タイパ(タイムパフォーマンス)を意識し、動画配信サービスなどでコンテンツを倍速視聴した経験を持つ人もいるのではないだろうか。「倍速視聴は若者のもの」と思われがちだが、最近では50代以上の人々にも受け入れられつつあるようだ。アンケートの結果をもとに、倍速視聴に適したコンテンツや倍速視聴をする理由を紹介する。
動画の倍速視聴は若者以外にも広まっている
マーケティング・リサーチ会社のクロス・マーケティングは全国の20歳~69歳の男女を対象に、2024年3月1日から3日にかけて「動画の倍速視聴に関する調査(2024年)」を実施。集まった1100サンプルから分析された結果が公表された。なお、この調査の中で動画コンテンツとは画したテレビ番組やYouTube、Amazonプライム・ビデオ、Netflixなど動画配信サービス内のコンテンツを、倍速視聴とは標準速度よりも早い速度で動画を再生し、視聴することをそれぞれ指す。
動画コンテンツについて倍速視聴した経験を聞くと、「経験あり」と答えた人が47.0%にのぼり、3年前の調査から12.6ポイントも増加していることがわかる。また、男女ともに20~30代が4割強~6割と高い数値をマークしているが、50~60代でも3割程度の人が倍速視聴の経験があると回答していて、タイパを意識しているのが若年層だけではないということがうかがえる。
倍速視聴に向いているコンテンツは「ドラマ」「バラエティ」
また、倍速視聴している動画コンテンツについても調査。「ドラマ」が最も多く、「バラエティ」「YouTuberの企画動画」が続いた。「ニュース・報道」「商品、まとめ動画」「映画」なども挙がったが、その一方で「スポーツ」「メイク」「英語」などの技法の確認や習得を目的としたコンテンツに関しては「低倍率で視聴したい」という声が多数だった。
倍速視聴する人はどんな意識を持っているのだろうか。女性20代・30代では「効率よくたくさんの動画を視聴できる」という声が、男性20代では「倍速で見ないと時間を損した気になりそう」「集中して視聴できる」という声がそれぞれ多く、やはり若い世代ほどタイパを意識しているようだ。
YouTubeでは「1.5倍」もしくは「2倍」の倍速視聴を選択することができるので、時間や場所、視聴するコンテンツによって自分にあった視聴方法を選ぶのもいいだろう。詳しい設定の仕方はこちらで紹介しているので、ぜひ参考してみてほしい。
出典元:【クロス・マーケティング】
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