Amazonが提供するオーディオブックサービス「(Audible)」。音声で本を聴くことのできるサービスで、CMなどで存在を知った方もいるのではないでしょうか。
オーディブルには、ビジネス書や自己啓発書、小説やエッセイ、歴史や科学など、さまざまなジャンルの本が12万冊以上揃っていて、忙しいビジネスパーソンにとって、読書の時間を増やすことができる便利なサービスです。
この記事では、オーディブルに実際に加入している筆者による、オーディブルの感想をご紹介。また、賢い使い方のコツも解説します。
【目次】
1.オーディブルとは?
2.オーディブルの評判って実際どう?
3.オーディブルに実際に加入してみた:利用開始までの手順
4.オーディブルを実際に使って良かったところ
5.オーディブルを実際に使って残念なところ
6.オーディブルの利用にあたっての注意点やよくある疑問点
7.オーディブルとaudiobook.jpを比較
8.筆者がおすすめするオーディブルの「賢い使い方」
9.筆者がおすすめするオーディブルで聴くべき本
10.まとめ
オーディブルとは?
オーディブルは、Amazonが提供するオーディオブックのサービスです。
オーディブルは、読書好きな方はもちろん、読書に時間が取れない方や、目が疲れやすい方にもおすすめ。料理中や運転中、ランニング中など、ながら読書が可能。また、英語や中国語などの外国語の本を聴くことで、語学力も向上させることができます。
さらに、人気声優や人気俳優などが読み上げを担当している本もあり、評判を集めています。
オーディブルの評判って実際どう?
オーディブルは本を読む時間がない人から好意的な声が集まっていますたとえば「通勤中や家事の合間に、オーディブルで本を聴いて読書時間が増やせた」「好きな声優の声で癒される」という声がある一方、「まったく耳に入ってこなくてダメだった」「音だけでは意味が分からない耳慣れない熟語がたくさん出てきて話が分からなくなった」という声も。
「本を読む」ことに慣れ過ぎた人は最初はなかなか慣れないこともあるようです。
オーディブルに実際に加入してみた:利用開始までの手順
オーディブルに加入し、利用開始までの手順をご紹介します。
オーディブルの30日間無料体験に登録する
先述した通り、オーディブルには30日間の無料体験期間があります。なお、筆者が登録した際は2カ月間の無料体験キャンペーンを行っていました。
まずAmazonのオーディブル公式サイトにアクセスします。
アプリをダウンロードして本を聴く
オーディブルにはアプリが用意されています。
iPhoneの場合はApp Storeから、Androidスマホの場合はGoogle Play Storeからインストールしましょう。
インストールしたらアプリを開きます。
なお、アプリを離れてもオーディブルの再生は停止されません。
オーディブルを実際に使って良かったところ
オーディブルを実際に使って良かった点をまとめました。
料理中や運転中に「ながら読書」できる
料理中や運転中など、手は離せないものの「ながら読書」したい場合にオーディブルはぴったりでした。
普通は料理をしながら読書はできないので、ながら読書という新しい読書スタイルが確立されたように筆者は感じました。
オフラインでも「ながら読書」できる
オーディブルではコンテンツをダウンロードし、オフラインで再生できます。Wi-Fi環境がない場所などでも通信量を消費せず、ながら読書が可能です。
倍速再生もできる
オーディブルでは本の読み上げ速度を変えることができます。たとえばビジネス書を効率的に頭に入れたい場合などにおすすめ。
筆者個人の感想としては、2倍速程度であれば小説であろうとエッセイであろうと、ビジネス書であろうとわりと聞き取りやすいです。1倍速だとあまりにゆっくりに感じるときも多いです。まずは1.5倍~2倍の間で聞き取りやすい速度を探ってみることをおすすめします。
月額1,500円で12万冊以上聴き放題なのでお得
オーディブルは無料体験期間後、月額1,500円で12万冊以上が聞き放題になります。ビジネス書や小説などさまざまなジャンルが揃っており、「聞き尽くすことはないな」と感じました。
実はポッドキャストも充実している
実はオーディブルでは無料視聴できるポッドキャストも充実しています。芸能人のポッドキャストからビジネス系番組までジャンルも充実しており、定期更新される番組も多いので飽きることもありません。
オーディブルを実際に使って残念なところ
オーディブルに対し残念に思った点をまとめました。
「聴き放題対象」と「対象外」がある
オーディブルは実は全タイトルが聞き放題なわけではありません。中には「聞き放題対象外」のコンテンツもあるので要注意。「この声優のオーディオブックを聴きたいから聴き放題に入る!」という場合は、そもそも対象タイトルか調べておきましょう。
聴き放題ではない作品は価格が高め
聞き放題対象外コンテンツは書籍を購入するのと変わらないか、それ以上の値段がかかる場合があるので注意が必要です。
