Netflix」は利用料金の項目でも1位になっている。Netflix利用者の契約中のプランでは、ベーシックプラン(月額990円)が44.2%で最も多く、スタンダードプラン(月額1,490円)が36.9%、プレミアムプラン(1,980円)が9.7%、広告つきスタンダードプラン(月額790円)が9.2%と続くかたちとなった。
中ランクの料金プランが人気なのは心理的に理解できるが、Netflixの料金プランに関しては大きな変化があった。23年10月にベーシックプランの新規受付を終了。これにより新規加入者は3プランから選ぶことになる。これがNetflixにどのような変化をもたらすのか、そして来年の本ランキングに与える影響も気になるところだ。
出典元:【オリコン株式会社/PR TIMES】
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