月額や年額といった定額料金で利用できる、音楽や動画のサブスクリプションサービスが支持を得ている。エンタメ性が強く、話のネタにもなりやすいため、若者間で人気だが、Z世代特有の傾向はあるのだろうか。サブスクリプションの利用に関する調査結果を紹介しよう。
Z世代の約3割が「Apple Music」を利用
株式会社ペンマークは、2023年10月12日~10月18日、学生向け学習管理SNS「Penmark」を利用している学生を対象にWeb調査を実施し、3,120人から回答を得た。
音楽サブスクリプションサービスの利用に関しては「Apple Music」が34.3%と最も高く、ついで「Spotify」が25.2%、「LINE MUSIC」が14.4%と続いた。
Apple Musicは、アップルという圧倒的なブランド力や、約1億曲を超える多様な音楽コンテンツを提供していることから、音楽を深く楽しむ学生たちに人気のようだ。一方、Spotifyは無料プランや、ポッドキャスト、充実したプレイリスト、ユーザーカスタイマイズの機能で支持を得ている。学生プランだと、Apple Musicが580円、Spotifyが480円と、Apple Musicが100円高い。
だが、若者にiPhoneユーザーが多いことを踏まえると、使いやすさからApple Musicを選ぶのだろう。そして、LINEアプリと連携したLINE MUSICは、カラオケ採点などユニークな機能が若者から選ばれているのだろう。
また、消費者庁のデータによると、20代は平均して1人当たり3つ以上の音楽サブスクリプションサービスを利用しているようだ。音楽、ポッドキャスト、カラオケ採点など、そのときの気分に合わせてサービスの使いわけをしているだと考えられる。
Z世代が好む動画コンテンツはアニメがトップに
音楽配信サービスについて触れたが、動画配信サービスについてはどうだろうか。「動画配信サービスで最も魅力的だと感じるジャンルはどれですか?」という問いに対し、「アニメ」が32.2%、「映画」が26.3%、「ドラマ」が11.9%という結果になった。
加えて、動画配信サービスの利用状況は、「YouTube」が36.8%、「Amazon Prime Video」が22%、「Netflix」が13.8%、「ABEMA」が10.5%に。無料配信のYouTubeを除く上位3つのサービスを選んだ学生が、動画配信サービスで最も魅力だと感じるジャンルは次の通りとのこと。
Amazon Prime Video: 1位「アニメ(38.1%)」、2位「映画(29.0%)」、3位「ドラマ(11.1%)」
Netflix: 1位「映画(33.0%)」、2位「アニメ(30.7%)」、3位「ドラマ(16.9%)」
ABEMA: 1位「アニメ(33.4%)」、2位「映画(22.3%)」、3位「ドラマ(14.0%)」
Amazon Prime Video とABEMAはアニメの人気が高く、それぞれ約760作品、約1,000作品を提供していることもあり、アニメファンにとって人気があることが伺える。調査によると、大学1年生・2年生はAmazon Prime VideoとABEMAを好む傾向があり、大学3年生と4年生はNetflixの利用が多い模様だ。利用サービスの変化をみると、邦画中心のサービスから韓国ドラマなどを含む洋画中心のサービスへ変わっており、年齢の変化とともに興味関心が広がっていることがわかる。
出典元:【Penmark】
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