たとえば「ハリー・ポッターと賢者の石」のオーディオブックは、2024年3月時点で3,378円です。
単に「物語に興味がある」のであれば、図書館で借りれば0円であると考えると、買い切りのオーディオブックのコストパフォーマンスが良いか悪いかは何とも言えない面はあります。聴き放題の方が、やはりどうしてもお得感が強いです。
内容が頭に入ってこないときも多い
筆者はオーディブルで海外小説を聴いてみましたが、疲れていたのか、登場人物の名前が全く頭に入って来ず、途中でストーリーも分からなくなってしまうことがありました。
慣れない言葉や単語が多い本は頭に入ってこない場合も多く、なおかつ本当に話についていけなくなると「何分何秒で何を聞き逃したのか」ある程度把握しておかないと、再度聞き直すのがやや苦痛に感じることもありました。
声優(ナレーター)の声が苦手に感じてしまうことも
オーディブルはプロの声優がナレーションを務めている場合が多くあります。あくまで個人的な感想ですが、中には「声が苦手」と感じた声優もおり、本の内容が入ってこないこともありました。
オーディブルの利用にあたっての注意点やよくある疑問点
オーディブルの利用に関する注意点やよくある疑問をご紹介します。
文字を目で追いながら聴くことはできない:あくまで音声のみ
オーディブルは完全に「音声」しか流れないため、「元の文章を目で追いながら聴く」ということは基本的にはできません。自分が所有している本であれば、音声を流しながら読むことは可能です。
オーディブルの音声を文字起こしはできるの?
文字起しアプリを使って、オーディブルの音声を文字起しをすることは可能です。
おすすめは「UDトーク」というアプリ。iPhoneの場合、App Storeから、Androidスマホの場合、Google Play Storeからインストールできます。
インストールが終わったら画面の指示に従って初期設定を済ませます。なお、オーディブルアプリで文字起こししたい本を開いておくとスムーズです。
なお、筆者が試したところ、文字起こしアプリは誤字も少なくありませんでした。参考程度と考えることをおすすめします。
オーディブルとaudiobook.jpを比較
オーディブルと似たオーディオブックサービスに「audiobook.jp」があります。
それぞれの特徴を表にまとめました。
オーディブル | audiobook.jp | |||
プラン名 | 定額聴き放題 | 聴き放題プラン | 月額会員プラン | チケットプラン |
月額会費 | 1,500円 | 1,330円 | 550円/1,100円/2,200円/5,500円/11,000円/22,000円/33,000円 | シングルチケットプラン:1,500円(初回980円) ダブルチケットプラン:2,900円(1,980円) |
特徴 | 対象作品が定額聞き放題 | 対象作品が定額聞き放題 | 金額に応じて付与されるポイントでオーディオブックを購入(1ポイント=1円) | 毎月付与されるチケットと、「チケット可」と書かれているオーディオブックが交換可能 |
無料期間 | 30日間 | 14日間 | ― | ― |
筆者がおすすめするオーディブルの「賢い使い方」
実際にオーディオブルを使った筆者がおすすめする、「賢い使い方」をご紹介します。
倍速再生しながら使う
オーディオブックでは1冊の再生時間が9時間以上かかることも少なくありません。何日も続けて聴くことになりますが、時間が空くと内容を忘れてしまうことも。それを避けるため、倍速再生で効率よく聴くという方法がおすすめです。
運転中やランニング中に聴く
運転中やランニング中など、作業はできないもののインプットしたいときにオーディオブックが便利でした。耳から自然に情報が入ってくるため、退屈なランニングの時間が楽しくなりました。
目が疲れた日の読書の代わり
眼精疲労がひどい日などにベッドに横たわったまま音声でインプットできたのも嬉しかったポイントのひとつ。インプットをしたいけどこれ以上目を使いたくないというとき、読書代わりに使えます
文字起こしを読みながら聴く
若干の誤字はありますが、先ほどご紹介した文字起こしアプリを併用すると「文字起こしを目で追いながら、オーディオブックを聴く」こともできます。そのため完全に音だけを聴くよりは、頭に入ってきやすいときもしばしばあります。そのため文字起こしを活用するのもおすすめです。
筆者がおすすめするオーディブルで聴くべき本
オーディブルで聴けるおすすめの本をご紹介します。
源氏物語
落語
【ポッドキャスト】「羊を数える」
まとめ
隙間時間に本の内容のインプットが可能なオーディブル。運転中やランニング、散歩、料理中など手が離せないときでも情報が自然と入ってくるため、便利でした。
なお、オーディブルはすべての本が聴き放題の対象ではなく、中には有料のものもありますが、聴き放題の対象が12万冊。有料の本は購入しなくても充分楽しむことができます。