音楽サブスク全盛でも「MP3プレーヤー」をおすすめしたい4つの理由

音楽を聴く際、CDやMP3プレーヤーで楽曲を再生するのではなく「スマホでSpotifyを再生する」など、サブスクを主に利用している方は多いのでは? しかし、ハイレゾ再生に対応するApple Musicなど一部のサブスクを除き、実は音楽サブスクは「高音質」とは言えません。

また好きなアーティストの楽曲であれば、サブスクではなく「CD」を買うことも多いでしょう。するとCDにもお金を払い、サブスクにもお金を払うと、聴ける曲数に違いがあるとはいえ同じ楽曲に何重にもお金を払っている可能性すら出てきます。そこで今回は音楽サブスク全盛でも「MP3プレーヤー」をおすすめしたい4つの理由をご紹介します。

すでに所有済みのCDの楽曲を取り込むことができる

まずサブスクではなく「MP3プレーヤー」がおすすめである理由には、所有済みのCDの楽曲を「リッピング」によって取り込みやすいことが挙げられます。

(画像は筆者作成)

リッピングとは、音楽CDなどのデータをパソコンに取り込む作業のこと。サブスク解禁されていないアーティストやアイドルの楽曲も楽しむことができます。

加えて所有済みのCDの楽曲をリッピングしてMP3プレーヤーに取り込むため、Spotifyをはじめとする音楽サブスクに追加費用を払う必要もありません。ちなみに主要な音楽サブスクの料金は以下の通り。

・Amazon Music Unlimited:月額1,080円(※個人プラン)
・Spotify:月額980円(Standardプラン)
・Apple Music:月額1,080円(個人プラン)
・LINE MUSIC:月額1,080円(一般プラン)

ちなみにリッピングしたMP3ファイルは、MP3プレーヤーだけでなく「スマホ」に転送することもできます。スマホのストレージを楽曲が圧迫することに抵抗感がなければ、MP3プレーヤーがわりにスマホを使うのも一案ではあります。

サブスクでオフライン再生する煩わしさがない

この記事をお読みの方の中にも、モバイル通信の「無制限プラン」に未加入の方は決して少なくないでしょう。モバイル通信の「無制限プラン」ではないプランで、音楽サブスクで楽曲を再生するとすぐに通信量を圧迫し、通信制限の対象になることがあります。

そのため特に外出先で音楽を再生したい場合、Spotifyなどのサブスクを使うならば「オフライン再生」は必須。しかし、オフライン再生には事前の準備も少なくなく、煩わしさもあります。オフライン再生しているつもりが、間違えてサブスクで曲を再生してしまうというミスも起こりがちです。

そうしたミスが起きないシンプルな操作性が、MP3プレーヤーにはあります。

音質にこだわる余地が大きい

前述の通り、一部のサービスを除き、サブスクサービスの楽曲の音質は「高音質」とは言えません。

一例としてSpotifyの音質は以下の通り。

・無料プラン 最高160 kbit/秒
・有料会員(Spotify プレミアム)最高320 kbit/秒

なおSpotifyはネットワークの接続品質によって、音質が引き下げられた状態で再生されることも多いです。つまり常に「160kbit/秒」や「320kbit/秒」で再生できるわけではありません。Spotifyは音楽ファイルの形式として「AAC」を採用しています。AACはMP3と並んで「不可逆圧縮音源」の代表格です。

不可逆圧縮音源は、人間の聴覚に基づいて「聞き取りにくい」と判断される部分を捨てることで、ファイルサイズを縮小した音源のこと。非圧縮音源とは異なり、縮小したファイルを復元しても圧縮前のデータに音質が戻ることはありません。

一方でCDから自らリッピングする場合、WAVなどの形式によってロスレス(CD音源)相当の音質での再生が可能となります。

さらに音質にこだわる場合は「ウォークマン」での再生もおすすめ

余談ですが、さらに「音質」にこだわるならばMP3プレーヤーに「ウォークマン」を選ぶのもおすすめです。DSEE HX機能を搭載したウォークマンをMP3プレーヤーとして使うことで、圧縮音源をアップスケーリングし、より高音質で再生することも可能です。総じてサブスクリプションサービスで楽曲を再生するよりも、音質にこだわる余地が大きいです。

スマホのストレージを圧迫しない

先ほど、MP3プレーヤーは「音質にこだわる余地が大きい」と書きました。しかし、音質にこだわるほど一曲一曲の音声ファイルのサイズは大きくなりがちです。そのため「スマホにMP3ファイルを転送して、再生する」場合、スマホのストレージを楽曲が大きく圧迫します。

その点、MP3プレーヤーを別に所有することで、スマホのストレージを圧迫することなく音楽を楽しめます。またスマホの通知などに煩わされることなく、音楽を楽しめるのもメリットでしょう。

※サムネイル画像は(Image:「Amazon」公式サイトより引用)

オトナライフ編集部
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