ダンス動画がバズったり、おもしろ動画に出会えたり、適度な長さで気軽に楽しめると人気の“ショート動画”ですが、数あるツールの中で最も選ばれているショート動画ツールは一体何なのでしょうか。
ショート動画ツールの利用率No.1は「TikTok」
ショート動画SNSの運用やインフルエンサーキャスティングを行う株式会社Utakataは、TikTokアプリをインストールした10代~50代の男女216名を対象に、2024年4月15日~4月29日までの期間、「TikTok vs shorts vs リール」に関する調査を実施。閲覧頻度が高いツールやそれを選んだ理由などについて質問しています。その結果を見ていきましょう。
まず、「TikTok・YouTube shorts・Instagramのリールの中で最も閲覧頻度が高いのはどれですか?」という質問に対して最も多かった回答は、「TikTok」の42%でした。次いで「YouTube shorts」の36%、「Instagramのリール」の22%といった結果になっています。
また、年代別の利用率を見ていくと、「TikTok」の利用率が高かったのは「10代~20代」と「50代」で、それぞれ52.6%、52.8%でした。「30代」と「40代」では「YouTube shorts」の利用率が高く、それぞれ40.4%、50.0%となっています。
30代、40代が「YouTube shorts」をよく利用している背景にはYouTubeが普及した時期も関係しているかもしれません。2007年に日本語サービスが開始されたYouTubeは、2014年頃にスマートフォンが普及していくに従い、さらにユーザーを拡大しています。ちょうどその頃20代、30代であった現在の「30代」「40代」がその中心的存在であり、その後も共に歩んできたという背景があるのではないかと推察されます。
「TikTok」は動画の長さがちょうどいい
続いて、それぞれが選んだツールを利用する理由について質問しています。「10代~20代」「50代」が「TikTok」を利用する理由としては、「さくっと見るのにちょうどいい。長時間の動画は何を見ようか迷ってしまうから」など、適度な動画の長さをあげるユーザーが多く見られました。
また、動画の面白さや操作のしやすさ、ポイントがもらえるといった点をあげているユーザーもおり、ほかにも「TikTokのショート動画が、1番クオリティが高い」「投稿動画が他と比べて多いと思うので同じ動画がループしにくい」といった声が寄せられています。
「30~40代」が「YouTube shorts」を利用する理由では、「日ごろから好きな配信者のYouTubeの長編動画を観る機会が多く、そのついでに気になるショート動画をチェックしています」「好きな投稿者がショート動画も投稿していたらついでに見る感じです」など、ついでにショート動画も見ているというユーザーが多く見られました。
また、「Instagramのリール」をよく見る理由については、「Instagramがいちばんよく見るSNSだから」「3つのSNSの中で、Instagramのリールが、画質が1番綺麗に見えるから」「おすすめで流れてくるのでそれを見始めると止まらなくなるから」などのコメントが寄せられています。
なんとなく、ショート動画といえば「TikTok」という印象を持っている人もいるかもしれませんが、YouTubeユーザーにとってはショート動画だけ別のツールで見るよりも、日頃から使い慣れたツールでショート動画にアクセスする人が多いようです。
現在ではTikTokでも最長10分の動画をアップロードできるなど、それぞれのツールで選択肢を広げ、新たなユーザー獲得を目指しています。それぞれの良さを知って、快適に使いこなしていきたいですね。
出典元:【株式会社Utakata】
※サムネイル画像(Image:Poetra.RH / Shutterstock.com)