動画サブスク全盛でも「Blu-rayやDVDのレンタル」がいまでも便利な5個の理由

動画サブスク全盛の2024年現在、「レンタルビデオ店」でBlu-rayやDVDのレンタルを行う機会がすっかり減った方もいるでしょう。とはいえ2024年現在でも、画質やラインナップなど様々な点で「Blu-rayやDVDのレンタル」にはサブスク(サブスクリプション)にないメリットもあり続けています。

今回は、従来型のレンタルサービスがいまでも重宝される5つの理由について、詳しく解説していきます。

【1】優れた画質での安定的な再生

まず1つ目のメリットは「優れた画質での安定的な再生」(※特にBlu-rayの場合)です。たとえばBlu-rayは最高1920× 1080の解像度を備えており、フルHDに相当(※最高画質の場合)します。

(画像は筆者作成)

フルHDと4Kの主な違いは解像度(画素数)にあります。4Kの解像度はフルHDの4倍、HDの約6倍で、より鮮明で細部まで表現できる高画質な映像を映すことが可能です。そして4Kテレビの普及が進む昨今、Blu-rayプレーヤーには「アップコンバート」機能が搭載されるケースも増加。Blu-rayの映像をフルHDの4倍相当の解像度で、アップコンバートして出力できる機器が充実しています。

総じてBlu-rayは、再生機器のアップコンバート機能が極めて充実してきたこともあり「高画質での再生」がしやすいのが現状です。一方、動画サブスクでは4K相当での再生は「存在しない」か「高額な有料プランの一環」であることが多いです。

(画像は「Netflix」公式サイトより引用)

たとえばNetflixでは解像度(画像の精度)として基本的に4K、もしくはフルHD (1080p) またはHD (720p)を提供しています。そして広告付きスタンダードもしくはスタンダードプランは、最高画質がフルHDです。つまりプレミアムプランに加入しない限り、フルHDを超える画質では映画などを楽しめません。また筆者が確認した限りでは、Netflixで4Kでの再生に対応している作品数は必ずしも充実していません。そしてプレミアムプランは月額2,280円と高価です。

総じてホームシアターなどでフルHDを超える画質で作品を楽しみたい場合は、費用面やラインナップの両面でBlu-rayレンタルが適しています。また4K作品をサブスクで視聴する場合、データ通信量も大きいため、再生品質が回線の状態に左右されるリスクもあります。安定的な再生の観点でも、Blu-rayの方が適しています。

【2】サブスク解禁されていない作品自体が意外に多い

そもそも「サブスク解禁されていない作品」自体が、2024年時点でも多いのも事実です。

(画像は「スタジオジブリ」公式サイトより引用)

たとえばスタジオジブリ作品は日本国内でサブスク解禁されていませんが、レンタルならば視聴可能。ほかにも出演者の不祥事などでサブスクが解禁されていないドラマや映画、古い名作映画など、「サブスクにないけどレンタルにはある」という作品は意外に少なくありません。

【3】成人向けコンテンツの視聴

たとえばHuluやNetflixなどには、R指定されている映画やドラマは配信されていても、明らかな成人向けコンテンツは配信されていません。

つまり、いわゆる「成人向けコンテンツ」の配信に対応する動画サブスク自体が決して多くはありません。なおかつ成人向けコンテンツを取り扱うECサイトやアプリに対するクレジットカード会社からの圧力も強まっているのが、2024年時点の現状です。

(画像は「Hulu」公式サイトより引用)

一方、レンタルビデオ店専用のコーナーで新作・旧作を問わず幅広い成人向け作品を取り扱っているため、レンタルで利用可能。現金やポイント利用など、支払い方法も多数から選べます。またレンタルの場合、視聴履歴がオンライン上に残らないため、個人のプライバシーを守りつつ、興味のあるコンテンツを楽しむことができます。

【4】3D映像を楽しむならば「Blu-ray 3D」での再生が現実的

ジェームズ・キャメロン監督の「アバター」をきっかけに2010年代には一時「3D」ブームが起こり、家電量販店でも「3Dテレビ」が取り扱われる時期がありました。2024年現在は「3Dテレビ」は完全に下火と言って過言ではありませんが、当時の3Dテレビを手元に残している方は、いまでも3D映像を視聴したい機会もあるのではないでしょうか。

3D映像を楽しみたい場合、「Blu-ray 3D」での再生が最も現実的な選択肢となります。Blu-ray 3Dは、Blu-ray Discで3D映像を再生可能にするための規格で、専用のプレーヤーと3D対応テレビさえあれば、自宅で3D映像を楽しむことができます。

なお筆者が確認した限り、主要な動画サブスクでは3D映像は配信されていません。とはいえ、決してBlu-rayレンタルやDVDレンタルでの「3D映像」の取り扱いが多いわけではありませんが、Blu-ray 3Dのディスクを手元に確保し、いまや貴重な「3Dテレビ」でコンテンツを楽しむならばレンタルは有力な手段です。

【5】複数の動画サブスクに加入すると月額料金が高くなりがち

動画配信サービスは一見お手頃な月額料金に見えますが、見たい作品が複数のサービスに分散している場合、総額は非常に高くなります。たとえば筆者はNetflix、Hulu、U-NEXT、Disney+に加入していますが、それぞれ月額料金(税込)は以下の通り。

・Netflix:1,590円(スタンダードプラン)
・Hulu:1,026円
・U-NEXT:2,189円
・Disney+:990円

4つの総額は5,795円。それぞれオリジナル作品があったり独占配信があるとはいえ、正直「この金額の元を取れているか」と言われると、視聴頻度が低いサブスクの解約が視野に入る料金ではあります。そのため、本来は特定の動画サブスクに1つ入り、そのサブスクにない作品を視聴する際は「DVDレンタル」にすると安価といえるでしょう。

※サムネイル画像(Image:Ned Snowman / Shutterstock.com)

オトナライフ編集部
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