Amazonで楽曲を再生すると、しばしば目にするのが「Amazon Music Unlimited」への勧誘の導線です。Amazon Music Unlimitedへの登録は、実は解約・退会に比べて極めて簡単です。
そのため自覚がない状態で、いつの間にか登録してしまっているケースがあります。今回はAmazon Music Unlimitedに勝手に登録されてしまうケースの原因と、解約・退会の手順を解説します。
Alexaを経由して有料会員登録してしまうケースも
Amazon Music Unlimitedに「自覚がないまま登録してしまうケース」として多いのは、まずAlexaを経由した登録です。
たとえばAlexaなどを搭載したスマートスピーカーにAmazon Music Unlimitedの対象楽曲をリクエストしたとしましょう。するとAlexaはユーザーがAmazon Music Unlimitedの会員ではなかった場合、会員になることをおすすめします。そのうえでユーザーが「再生してください」と支持すると、Alexaはユーザーから会員登録の指示があったと認識し、会員登録を行う場合があります。
ユーザー側が、Alexaの発言をしっかりと聞かずに無意識に「はい」と回答した場合、知らないうちに有料会員登録してしまうことがあるので注意が必要です。
無料体験に登録後、有料プランに移行した
Amazon Music Unlimitedは、新規登録限定でお試しキャンペーンを継続的に実施しています。キャンペーンの内容は時期により異なりますが、2024年10月現在は、登録から90日間は無料でAmazon Music Unlimitedを体験することができます。
無料期間のみ利用として解約するのを忘れていた場合、自動で有料プランへと移行し、月額料金が請求されるようになります。
「Amazon Music Unlimitedにあまりにも簡単に登録できる」のはダークパターンでは?
「楽曲再生時にAlexaを経由してAmazon Music Unlimitedに登録する」事例のように、Amazon Music Unlimitedの登録は退会に比べて、極めて簡単であることが特徴です。音声アシスタント経由で加入する場合、無料お試し期間がどれくらいの長さで、有料会員に移行した場合は月額いくらなのかを認識すらしていないケースもあるのでは。
また何度となく表示される「入会しますか」「いいえ、結構です」のポップアップを誤クリックすることで、Amazon Music Unlimitedに誤って登録してしまうケースもあるでしょう。
こうしたインターフェースは、いわゆる「ダークパターン」と呼ばれることがあります。ダークパターンとはユーザーの意図しない行動を引き起こしたり、ユーザーの行動を妨害するUIのこと。サブスクリプションの入会・退会以外では、いわゆる「消せない広告」に代表される悪質広告でこの問題がしばしば指摘されます。
・有料会員登録への導線が邪魔で、誤タップを招く
・(※Alexaの場合)利用規約や月額などが把握しづらい方法でサブスクへの勧誘がされる
といったAmazon Music UnlimitedのUIの問題点は「ダークパターン」に相通じるものがあると言えるかもしれません。意図せず加入した方は次の項目で紹介する退会方法に沿って退会しましょう。また入会を迷っている方は、事前に退会方法をチェックしておくこともおすすめします。
Amazon Music Unlimitedの解約・退会方法
Amazon Music Unlimited を解約する方法は以下の通り。
その後、 Amazon Music Unlimited の利用状況が確認できます。「会員資格の更新」の項目で「会員登録をキャンセルする」を選択し、解約理由を選択したうえで「会員登録をキャンセルする」をクリック。解約内容を確認し、同意すると解約・退会が完了します。
契約した覚えがない場合は返金が可能?
Amazon Music Unlimitedを契約した覚えがないのに、料金が請求されていると気がついたら、すぐにカスタマーサービスへ連絡しましょう。Amazon Music Unlimitedの利用規約上は、基本的には返金に応じていませんが、特例措置として返金に応じてくれるケースもあるようです。
またAmazon Music Unlimitedの「ダークパターン」的な有料会員への誘導や登録導線は、UIの改善が期待される点でもあります。
無料会員登録からの有料会員加入はもちろん、有料会員に登録してもなおさらに上位プランへの誘導が極めて高頻度で行われるのが「Amazon Music」の特徴です。ユーザーがネガティブに感じない方法での魅力的なプランへの勧誘が強まることを期待したいですね。